松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

突然心を病んでしまったら

 

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 この写真は京都市内から見た亀岡方面を写した一枚です。見ての通り京都市内は雲ひとつ無い快晴だったのですが、僕が出勤してきた亀岡市街は濃霧でした。この季節は毎度の事ながら毎回毎回このギャップに感心させられます。なんてったって世界1位、2位を争う霧の深さですからね・・・。さて今回は、誰にでもある心の闇について考えて見たいと思います。僕の知り合いにも心の闇からウツになり辞職に追い込まれた人や長期休職、それに夜眠れずに、一晩中散歩という人もいました。冗談抜きで、最近なんとなく他人事ではないな・・・。という気になってきました。そこで心の病について興味が沸き少し調べてみる事にしました。

 

もし自分が心を病んだとしたら

 近頃ではさまざまな環境で精神的に追い詰められたなんて話を耳にします。そんな時、わりと気軽に心療内科などで抗うつ薬や抗精神病薬など、心の病気の治療薬が病状によって普通に処方される時代になりました。それに医学が進むと共に、薬そのものも副作用は軽減し治療効果もどんどん高くなっているようです。また、様々な心理療法が確立され精神症状改善の追い風となって、多くの精神的に追い詰められた人達を元気にし、病む前の日常を取り戻す手助けになっているようです。そんな精神医療が発展するなかで、更に心の病気の予防について掘り下げてみる事にしました。

 

社会環境がもたらす心の病

 専門医曰く、うつ病や統合失調症など、心の病気を予防するためには、まず最初に病気の発症リスクを見極めるため、過去から現在に至るまでの蓄積されたデータが必要だといいます。そして、まず発症リスクが高い場合には、どのような対処が発症リスクを下げるのかについて、予めデータを取り把握しておく必要があるのです。そもそも心の病気の発症リスクというのは、生物学的要因や社会環境的要因などが、どれくらい本人に備わっているかを分析することで、ある程度は分かるそうです。

心の病気は、脳内の医学的な問題が原因で起こる病気とされています。それと、その発症要因はかなり複雑のようです・・・。そしてどちらかといえば生物学的な要因の方が大きいそうです・・・。そのほかにもストレスの強い日常やショッキングな出来事など、心理的あるいは社会環境的な要因なども重要な発症要因だと考えられています。

 

心の病は遺伝子にまでさかのぼる

 まず、生物学的な要因ですがこれはどうやらDNAでだいたい決まるようですね。要するに体のメカニズムにあるそうです。たとえば、うつ病ではセロトニン(睡眠や体温調節など関与する部分)などの脳内神経伝達物質の働きに問題があるとされています。そしてこうした生物学的な要因の強弱は、近親者にその病気の方が多くないかといった情報から、ある程度は間接的に把握できるとも言われています。という訳でそれら複数の要因が積み重なることで、心の病気が発症すると考えられているのです。

 

病気の予防と薬物療法

 現在、精神疾患に対する治療は薬物療法と社会精神療法の2つが大きな柱となっているようです。一般的な方法としては、心の病気の発症リスクの高い人に対して、薬物療法あるいは社会精神療法、もしくは両者を組み合わせることで病気の発症を減らすプログラムで構成されているそうです。因みに心の病気の予防というのは、病気の再発を防止する際の対策とよく似ているそうです。まず予防時の薬物療法は、脳内に医学的問題が生じないように、もしくは現在の状態をそれ以上に悪化させないことが主な目的だそうです。一方、病気の発症につながりやすい心理的問題などに対しては社会精神療法で対処するそうです。

たとえば、うつ病の発症リスクが高い人に対する予防法は、抗うつ薬で脳内機能が悪化しないことを目的に治療を行います。また、抑うつ症状につながりやすい心理的問題があれば、認知行動療法がとられるようです。

 

最後に

 最近の研究では、うつ病のリスクが高い人(うつ病を発症した親を持つ人)のグループに対し、認知行動療法を行ったところ、うつ病発症率が低下したとか、脳梗塞のあとに、しばしばうつ病を伴うことがあるそうですが、その場合低量の抗うつ薬と心理療法を組み合わせることで、うつ病の発症率が減少したという事例もあるそうです。さらには、生活環境などから児童虐待や飲酒問題のリスクが相対的に高いと判断された女性に対して、精神的なサポートをしっかりすることにより、虐待や飲酒問題のリスクを実際に減らすことができるそうです。

考えるに人と人との心のつながりが、深刻な生活環境における問題行動のリスクを減少させる様な気がします。心の病気を予防する手段には、日頃から心の病気を遠ざけるために取り入れておくべき方法も含まれています。また、抑うつ症状につながりやすいネガティブな思考でも、認知行動療法によりうつ病の発症率を下げることができるといったことも、心の病気を予防し続けるライフスタイルをキープするためにも心当たりのある人は、ぜひ参考にしてみてください。