松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

同じ節約なのにどこがどう違う

 

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 今日は、定休日だったので自宅で久しぶりに朝から本を読むことにしました。さすが久しぶりです。読みだして1時間も経たないうちに、うたた寝をしてしまい気が付くと昼前でした。娘が今日まで学校を休むとの事だったのでお昼を久しぶりに一緒に食べる事にしました。里芋が食べたいとのリクエストに「じゃ~それで」と、早速、里芋を調達に近くのスーパーに行きました。レシピは、里芋とイカと決めていたのですが、里芋をゲットできたものの肝心のイカが見当たらず、予定変更で合挽きミンチで作る事にしました。里芋は、幸い皮の剥いたものがあったのでそれを購入。

自宅に戻りさっそくクッキングスタートです。ご飯を炊いてその間にチョコチョコッと調理して約30分で完成。我ながら美味しく出来上がりました。娘の評判も良くこれで明日元気に学校へ行けると思います。さて、今回は裕福な家庭には縁の無い様に思える「節約」について考えてみたいと思います。

 

節約は細かく考えず大らかな気持ちで

 節約というと、最初に何となくイメージしてしまうのが、家計が苦しい人だけが取り組む家計のやりくり・・・。なんて考え方もなくは無いですが、何と意外にも豊かな人こそ、お金を無駄に使わない事に徹底しているシビアな部分があるようです。そうすることで豊かさを持続しているのでしょう。昔、伊丹十三監督の映画に「マルサの女」と言う映画がありました。この映画は、脱税を摘発する国税局査察部である主人公と、巨額脱税犯との攻防を描いた作品だったと思います。とにかく脱税というテーマを扱っているので、この映画ではお金に関する考え方や、哲学が多くちりばめられていて凄く面白い映画でした。その映画のワンシーンにこんなのがありました・・・。

金を貯めようと思ったらね。

使わないことだよ。

あんたは葬式があれば2万、結婚式があれば3万と出すでしょう。

そんなもん出していたら金は残らない。

 

100万あったって、使えば残らない。

10万しかなくても、使わなけりゃ、

まるまる10万残るんだからね。

 

あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下に

コップを置いて水ためているとするわね。

あんたのどが渇いたからといって、半分しかないのに飲んじゃうだろ。

これ最低だね

 

なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。 

いっぱいになって、溢れて、ふちから垂れてくるやつ。

これを舐めてがまんするの。

 

「マルサの女」より引用

 この考えこそが、お金持ちが考える節約術かも知れませんね。

 

考えるベクトルを豊かさに向ける

 まず、節約に取り組む時に注意が必要なのは考え方です。考え方が貧しいとどんなに節約しても豊かになりにくく、反対に豊かな考え方で節約をするとどんどん豊かになっていくと考えるのです。その人やお金の持つエネルギーが良い方向に向かうのか、悪い方向に向かうのかによって変わるということです。自分の考え方が貧乏に向かっているのか、それとも 豊かさに向かっているのか、一度じっくり 考えてみましょう。

 

お金を使った瞬間にどう思うかで明暗を分ける

 節約と聞いて嫌悪感や貧乏臭さを連想し、みじめな気持ちになるのが貧乏な節約で、損得勘定や値段、ブランド名などでしかモノに価値を見いだせない人がこれに当てはまると考えましょう。節約と聞いたとたん、「質の悪い安物を買う」と感じ、心が荒んでしまうのです。反対に、節約と聞いて「賢いお金の使い方をする事」と思うのが金持ち体質の節約で、その商品の価値と値段が合っているかを考えます。その値段より価値が高い買い物ができた時は、「良いお金の使い方をした」と感じます。心が豊かな人こそ、無駄なことにお金は使わないのです。つまり、自分にとっても何が必要で、何が無駄であるかもわかっているのです。

 

本当に要るものと要らないものを見極める

 欲しいモノを我慢するのはなかなか辛いものです。だからこそ、節約にはマイナスのイメージがつきまとうのでしょう。それでも考えてみれば、今の日本人は既に多くの物を持っているはずです。その証拠に、ゴミ箱やゴミ処理場は常に溢れ返っています。人の欲望は、恐らく尽きることはないでしょう。その欲望に身を任せてお金を使っていたら、家計の破綻は目に見えています。今あるモノに目を向け、これで十分と考えましょう。こうして欲望をコントロールするのです。それでも欲しいモノがある場合は、どうしたらお金をかけずに手に入れる事ができるかということに視点を変えましょう。

 

最後に

勿論、お金は使わないことが美徳ではありません。誰しも子供の頃は無駄使いがどういうことか、まだ理解出来なかったはずです。無駄使いをして、初めて「これは無駄使いだった」と知ります。大人になってからのお金の失敗は金額も大きくなり、取り返しがつかないことになりがちです。だからこそ、子ども時代はお金を使いながら小さな失敗と成功を繰り返し、金銭感覚を養っていくことが大切だと思います。今現在、節約してもなかなか生活が豊かにならない・・・。と思っている人は、貧乏な節約と金持ちの節約と、一体どちらに自分がいるか良く考えてみましょう。