松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

精神的ダメージを受け続けると現れる話し方の異変

 

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朝夕は、まだまだ一桁気温で寒いもののこの二三日は、日中とても暖かく我が家の金木犀も一気に芽吹いてきました。特にこの週末は、お花見やBBQそれにオートバイでのツーリングと日ごろストレスを抱えている人にはもってこいのエンジョイ日和ですね。そこで今回は、日ごろ様々な周りを取り巻く背景の中でストレスを抱え精神的に限界を感じ始めている人の挙動について調べてみました。

 

話し方で気付く精神的異変の初期症状

表現には色々な言い方があります。実際に伝えたい内容が、話し方のせいでうまく伝わらないこともよくあるかと思います。そもそも心の病気というのは、本人にしかその精神症状や精神体験がわからないため、当人から話を直接聞かないことには、どんな問題が出ているのかはっきり分からないのが普通です。その人の精神症状を知るためには、当人の話の内容がとても重要になるのです。当人がどのように話を伝えてくるかにも、病気の症状がうかがい知る事ができます。人は、どのような話し方や会話の際の特徴が心の病気や心の不調に関わる可能性があるのか、考えてみる事にしましょう。

 

 

話すスピードが速くなったら論理的思考の低下を疑う

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会話をする際、時折話す内容以上に話し方には気が向く事があります。声の大きさ、小ささ、話し方の速さなどは人それぞれですが、普段と違う場合には注意が必要になります。たとえば、話し方が速いというレベルではなく、あたかも機関銃のように次から次へと言葉が出てくるような場合です。普段からそのような話し方の人であれば、それも個性として済むことですが、その人の普段をよく知る人から見ても、明らかに人が変わったかのような違和感を感じる場合は、精神医学的に問題性を疑う必要があるようです・・・。話すスピードが上がるということは、見方を変えれば、話したいことが次から次へと頭に浮かんできている状態でもあります。頭の回転が通常よりもかなり上がっている状態と言う事でしょう。頭の回転の速い事が問題ではなく、重要なのはそれらの話の内容が論理的につながっているかどうかなのです。もし話がわき道へ逸れ続けるような場合、論理的な思考能力の低下の可能性があるのです。あるいは一つのことに注意を向け続けるのが困難になっているのかもしれません。話したいことが次から次へと頭に浮かぶような時は、一般に気分がハイになっていることが多いとされています。何かしら大きな良い出来事があった後などは饒舌(じょうぜつ)になる人が多いと思います。しかしそのような背景もない場合は、躁(そう)状態に近くなっている可能性も考えたほうがいいでしょう。

 

 

返答があまりに遅いのは認知機能の問題を疑う

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相手との会話中、問いかけをすると返答が遅すぎるような場合も、注意が必要です。うっかり違うことを考えてしまったり、ぼんやりしたりすることは誰にでもあるものですが、時には精神医学的に問題になる場合もあります。まずは、こちらの問いかけを相手がしっかり理解できていたのか確認する必要があります。認知機能の低下から、問いかけを理解できなくなっていたら問題といえるでしょう。とはいえ、これが認知症の症状だとは、あらかじめその可能性を意識していないと周りの人殆ど、気付ことはないでしょう。たとえば、統合失調症の場合も、その経過のある時点で、認知能力がかなり低下することがあるそうです。そうした問題が現われた場合の深刻さにはかなりの個人差があるようです。統合失調症は10~20代の年齢での初発が多い疾患らしいので、もしそうした問題が起こっても、周りの人はまさか認知機能の低下が起こっているとは思いにくいものです。かりに症状が出ていたとしても、「本人がもとから周りに興味を持っていない為、自分の問いかけにも答えないんだな・・・。」といった勘違いで終わるなど。

 

 

表情や声の調子がいつもの話し方と違っている

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会話をする時は、話の内容だけでなく、相手の表情や声の調子からも相手の内面がよく分かるものです。真剣な話をしているとき、面白い話をしているとき、悲しい話をしているときで、表情や声の調子は普通誰もが変わるものです。感情が表情に出やすい人もいれば、ポーカーフェイスの人もいるでしょう。こうした声の調子や表情は、精神医学の用語でアフェクト(affect: 感情)と言うそうです。当人が声の調子や顔色によって外面に現す、感情の内容やレベルを表す言葉だそうです。会話をする際にもしこのアフェクトに問題があると、周りは違和感を覚えやすくなります。たとえば、何の話をしていても声が単調すぎて、思わず顔を見てみると、まるで表情が浮かんでいない。といった時は、アフェクトに問題がある時です。多くの場合は一時的な問題のようですが、もしこのようなアフェクトの問題が頻繁に現れる場合、もしくは以前の当人の様子とは明らかに違うような時は精神医学的に注意する時かもしれません。まずは、自分自身でその状態をコントロールできるのか、できなくなっているのかが問題なのです。

 

 

最後に

このように会話を通じて分かる心の不調や心の病気に関わり得る問題をピックアップしてみました。一般にこうした問題がもし起きていれば、相手には分かりやすいものですが、自分ではなかなか気付きにくいものであることも理解できると思います。自分で書いていても上記の挙動は、普段の僕にしばしば起きているように思いますが、周りの人に「一度、病院で見てもらえば・・・。」とまだ、言われた事が無いので少し心配です。この問題は、個人差というグレーな部分があるので病気と決め付けるのは問題がありますね・・・。いずれにしても精神的に追い詰められるようなストレスは、溜めないようにしたいものですね・・・。