松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

学校で学んだ事は社会でどこまで生かせるのか

 

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僕が高校生くらい頃はテレビがブラウン管でアナログ放送でDVDはもちろんビデオデッキでさえ自宅にありませんでした。なので録画という習慣が無く見たい番組があっても時間が合わなければアウトというのが、僕の青春時代です。そんな見たいテレビも辛抱して学校に行ってましたが、「その成果が本当に社会に出て活かされたのか」と今でも時々思います。一生で考えれば大した年月ではありませんが、今となってはとても大切な時期だったとつくづく思います。と言う事で今回はそんな学校から社会への過程について考えてみました。

 

学ぶこと=社会で役に立つこと

昔からそうでしたが未だにビジネスの現場からは、しばしば、学校の勉強は役に立たないなどと言われ、産業界からは、もっと仕事で役に立つような教育をやってほしいと要請されているようです。大学のあり方についても、さまざまな議論が行われているようで、もっと実践的なことをしないと意味がないと断言する人もいます。一方で、社会ですぐに役立つようなことをするのが学問の目的ではないと反論する専門家もいます。

 

 

そもそも学業を学ぶ目的はなに

一体、学ぶことの目的とは何なんでしょうか? そもそも、学力とは何か? さまざまな意見が飛び交う中で、教育の未来についても、不透明感が増しているように思われる。僕が思うに学ぶことの目的についての以上のような混乱は、脳にとっての学習の意義をその本質において考えれば、自然に解消されるのではないでしょうか。そして、突き詰めて考えれば、「学ぶこと=社会で役に立つこと」と考えるのです。最近、アクティヴ・ラーニングという概念が注目されているそうです。学習の課題を自ら見つけて、自分のペースで計画し、調査することや研究することを積み重ねて、具体的な成果物にしたり、発表したりすることで学ぶという方法である。

アクティブラーニングとは学習者である生徒が受動的となってしまう授業を行うのではなく、能動的に学ぶことができるような授業を行う学習方法です。 生徒が能動的に学ぶことによって「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る」(2012年8月中央教育審議会答申)内容だとされています。

 

 

新しい学習のやり方に共通すること

アクティヴ・ラーニングでは、こうして、1つの問題意識から、さまざまな分野に関心が広がっていく様になっているのです。よいコーヒー豆が取れる自然環境を調べれば、地理の知識が身につくし、品種や栽培技術は生物学の問題である。コーヒー豆の価格や流通からは、世界経済が見えてくる。ローストの技術は、化学や物理学の問題へとつながっていく。このやり方では、興味や関心が偏ってしまうのではないかという懸念があるかもしれません。しかし、さまざまな調査によって、教室で一斉授業を受ける子どもよりもアクティヴ・ラーニングを通して学ぶ子どものほうが標準的なテストの点数はむしろ高いというデータもあるそうです。さまざまなプロジェクトを行えば知識は網羅されていきますし、能動的に学ぶことで、学習の効率が高まるのです・・・。

 

 

学ぶ方法を自分で工夫する

アクティヴ・ラーニングをはじめとする新しい学習のやり方に共通しているのは、一人ひとりが、自らの個性や方向性に沿って学びの方法を工夫することが大事なのです。そして、身に付き出したころに「学ぶこと」と「社会で役に立つこと」が接近していくのです。コーヒー豆について調べることは、メーカーやショップの担当者がビジネスでやることとほとんど同じなのです。1つの課題について、自ら仮説を立て、情報を集め、時には独自のアイデアを織り交ぜつつレポートを書いたり、プレゼンをしたりするといった学びは、まさにビジネスそのものと言っても良いでしょう。

 

 

最後に

アクティヴ・ラーニングのような能動的なやり方は、現代の情報化社会に正直マッチしているかもしれません。子どもから大人まで、自らが計画を立てて学び続けることの大切さが、これからますます求められると思います。敷いたレールをはしるだけの大人になるか、自分で考え自分でレールを敷きはしる大人になるのかは学生の頃の勉強方法で大きく変わるかもしれませんね。

 

 参考資料:PRESIDENT