松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

家計の苦しい人は物を捨てられない?

 

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年末は、毎年不思議とゴミが出ます。それも普段捨てるようなゴミじゃなくて、「もうこの際、思い切って捨ててしまおうか?」的なゴミです。この時期にしか思い切って捨てられないゴミを、年末だけじゃなくせめて3ヶ月に1回くらいのペースで衝動にかられたらさぞかし家の中は、スッキリするだろうと思う今日この頃です。そこで、僕のように「捨てたくても捨てられない」心理について考えてみました。

 

家計が苦しい人の家に溢れている物があるとしたら

物が多い人は、「買って手に入れる事」や「保有する事」で安心や満足を得る傾向があるようです。常に何かを買って手に入れていれば、お金は当然減り、家の中は物に溢れてしまいます。家は立派なのに、何故か家計が苦しいというお宅に限って、健康器具や楽器、流行の電化製品、便利グッズといった物が家中に溢れています。家計は苦しいのに、便利だからと、健康によいからと、教育に良いからと、いつか使うからと、次から次へと買い込み、そうした習慣が家計を苦しめている事に気付かないのです。挙句の果てに、どこに収納したかさえわからなくなってしまい、最後には、同じものをまた買ってしまうという最悪の悲劇を繰り返すのです。当然の事ながら、物を買えばお金は減ります。節約や貯蓄と家計管理をしっかりしたいという場合は、この消費行動を見直し、同時に自宅に溢れている物を捨てて片付ける事が重要です。

 

 

極端に物をためこむ人にミニマリストに走る人

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団塊世代の消費行動とは

団塊世代の多くは、物不足やオイルショックといった経験から、安い時に買って貯め込む習慣がついています。また、高度成長期の豊かな時代も知っているのでお金を使うことに抵抗も少ないのが特徴です。結果的に多額のお金を使って、自宅を物だらけにしてしまっている傾向があると言えるでしょう。

団塊ジュニアの苦労

さらに、その団塊ジュニア達は、そのような親を見て育っているので、親と同じような消費行動を取るのが一般的です。しかし、高度経済成長を経験した親世代とは違い、収入は増えない、家は狭い……と親とは違う環境の中では、親より苦労するのは当然です。そのような団塊世代の親の住んでいる自宅が物に溢れて、実家の片付けに苦労している団塊ジュニアも少なくないでしょう。

 

ミニマリストとは

このように物を持ちすぎる親を反面教師にしてしまうのが、ミニマリスト(持ち物を できるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人)です。お金の事でいうと、浪費家やギャンブル癖のある親を持つと、子どもはそれらを反面教師とし、過度な節約家や貯め込み型など・・・。とにかく物を持ち過ぎている人もミニマリストも、どちらも極端すぎて、そこに本当の「正解」があるのかどうかは難しい問題です。大切なことは、充分である事を知ったうえで自分と家族にとって「良い加減」を見つけましょう。

 

 

高かった物も使わなければ価値がない

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「捨てられない」理由は、「捨てる=損をする」という想いが背景にあります。100均で手に入れた物は捨てることに抵抗が少ないのに対し、高かった物ほど、もったいないと感じ、損するような気持ちになってしまうから、捨てられません。しかし、どんなに高かった商品でも、使わなければ、その物の価値はゼロに値します。物の価値は使ってこそ高まるのです。買った値段以上に使いこなすことができれば、それが、即ち物の価値なのです。「買って手に入れる事」や「保有する事」で安心や満足を得て、実際はその物を使わない、数回使ってしまい込む、という場合、ひょっとして買い物依存症や心の問題かもしれません。心の隙間を埋めるように買い物をしていたらお金を貯めるどころか、心も家計も貧しくなる一方です。

 

 

その気になったらいつでも手に入れることに気付く

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例えば、「もう2度と手に入れることができないかもしれない」と思うと、捨てる事をためらってしまう事もあるでしょう。つまり自分の将来に自信が無かったり、未来に期待ができない場合でも、物を捨てることができなくなります。家計が苦しい時は自分に自信が持てない時でもあります。結果的に物が捨てれず、自宅に物が溢れかえります。「いつでも買うことができる」という自信や未来への展望があれば、今ある物への執着が外れます。従って、今現在以上に経済的に豊かになっていく事で物が捨てれる自分になるのです。そう考えると、お金や家計や人生と片付けにはたくさんの関連性がある事に改めて気付かされますね・・・。

 

 

最後に

一晩でお金持ちになることはできませんが、物を捨てて片付ける事は、一晩でも可能です。今できる事として、取り合えず片付けや物を捨てる事に取り掛かってはどうでしょう。そうすれば、部屋に空間というゆとりができるように、心にもゆとりという空間ができ、お金や人生についてじっくり考える余裕ができるのではないでしょうか。