松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

中高年に忍び寄る筋肉枯れ現象について

 

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まだ少し早いようですが、男性も女性も夏に向ってきっとこっそりダイエットをと考えているはずです。僕もその一人で最近は、お菓子を「なるべく」食べない。運動を「なるべく」する。アルコールを毎日「なるべく」飲まないなど、微妙に頑張っています。そんなの頑張っているうちに入らないと思われるかもしれませんが、仕事をしているとついつい「自分にご褒美」だとか「戦士の休息」などと分かっていても自分を甘やかしてしまうのです。それでも老いていく現実を目の当たりにしたらそうは言ってられません。ダイエットも大事ですが、まず筋力やスタミナを付けることが僕の場合優先になるかも・・・。そこで今回は、そんな筋力と加齢の関係について考えてみたいと思います。細かい話になりますが、総務省統計局の調査によると、50代以上の中高年の人口は約5810万人これは平成28年3月1日現在推計です。総人口に占める割合は約45.7%となり、年々増え続けているそうです。また同時に、平均寿命が年々上昇しているのも気になるところです・・・。人生100年!そうなると健康に長生きしていくためには、個人個人による健康に対する工夫が必要となってきます。

 

ウォーキングで改善できないことが判明

調査の結果、人生を有意義に過ごすために健康を気遣う人は97.5%、体力や健康に自信があると答える人は約2人に1人いたそうです。その反面、十分な運動をしていると答えられる人は26.5%しかいないのが今回の調査で分かりました。それにしても、このギャップはとても大きいですね。また、その中でも、約2人に1人は健康維持のために「ウォーキング」をしているという回答だったそうです。しかし、実はウォーキングだけでは、一部の筋肉しか使用しておらず、残念ながら運動をしているつもりでも筋肉がついていないのが現状なのです。そもそも筋肉は運動機能を支え、エネルギー代謝を維持するために必要不可欠であるにもかかわらず、筋肉量は20歳~30歳を頂点に鍛える努力をしない限り、下降の一途をたどり、30歳から毎年1%ずつ下降していくといわれています。20歳~30歳を100%として計算を行なった場合、80歳の筋肉量は約半分以下になってしまう計算になり、今まさに中高年の73.5%に「筋肉枯れ」が問題となってきているのです・・・。

 

 

高齢者の三大病を筋力アップで予防

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中高年の多くは健康に対しての意識や恐怖を常に抱えているとされています。健康寿命を延ばしたいと考える多くの中高年が恐れる三大病の中でも、寝たきりと肥満による生活習慣病の多くの原因は、筋肉量の不足によって誘発されているそうです。中でも約62%の人が恐れている「骨折などによる寝たきり」の原因のほとんどは、骨粗しょう症にあり、特に閉経後の女性の多くは骨粗しょう症になりやすく、危険であるといわれているのです。その骨粗しょう症の要因は、筋肉量の不足からきているとされています。筋肉は骨とくっついているために、筋肉を動かすと骨に負荷がかかり、骨密度の低下を緩やかにするというデータもあり、筋肉量と骨粗しょう症は密接な関係にあるといえます。また、厚生労働省の調査によると、一度寝たきりになった高齢者は、男性の場合は7~9年間、女性の場合は12~15年間、回復にかかるといわれているのです。つまり、一度寝たきりになってしまうと、残された人生の過ごし方が一変し、人生の明暗を分ける危険性があるという事です。安心した未来を送るためにも、将来を見据えた筋力=筋肉貯金が必要になってくると言えるでしょう。

 

 

筋肉貯金のヒミツに迫る

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その一方で、今から筋肉をつけることに対して81.5%の人が否定的な回答だったそうです。その理由の多くが筋トレのイメージだそうです。特に約7人に1人が、筋トレ=ダンベルを上げるのを連想しているようで、86%以上の人が筋トレに対し辛く続けていくことが難しいというイメージを持っているのです。中でも女性は、91%近くの人が、身近な運動ではないと思っているようです・・・。筋トレは体重を利用し大きな筋肉を鍛えるだけであり、正しいやり方でできれば、何歳からでも筋肉を「貯金」していくことが可能だそうです。また、問題なのが筋肉を付けることに必要なたんぱく質ではなく、炭水化物中心の生活を行なっている人が多いことです。その数、実に約半分の53.5%となっています。筋トレと同時に筋肉を作るためのたんぱく質中心の正しい食生活に変更をすることで、よりよい筋力作りの生活を送ることができるのでこれからは、極力炭水化物ではなくたんぱく質を摂るようにしましょう。

 

 

肥満とそうでない人による生活習慣病の関係

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筋力作りは、同時にエネルギーを消化するため、肥満の解消にもつながる。筋肉は基礎代謝の約40%を占め、消費できない余分な熱量は内臓に貯蓄することになることから、積み重なったものは、中年太りや生活習慣病といった多くの中高年が抱える悩みの原因となる。また、筋トレを行なうことによる成長ホルモンの増加で、若さを保つことにも効果的といわれている。つまり、筋肉を鍛えることは健康寿命年齢を上げ、いつまでも健康的に充実した毎日を過ごすための特約といえるのです。何歳からでも挽回が可能な筋力作りを心がけ、いつまでも健康で若々しく充実した毎日を送っていくことを目指してみましょう。

 

 

最後に

今回の調査の結果、50代以上の中高年の約74%の人が筋肉枯れの状態であることが判明しましたが、反面、健康に対して意識を向けている人は驚きの約98%でした。1時間以上の充分な運動を定期的に心がけている人は2人に1人いることになります。つまり、その時間をどんな人でも始めることができる正しい筋肉トレーニングと食事生活に移行するだけで、「筋肉枯れ」を改善できるといえるのです。筋肉貯金は歳を取ってからでも遅くないので僕と一緒に是非トライしましょう。

 

参考資料及び調査概要
対象時期:2016年9月1日~9月5日
調査手法:インターネット調査
調査サンプル数:200名(男性:100名・女性100名)
調査対象者:全国の男女50代~70代(50代:101名、60代:74名、70代:25名)
調査協力会社:ネオマーケティング