松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

アルコールは百薬の長どころか「万病の元」だ 宴会前に押さえておくべき飲酒リスクの恐怖

 

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新しい環境そして新しい出会いに満ちたこの季節。新歓コンパをはじめ、飲酒の機会が増える社会人も多いと思います。僕の会社でも先週新入社員の歓迎会がありました。そして都会の夜などは、リクルートスーツをまとった男女が道端や駅ホームのベンチに寝転がっている姿もこの季節よくニュースで話題になりますね。酒に酔って楽しい気分になるのも悪くないが、体調を崩してしまっては元も子もありません。

 

飲みすぎるとろくなことにならない

それにアルコールを摂取しすぎると、気持ちが悪くなるのもそうですが、睡眠障害のリスクが増します。アルコールは入眠を促進しますが、睡眠中に目が覚める中途覚醒や、早朝に目が覚める早朝覚醒も多くなり、全体として睡眠の質が低下するのです。これは、アルコールが体内で分解されるときに発生するアセトアルデヒドが原因と考えられます。たとえば、ビール中びん1本もしくは日本酒1合のアルコールであれば、肝臓が代謝するには普通1時間かかるため、寝るまでに3時間ほど空けないと睡眠に影響が出る可能性があるとされています。また、アルコールによって睡眠時に無呼吸になるリスクも大きくなるそうです。なので熟睡できなければ、必然的に体の疲れが取れず疲労がたまり、背中や肩や筋肉などのコリが取れず、慢性的に体が痛い状態が続いてしまうのです。

 

 

1週間にビール中びん6〜7本が限度

飲酒に伴うリスクを見積もり、飲酒量の目安を示す動きを調べる人達がいるそうです。イギリスでは、週に14ユニット以上のアルコール摂取を避けることが推奨されてるとの事。1ユニットは純アルコール8グラムを表すため、14ユニットでは112グラムになります。ビール中びん1本(500ml)だと純アルコールが20グラムになり、6本飲むと14ユニットを超えます。ワインボトル1本(750ml)だと72グラムになり、2本目を半分空けたところでほぼ14ユニットを超えてしまうのです。日本酒1合(180ml)だと22グラムとなり、5合飲めば14ユニットに達します。従ってこれ以上の量を習慣的に服用すると健康への害が無視できないという事になるのです。

 

 

日本の場合はどうでしょう

日本のガイドライン(厚生労働省)では、1日平均純アルコール20グラム程度」が節度ある飲酒量とされているそうです。1週間で140グラムということは、ビール中びん7本、ワインボトル2本、日本酒7合が限度となります。イギリスにせよ日本にせよ、この目安を知って内心ビクッとした人もいるでしょう。もし体の調子が上がらないとしたら、それは飲酒が原因かもしれません・・・。お酒を長期間、日常的に飲み続けると、他にも体のあちこちに影響が出る可能性があります。アルコールは神経に対する毒性があるため、足先や手先がしびれたり(末梢神経障害)、認知機能の障害を起こしたり(中枢神経障害)する場合があるとされています。それに男性ホルモン(テストステロン)の分泌量を減らす作用もあり、性欲が減退するだけでなく、骨粗しょう症や筋肉量の減少、意欲の低下などを引き起こすこともあるそうです。極端に言えば、アルコールは体を痛める原因となるのです。こうした持続した体の痛みは慢性疼痛(まんせいとうつう)とも呼ばれ、海外では病気とみなされているようです。

 

 

飲酒は腰や膝を痛める

さらに、アルコールは食欲を増進させるため、つい食べ過ぎてしまうことがあります。食べ過ぎによる体重増加は、特に下半身への負担増となり、腰や膝が痛む原因にもなるそうです。習慣とは恐ろしいもので、たとえば、仕事を終えて、ほっと一息つくために飲み始めたお酒も、気付けば休日も含めて毎日飲んでいた・・・。たいてい最初は、アルコールが好きなわけではなく、気持ちを切り替えるために飲むのが始まりだそうです。

 

 

最後に

酒を減らしたりやめたりするだけで、熟睡できるようになったり、全体的に体調が良くなったりする事が、医学的にも証明されているのであれば、実効あるのみでしょう。酒は百薬の長とよく言われるが、人によってはされど万病の元と続く事にならない様、注意したいものですね・・・。