松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

1万円札が近い将来日本から消えるかも伝説

 

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昨日から春の交通安全週間です僕の同僚もスピード違反で餌食になっていました。天気が好くて見通しの良い道では、絶対にアクセルを踏み込まないようにしましょう。それに地味だけど、シートベルトの装着忘れも要注意ですよ!さて、話はコロッと変わりまして僕は、全然知らなかったんですが、昨年の秋頃に突如、高額紙幣廃止論がにわかにささやきだされていたそうです。おまけに、ここに来て、政府内でも検討が始まったというのを記事でみました。「そんな事が、実際に起きうるのか・・・。」ということで今回は、「この日本から1万円が、なくなってしまうかも知れない伝説」を少し調べてみる事にしました。

 

7年後をメドに1万円札が廃止される噂

日本は高額紙幣を廃止すべきであるといった意見が、秋頃から海外でささやかれているそうです。どうやら最初に口火を切ったのはマクロ経済学の大家で米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授だそうです。教授曰く「5~7年かけて1万円札と5000円札を廃止することで、レスキャッシュ社会(現金割合の少ない社会)を実現することを日本に提案しているとか・・・。他にも色々言ってる人がいるそうですね。とにかく日本人にとっては降ってわいたような話であります。しかし高額紙幣の廃止は国際的にも趨勢となりつつあるそうですよ。まず2014年に1万シンガポールドル(約83万円)紙幣の発行が停止。そして2016年11月にインドが1000ルピー(約1700円)紙幣と500ルピー紙幣を廃止したそうです。それに米国やカナダ、オーストラリアも、高額紙幣の廃止を検討しているそうです。

 

 

高額紙幣を無くすポイント

これらの国々が高額紙幣を廃止する第一の目的は、資産隠しによる徴税逃れやマネーロンダリングの防止だそうです。最高額紙幣の額面が小さくなればなるほど、持ち運びや隠匿(いんとく)が難しくなるからです。因みにインドでは一定の効果が出ているそうです。こうしたなか、日本国内でもいよいよ高額紙幣の廃止に関する議論がスタートしているという訳なのです。よく言う政府関係によるとインドでの成功例を受け、日本でも1万円札と5000円札を7年後をメドに廃止する検討チームが日銀内で立ち上がったとという噂です・・・。そしてドルやユーロとも歩調を合わせるという事の様です。国際社会ではすでに租税回避やマネーロンダリング防止に向けた連携が近年、強化されていて、高額紙幣廃止もその一環なのでしょう。

 

 

やっぱり都市伝説なような気が

また凄い事に真偽を確かめるため、わざわざ日銀に問い合わせした人がいます。聞くところによると通貨の発行については財務省の管轄になる(広報課)と回答だったそうです。一方、財務省国庫課は、高額紙幣の廃止に関してまったく検討しておらず、将来的な廃止も考えていないと否定したようすです。やはり都市伝説ぽいですね・・・。そもそも高額紙幣廃止には景気を刺激する効果もあるようです。マイナス金利政策により、日本のタンス預金は50兆円にまで膨れ上がっているといわれています。1万円札と5000円札が廃止されれば、資産を現金で保有する人は確実に減ると考えられます。そうなれば、タンス預金の一部は市中に流れ、景気浮揚に繋がる可能性があるという「取らぬ狸の皮算用」なのです。また、高額紙幣と入れ替わる形で電子マネーが普及すれば、小銭の受け渡しが面倒だった少額商品の消費も喚起されるのではとリアルな現実も垣間見えます。現金を用意するために銀行窓口やATMに長蛇の列を成すという不経済も解消されることもとてもいいことだと思います。

 

 

そうは簡単に行かないのがわが国の民族性

日本での高額紙幣廃止には我が国特有の“壁”がいくつも存在するとされています。海外では、500ユーロ札や100米ドル札は、実際に使おうとすると断られるか偽札でないかどうかじっくり吟味されるので、日常生活ではほとんど使われていないのが現状です。なので、廃止しても反対する人は少ないのでしょう。しかし、日本で日常的に使用されている1万円を突然なくすとなれば話は別です。絶対に大きな反発が容易に想像できます。実際まだまだ現金主義の日本ではお金を包むという習慣もありますし、そうした事情を外国の人にはわからないでしょう・・・。現実問題としてすぐに廃止されることはないと思いますが、将来的に1万円札が廃止される可能性はやはりあると言えば、あるかも知れませんね・・・。

 

 

世界から見る日本の現金事情

日本ではGDPの約2割に当たる90兆~100兆円の現金が流通しているようですが、これは世界的に見ても突出しているそうです。現金の管理や防犯にかかるコストを考えると、電子マネーのほうが優れていますし、日本でもゆっくりではあるものの現金比率は低下していくと予想されています。現時点では1万円札は日常的に使われていますが、電子マネーという受け皿が浸透し紙幣の需要が減ったと実感できれば、廃止しても問題ないでしょうね。

 

 

世界最も高額な紙幣ランキング

因みに日本の1万円札は、高額紙幣ランキングのどの辺りにあるのか調べてみました。前述で紹介した紙幣も当然この中にランクインしているので是非、「なるほど~」と感心頂ければ、幸いです。

 

14位 インド1000ルピー紙幣

アジア1物価の安い国といわれるインドでは、1694円程度の価値の1000ルピーでも大金扱いとなります。2010年に新デザインを発表。

 

13位 中国100人民元紙幣

21世紀に入って順調に価値を強めていた人民元ですが、政府が実施した切り下げによって風向きが大きく変わり、現在は最高額の100人民元が約1749円になっています。

 

12位 ロシア5000ルーブル紙幣

1994年を機に通貨価値が大暴落したルーブル。最高額の5000ルーブルですら約7382円です。2010年には偽札対策としてデザインなどを工夫した最新版が発行されています。

 

11位 オーストラリア100ドル紙幣

1984年から流通しており、1枚あたり約8169円と日本の1万円札より少額なのにも関わらず、日常生活で使用される機会は少ないそうです。

 

10位 英国50ポンド紙幣

2014年10月までは裏面にジョン・ホーブロン卿が印刷された紙幣が流通していましたが、現在ではエリザベス女王のみでデザインや色合いが複雑になっているようです。約8325円。

 

9位 日本1万円紙幣

世界1の精巧なデザインを誇る日本紙幣です。最高額はお馴染み、福沢諭吉の肖像画がプリントされた1万円札です。現在流通している紙幣は2004年に発行されたE号券と呼ばれるもので、それ以前はC号券(聖徳太子)とD号券(旧福沢諭吉)が出回っています。

 

8位 米国アメリカ100ドル紙幣

れっきとした米通貨でありながら発行量の3分の2以上が海外に流れてしまい、逆に国内では希少価値化している米100ドル紙幣の価値は現在約1万1503円となっています。

 

7位 サウジアラビア500リヤル紙幣

サウジアラビア通貨庁が発行する最高紙幣は約1万5319円です。

 

6位 スコットランド100ポンド紙幣

イギリスと同じ通貨(ポンド)ですが、こちらの最高額は100ポンド(約1万6651円)。昔はイングランド内でも問題なく利用できたスコットランドポンドですが、現在は小売店などでは受け取りを確実に拒否されてしまうそうです。

 

5位 スウェーデン 1000クローナ紙幣

昨年秋から紙幣デザインが一新されたスウェーデンの最高紙幣、1000クローナは約1万7151円。ノルウェーとデンマークでも流通しています。

 

4位 500ユーロ紙幣

ユーロ圏在住でも滅多にお目にかからないという500ユーロ紙幣の価値は約6万4398円。2002年から流通していますが、マイナー過ぎて偽造されることも稀だとのことです。

 

3位 カナダ1000ドル紙幣

1988年に発行され、現在の価値は約8万2838円。高額紙幣の取引を毛嫌いする小売店が多く、500ドル紙幣同様、あまり流通していないようです。

 

2位 スイス1000フラン紙幣

1枚で11万5649円相当の価値があるということは、100万円の束がわずか9枚足らずで作れてしまうため“束”はならず、迫力という点では若干寂しいという印象だ。高額なわりにスイスではごく普通に流通しているそうです。

 

1位 シンガポール1万ドル紙幣

日本では以前、シンガポールの80万円札として話題になっていたそうです。現在の価値は約81万8311円。現在も市場に出回っていますが、発行は2014年10月に中止されているようです。

 

 

最後に

こういうのは、調べだすといつまででもしらべてしまい。まとめるのに苦労します。それにしても今まで1万円札が無くなるかもしれない伝説もそうですが、1万円札が、高額紙幣ランキングで9位というのも正直驚きました。根拠は、ありませんでしたが「3位くらいかな~・・・。」と勝手に思っていました。それにしても81万円札が存在していたとは、出来れば生で見てみたいものです。

 

参考資料:ZUU online