松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

最後まで自分を使い切る方法

 

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 最近、毎日と言っていいくらい長寿の話題を耳にします。考えてみれば、今まで頑張って家族の為、会社の為と働いて、いよいよ定年でゆっくり人生を送れるところまで後一歩・・・。そんな時、「人生百年時代構想」とは、何かはしごを外されような感じを受ける人も多いと思います。結果的に100歳まで生きて寿命が来るのは分かりますが、国家レベルで「人は、100歳まで生きるものです・・・。」と言われれば、ゆっくりリタイアもしていられません。聞くところによると、団塊の世代いわゆる1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれた人達辺りまでは、高度成長期も重なって貰う年金もかなり手厚いときいています。

しかし、少子高齢化と人生百年時代が重なる現在では、なんか最悪のミスマッチングの様な気がします。いずれにしてもこれからは、ゆっくりするなんて事は、死ぬギリギリまで考えてはダメなのかもしれません。自分を歯磨きクリームのチューブのように絞りきって、使い切らないとダメなのです・・・。そこで今回は、残りの人生で如何に自分を使い切るかについて考えて見たいと思います。

 

いよいよ100年生きる時代が到来かも

 現実問題、世界は今後どのように変化していくのでしょう・・・。厚生労働省調べによると2016年の平均寿命は男性80.98歳で、女性87.14歳となっていました。その10年前の2006年では男性79.00歳で、女性85. 81歳と、10年あたりでなんと、2~3年のペースで寿命が伸びているのです。それに、平均寿命だけでなく、健康寿命も伸びており、人が健康に100年生きる時代が、リアルにもうすぐそこまで来ているのです。

しかしながら、長寿化で問題となるのが、やはりお金でしょう。60歳で定年し、残り40年をどれだけあるかにもよりますが、貯蓄と年金だけで生活するのは至難の技です・・・。たとえ現役期間を延ばして働き続けるにしても、10年後そして20年後と時代が進むにつれて確実にロボットや人工知能(AI)に仕事の半分以上が代替される事になるでしょう。したがって自分の身は、自分で守る。即ちこのような時代を生き抜くための、術を身に付けなくてはならないのです。要は、自分を磨くのです。

 

自分の長所を速く見つけ自己投資をする

 まずは、自分磨きをしましょう。つまり自己投資をする為に、色々と情報収集に自分の得意なことで人の役に立ついわゆる需要を考えるのです。 たとえば、資格取得や、英語力、PCスキル、ITスキル、などの向上があります。それと人脈を広げる為に、異業種交流会やセミナーに積極的に参加するのもいいでしょう。ただ、ここで注意しなければならないのが、自己投資とは必ずその内容に見合うリターンを考えるのが必須です。また、リターンは得られるけど時間がかかりすぎるというのもNGです。つまり、自己投資は時間と費用対効果を考えて行う必要があるのです。

一応、将来必要になるかもしれないと資格の取得をしたものの、一向に仕事の役に立たない・・・。とか、セミナーや本で知識を得る事はできたけれど、全く実行していない・・・。など、リターンを考えずに自己投資をする事は、極力避ける必要があります。自己投資の失敗は、時間と費用対効果を考えていないから起こるのです。簡単に言えば、後先考えずに行った結果なのです。今は必要ないが、将来必要になるかもと資格取得や習い事をと画策している人は、今一度冷静に検討する事も必要だと思います。

 

人間らしさを武器に仕事を見つける

 これからの10年後、20年後にどのような仕事があるか一度ゆっくり考えてみましょう。仕事は、ロボットや人工知能(AI)に代替されにくい能力が発揮できる仕事を検討してっましょう。代替されにくい仕事は、人間ならではの能力だと思います。たとえば、共感能力、創造性、柔軟性、敏捷性、コミュニケーション力などを生かした仕事とがそれに当たります。しかし、100年生きる時代は、それだけでは厳しく十分ではありません。自分の知識やスキルを活かして仕事をするにしても、仕事をくれる人脈、一緒に働いてくれる仲間、長く働き続けるための健康も必要となってくるでしょう。つまりは、100年生きる時代においての自己投資は、知識、スキル、人間関係、評判、健康などお金に換算できない無形な資産を増やす事だとも考えられるのです。

 

最後に

 しかしながら、いくら自己投資が大切と言っても、毎月赤字家計になったり、家計が破綻してしまったりしては本末転倒です。赤字家計や家計破綻を避けるためには、最初に自己投資の割合を決めておく必要があります・・・。実際に現役で仕事をしている場合、働き方や家族構成によって、自己投資の割合は微妙に変わって来ます。なのでかける経費は、所得の10%~20%までに留めておく事が望ましいでしょう。とにかく極力、家計への負担をかけない事も大切なのです。そして、将来必ず自分の役に立つであろう自己投資先は、時間と費用対効果を考え決めましょう。間違っても浪費の末、回収不能になる事だけは、回避しましょう。