松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

オーバーワーク時のストレス解消法

 

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 今年の社会人一年生は、いきなりの10連休になったり「令和」元年を迎えたりと絶対に思い出に残る社会人デビューになるでしょう・・・。さて、いよいよ陽光まぶしい季節となってまいりました。恐らくこのゴールデンウィークがが終わったくらいから恐怖の5月病を発症しだす人も増えてくるんじゃないでしょうか?「なにそれ?」と知らない人もいるかと思うので一応そんな5月病を簡単に説明してみましょう。

そもそも5月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状を言うのです。そしてその主な症状としては、抑うつ、無気力、不安感、焦りなどが特徴的な症状です。特に病院でのよくある相談としては、不眠、疲労感、食欲不振、やる気が出ない、人との関わりが億劫などが多いようです。そこで今回は、これから起きるであろう厄介なストレスについて考えて見たいと思います。

 

ストレスが溜まってきた時は放っておかない

 どんな人でも仕事をしていると大なり小なりストレスは日々感じているものです。ただ僕もあなたも、日々のストレスに対しては、無意識のうちに解消法を身に付けているかと思います。しかし長い仕事人生の中では、時に猛烈にストレスが溜まってしまうことがあります。たとえば、取り組んでいるプロジェクトに突然予期せぬトラブルが発生したり、自分のイージーミスから大きな失敗をしてしまい、周りに迷惑をかけたり、もしくは燻っていた職場の人間関係を遂に爆発させてしまったり、もともとやりたくない超苦手な案件に着手命令が出たり・・・etc、etc・・・。

 

過度のストレスが体をゆっくりと破壊していく

 こうした普段より大きなストレス要因に遭遇すると、心身に通常とは違う負荷がかかる為、普段からのストレス解消法とは別の方法が必要になります。というのも強いストレス状態に陥っている時には、自律神経の交感神経系が過活動になり副腎からも抗ストレスホルモンが分泌される為なのです・・・。そうなると心身のバランスが確実に崩れ易くなるのです。ストレスの渦中にいる時には気付き難いのですが、人は強いストレス状態になると、次のような症状が出始めることがあるのです。

 

強いストレス状態の時に出やすい症状

  • 寝つきが悪い、夜中に目覚める、夢をよく見るなど睡眠が浅い
  • 筋肉緊張が高まり、頭痛・肩こり・腰痛などが普段より悪化する
  • イライラし易くなり被害妄想的な面も出だし精神的不安定に陥る
  • 倦怠感がとれにくくなり、気分が晴れなくなる
  • 時間に追われる感じが強くなり、気持ちが落ち着かなくなる
  • カフェインや甘い物、アルコールなどの刺激物が欲しくなる
  • 便秘や下痢、胃もたれ、腹痛、肌荒れ、湿疹などの皮膚トラブル
  • 体がふらつくようなめまいを感じだす

これらはストレスによって自律神経のバランスが悪くなり出したときに発生しやすい症状で、過緊張症状(かきんちょうしょうじょう)と呼ばれているようです。そして問題なのがこうした過緊張症状に気付かず、そのまま放っておく事です。これは非常に危険なことで放置した結果、うつ病やパニック障害といったメンタル不調、胃潰瘍や逆流性食道炎、過敏性腸症候群、メニエール病といったストレス性の身体疾患が発生するきっかけにもなるのです。昔から「風邪は万病のもと」と言いますが、ストレスもやはり同じことが言えるではないでしょうか・・・。

 

強いストレスを感じたときの対策

 そして強いストレスに、最も必要で効果的なのが睡眠だそうです。睡眠不足の状態では、どんなストレスケアにもリラクセーションにも効果は得られないそうです。なので最低でも6時間、できれば7時間以上の連続した睡眠時間を死守することが重要です。夜に6時間以上連続して眠ると、その間にレム睡眠とノンレム睡眠のセットが3~5回繰り返され、日中に受けた脳と体のダメージ回復や記憶や感情の整理が行われます。日中のストレスによって疲労した体と脳を睡眠中にしっかりメンテナンスすることで、翌日に気力や体力がよみがえり、繰り返し訪れる強いストレスと戦えるように復活するのです。

 

睡眠負債を作らないように心掛ける

 睡眠不足が続けば続くほど睡眠負債が蓄積し、どんどん心身に悪影響が及んでいきます。睡眠負債がたまった脳では、トラブルを解決するためのアイデアも、タフな状況を切り抜けるための機転や知恵も生まれません。そればかりか作業効率の低下やミスの発生を招きやすくなったり、正しい判断がでいないまま精神状態が不安定になるため人間関係も悪化し易くなったりし、更なるストレスを上乗せする結果につながるのです。

 

高タンパク質な食事をとる

 強いストレス状態のときは普段より脳の覚醒度が上がるとともに、筋肉緊張が高まり、心拍数や血圧も上がりがちです。つまり体のエネルギーを普段より多く消費していることになるのです。そのため疲労回復に効果的な、高タンパク質で栄養バランスのとれたメニューをしっかり食べて、良質なエネルギーを常に補給することが必要です。特に肉・魚・卵といった動物性タンパク質には、豊富なアミノ酸と疲労回復物質が含まれているため働き盛りの人には欠かせません。1日最低2食は動物性タンパク質のメインディッシュと、たっぷりの野菜と適量の炭水化物がセットされたバランスメニューを意識して食べましょう。

 

最後に

 強いストレス状態の時には、心身が疲労し、思考力や判断力が鈍っていることがよくあります。そのため人生における重要な決断や行動は、強いストレス状態を脱するまでは可能なかぎり保留にするようにしましょう。たとえば、住宅・保険などの大きな買い物、婚約や結婚、引っ越しといった重要な決断は、ストレス状態を脱してから行いましょう。ストレスが強く溜まっている状態での転職活動を行うと、どうしても判断ミスが起こり易いもんです。焦って転職した会社が、自分の思っていた仕事内容ではなかったり、雰囲気が悪かったりということもあるかもしれません・・・。人生を左右するような重要な行動はストレス状態を脱してから、行動に移しましょう。その方が自分本来の思考力や判断力が戻っているため良い結果につながる確立がグンと上がるからです。