松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

キャッシュレス時代を生きる心得

 

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 最近僕も、お金の出し入れについて少し把握してみようと「マネーフォワード ME」なるアプリを導入しました。結論から言うと超便利です。まさに知りたい情報が一目瞭然です。どの口座にどれだけあるかとか、どのカードが今月どれだけ引き落とされるとか、各カードについているポイントが、どれだけあるかなど人目で分かります。入金があったり、引き落としがあったりするとその都度スマートフォンが「ピポッ!」と知らせてくれます。今までは、いちいち各口座の中をIDとパスワードを使いながらチェックする必要があったのですが、その手間がなくなったことは僕にとって画期的出来事です。

確かに全ての情報を入力してひも付きにするわけですから、怖くないといえば嘘になります。しかし幸い僕の場合、大した額がどの口座にも入ってないので最悪の事態があってもダメージは、少ないでしょう。それと、勝手にカードを利用されたとしても、利用状況をすぐに知らせてくれるので、阻止する事もスピーディーに行えます。個人情報も暗号化されて悪用も難しそうなので、今のところ安心して利用しています。さて、今回はそんな小技も必要になってきた今日この頃、キャッシュレスも本格的に動き始め改めて、お金のやりくりの仕方を考え直さないといけない時期かもしれません。そこで今後のキャッシュレス時代を生き残るための方法について考えて見たいと思います。

 

遂に動き始めたキャッシュレス時代

 今は僕の周りでも徐々にキャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かない、という人も出てきました・・・。確かに、都市部で生活していると、クレジットカード、電子マネー、交通系カードを持っていれば、支払いに困ることはなく、現金を使う場面は限られます。水道光熱費や通信費、家賃なども口座引き落としやクレジットカード払いにしていれば、いちいち銀行やコンビニで現金払いすることもありません。お金は銀行口座を経由して、一度も手にすることなく、必要な支払いに使われていきます。

 

銀行口座の使い分けこそが重要な鍵

 今や通帳もネットにとって変わり、通帳記入をする人も少なくなっているのではないでしょうか・・・。お金の流れがスムーズであれば、給与が振り込まれても、いちいち残高を確認することもなく、ましてや、何にいくら使って引き落とされているのか明細を確認することも必要ありません。

それに、こうした銀行口座の使い方はべつに間違いではありません。決済専用と割り切れば、クレジットカードや電子マネー、交通系のカードなど、すべてのキャッシュレス決済を1つの口座に集約させることが、もっともシンプルな管理方法になり、赤字にさえなっていなければ、なんら困ることはないでしょう。

 

貯金をしたいのなら口座を増やす

 しかし、問題はあります。たとえば、収入から貯蓄分を先取りせず、残ったら貯蓄をするというケースです。マメに残ったお金を定期預金にする、別の貯蓄口座に預け直す、ということであればいいのですが、得てして、「残ったら貯蓄」という考えの人は、普通預金に預けっぱなしになるものです。決済専用であれば、普通預金口座に必要以上に残しておく理由はありませんからね・・・。

今時、定期預金に預け直したとしても、金利差はほとんどないから、そのままでもいい・・・。と、考えるかもしれません。しかし、キャッシュレスで支払いをしていくと、1カ月の支出の管理がズサンになる危険性があります。残高がなくなれば、オートチャージしてくれますし、クレジットカードでの支払いがかさみ、月の支出の変動も大きくなる可能性があります。なによりも問題なのは、普通預金にほったらかしだと、貯蓄をしている感覚はなくなってしまうことです。なのでこうした問題を解決するには、まず、収入から先取りで貯蓄することと、貯蓄用の別口座をつくることの2つだと考えます。

 

先取り貯蓄&銀行口座のふたつがお金を増やす

 貯蓄の基本的考え方としては、収入からあらかじめ貯蓄分を先取りして、残ったお金で生活をすることでしょう。社内預金、財形貯蓄、銀行の自動積立定期預金などを使って先取り貯蓄してしまえば、確実にお金は貯まります。普通預金口座に残ったお金が、1カ月で自由に使えるお金になります。この範囲内であれば、キャッシュレスであろうと、現金払いであろうと、細かいことを気にせずとも、使えばいいという訳です。但し、普通預金と定期預金がセットになった総合口座の場合、普通預金がマイナスになると、定期預金を担保に自動貸越になります。これは、借金です。その利子は、わずかな預金利息よりはるかに高いのです。自動貸越にならないように、残高には充分注意する必要があります。

 

入ったら貯めるを心掛ける

 とにかく給料が入ったら、貯蓄をする。というルーティーンを頭に刷り込みましょう。これができると労せずにお金を貯める事ができるはずです。先取り貯蓄ができている場合でも、必要以上に普通預金口座にお金を残しておく必要はありません。1カ月で使う予定がないお金は、別の口座に移し替えることが大切なのです。

 

最初にどんな方法で貯蓄をするか考える

 どれだけ貯蓄に励んでいるつもりでも、効果的な口座分けができていないと、重要な出費でなくても、簡単に貯蓄を取り崩してしまう可能性があります。普通預金口座が1つで、預け直しをしていなければ、貯蓄の感覚がないので、お金を引き出すことに無頓着になります。なので口座を2つ持つ意味としては、「出ていくお金の管理」と、「貯めるお金の管理」の2つが必要だと考えるのです。出ていくお金の管理は決済口座として、現在使っている普通預金口座にする。金利うんぬんは関係ありません。貯めるお金を管理する口座は、貯蓄の入り口となるので、どんな貯蓄、資産形成をしたいかで決めるとしましょう。因みにあまり投資には興味がなく、確実にお金を貯めたいなら、普通預金でも金利が高い銀行を選びましょう。また、せっかくなら、投資も少しやってみたいというなら、証券口座との連携サービスがある銀行なんかがお勧めです。

 

最後に

 一昔前まではメガバンクに口座を開き、給与振込、定期預金、住宅ローンまで、1つの銀行で完結することができました。しかし、今は、メインバンクに口座を持っているメリットは、ほとんどなくなってしまいました。親がそうだったから、身近な先輩がそうだったからというだけで、10年、20年前の常識にとらわれていると、金融の変化に乗り遅れてしまいます。今現在も、金利は史上最低の状態が続いています。また特徴ある銀行が増えているのも事実です。その特徴を理解して、上手に使い分けていくことが、お金を貯める早道です。という訳でこれからのキャッシュレス時代にあった、お金の使い方、貯め方、増やし方を考えていきましょう。どうです少しは参考になりましたか?既に実行している人には「とっくにわかっとるわい!」と言われるかもしれませんけどね・・・。