松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

体力低下を防ぐ方法を早く考える

 

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今日の京都は、最高気温32℃と真夏日クラスの暑さでした。そんななか、車検を受けに支局へバイクを持っていきました。他の皆さんも暑いなかツナギを着て車両を押し引きしていました・・・。そんな時、ふと目に止まったのが結構年齢が行ってるおじさんでした。僕もおじさんなので、偉そうに言えませんが、どう見ても60歳をゆっくり越えてる感じがしました。頑張ってバイクを押しているんですが、車両が重たいせいか結構よたよたしながら車両を扱っていたので、とても危なっかしい感じがしました。年をとっていてもその仕事を続けるならやはり、体力を維持しなくてはならないなと改めて感じました・・・。それに何れ来る人類未踏の超高齢社会を迎え、できるだけ介護や医療などの世話にならず健康で快適な生活を保つにはどうしたら良いのか誰もが考えているはずです・・・。そこで今回は、そんな元気に生き抜く術について考えてみたいと思います。

 

フレイルを乗り越え健康寿命を伸ばそう

最近何かと注目されるキーワードが「健康寿命」です。僕も何度か取り上げたかと思います・・・。そして、その「健康寿命」を延ばすために関わってくるのがフレイルという定義です。老化は誰もが通る道です。若い人も今から知識を蓄え備えていく必要があり、覚えていて損は無いと思います。そもそも「フレイル」というのは、2014年に訳語として確定していたようです・・・。老年医学用語 frailty (フレイルティ)が原語となっています。日本語に直訳すると虚弱(きょじゃく)・老衰(ろうすい)・脆弱(ぜいじゃく)という意味ですが、あまりにもネガティブな印象が強いため「フレイル」のまま採用され、現在も使われているようです。

 

 

加齢=運動や認知機能など心身の活力低下

厚生労働省は2017年9月、フレイルへの総合対策を掲げています。

そのなかでフレイルは、加齢とともに運動や認知機能など心身の活力が低下し、慢性疾患の併存なども影響して、生活機能が障害され、心身の脆弱性が現れた状態であるが、適切な介入や支援によって生活機能の維持向上が可能な状態と明記されています。

厚生労働省『高齢者の低栄養防止・重症化予防等の推進について』

 

 

フレイルの指標

たとえば、風邪を引いたとき健康な人は養生すれば数日でよくなりますが、フレイル状態だと風邪が長引いたり、こじらせて肺炎になる。または、転倒して打撲や骨折にいたるなどにつながりやすくなります。さらには、重症化すると最悪、寝たきりになってしまうかもしれません・・・。このように、病気ではありませんが弱っている状態がフレイルと言うのです。また、フレイルは身体能力を低下させ死亡率を上昇させると言われています・・・。要するに、ストレスや病気への抵抗力がとても弱い状態の事を言うのです。それでも、周囲が早期に察知し適切に対応すれば、要介護状態を遅らせる事ができ、さらには健康な状態に近づける頃が可能だそうです。といった改善が可能であることも強調されています。

 

 

フレイルのセルフテック

体重減少(年間4.5kgまたは5%以上の意図しない体重減少)

疲れやすい(何をするのも面倒だと週に3~4日以上感じている)

歩行速度の低下

握力の低下

身体活動量の低下

この基準をベースに、研究機関や自治体では、さまざまなフレイルチェックを実施しています。

詳細は以下をご覧ください。

フレイルの診断

 

 

フレイルになるのはどうして

フレイルはフレイルサイクルという悪循環を生み出すといいます。これは、低栄養や転倒をくり返すうちに、嚥下(えんか)や接触機能が低下し、さらには意欲や認知機能まで落ちてしまい、抑うつや閉じこもりに連鎖するという悪循環です。食事面の低栄養や運動不足から体調不良になり、認知症や生きる意欲の低下につながって、寝たきりや閉鎖的な生活に陥るのです。きっかけは次の2点だと指摘されています。加齢にともなう心身機能の低下や慢性的な疾患がサルコペニア(筋肉量が減少し、筋力や身体能力が低下した状態)を引き起こす・・・。さらには、基礎代謝が落ちてエネルギー消費量が少なくなり、食欲が低下し低栄養状態になります。

 

 

低栄養状態とは

また、問題となっているのが高齢者の低栄養です。低栄養は、栄養素の摂取が必要量よりも少なくなって全体的に栄養素が不足している事を指します。そのなかでもとくに、PEM(Protein energy malnutriton:ペム)という、たんぱく質とエネルギーが十分に摂取できていない状態であるそうです。

 

 

 

最終的にはやはり筋力をつける

低栄養状態を回避し筋力をつけるため良質なたんぱく質を摂取する栄養療法や運動療法が重要な役割を成します。筋力維持を目的とした筋肉トレーニングと予防接種や生活習慣の改善などによる感染症予防が有効です。体力の低下を防ぐには、転ばぬ先の杖というように、フレイル対策は若いうちから意識しておくことが大切です。子どもの頃から食生活や運動、生活習慣などが整っていると、高齢になってからの元気さを維持しやすくなります。

 

 

最後に

自分の事もそうですが、両親も含めいつ何時上記のような事になるかは、誰にも分かりませんし、ましてやフレイルにならないと言う保証は、ありません。なので常日頃からベストな健康状態をキープしたいのであれば、食事と運動には元気なうちから対策しておくのが自分の為だと思います・・・。

 

参考資料:株式会社 とらうべ