松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

高齢ドライバーに忍び寄る自覚無き認知症

 

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今朝、子供を駅まで送るのに車を走らせていたら、ビックリするくらい遅い車が前を走っていました。時間が押していたので、若干「イラッ」としたもののそこはグッと押さえつつ子供を無事に駅まで送る事が出来ました。その超遅い車のドライバーは、高齢の女性が運転していたようでした。ゆっくり走行する事で突発的な事故を避けているのか、それとも十分スピードに乗っていると思っているのか分かりませんが、ハッキリ分かっていることは、確実に交通の流れを乱していることです。

 

高齢者全てが危険な訳では無いのですが

僕のところのお客様も高齢者は、沢山いますが、殆どのお客様が「ゆっくり走る」に無縁な方ばかりです。バイクに乗られていない時は、確かに物静かなロマンスグレーの紳士ですがバイクを走らせたとたん流星のごとく疾走されます。二輪の方が実際は、自立しない乗り物なので危ないと言えば、危ないですけどね・・・。バイクは車と違い生身なので転倒するとただでは済まないケースが多いのに対して四輪は、ボディーに守られているので比較的安全です。ただ歩行者に対しては、間違いなくたとえ遅い車でも凶器になるので高齢者の運転を目撃したら気配を感じながら歩く様にしたいと思います。

 

 

本当に怖いのは自覚の無い認知症

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それにしてもここ数年前から高齢者の運転ミスによる交通事故が毎日のように報じられています。それは、自分の運転能力を過信しているに他ならないからだと思います。しかし過信で、事故を起こして他人の命を奪うことはあまりにつらい話です。人生の最晩年、一ミリでもハンドルを握る事に恐怖を覚えたのであれば、免許返納も選択肢の一つだと思います・・・。

 

 

75歳以上ドライバー、認知症おそれ4・7万人

75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行された昨年3月から12月末までの約9か月間に、検査を受けた172万5292人のうち、4万6911人(2・7%)が認知症のおそれがあるとされています。「第1分類」と判定されたことが、警察庁のまとめでわかりました。

同法は75歳以上のドライバーに対し、免許更新時と、信号無視などの違反時に、認知機能検査を義務付けているそうです。昨年3月の改正法施行以降、免許更新時に162万8002人、違反時に9万7290人が検査を受けたそうですが、その結果、認知機能低下のおそれがある「第2分類」は45万8215人、認知機能低下のおそれがない「第3分類」が122万166人だった事が分かりました。

「第1分類」と判定された人は医師の診断が義務付けられ、認知症と診断されると免許取り消し・停止の行政処分を受ける事になります。診断書を提出した1万2447人のうち1351人がすでに行政処分を受け、1255人が処分手続き中だそうです。そして残りの9841人は、免許の継続が認められたそうですが、このうち7133人は「認知機能の低下がみられ、今後、認知症になるおそれがある」として、半年後の再診断が求められました。

最高点100点、最低点0点で判定され、次の3分類に分けられます
  • 76点以上~100点・・・認知機能の低下のおそれなし【第3分類】
  • 49点以上~76点未満 ・・・  認知機能の低下のおそれ【第2分類】
  • 0点~49点未満  ・・・    認知症のおそれ    【第1分類】

 

 

最後に

生活をしていく中、都心部の様に電車やバスなどが細目なダイヤで走ってくれれば、高齢者も車の運転というリスクを負わなくて済みますが、田舎など交通の便が悪い所では、車が無いと話になりません。僕たちも何れ高齢者になり場合によっては、認知症を発生するかもしれません。行政も高齢者の運転免許を取り上げる事ばかり考えずAI(人工知能)の進歩をどんどん取り入れ富裕層の為だけにある様な自動運転システムの付いた車を各自治体が、補助金を出して庶民の車である軽四輪に搭載し高齢者にハンドルを握らさない様にすればと思います。2020年までには、ハンドルもペダルもない車が登場したりアメリカの一部の州では、AI(人工知能)を使ったタクシーも登場するそうです。しかしながらまだまだ高額な装置なので末端の車まに搭載されるのは、まだまだ先になるかもしれません・・・。