松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

人生の価値観がこんなに違う日本と欧米

 

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昨年、総務省が発表した「家計調査報告」でなんと2016年の一世帯あたりの平均貯蓄額が、過去最高の1820万円になったと総務省から公表されていました。おまけに昨年比+0.8%で4年連続増加だそうです。さらに日本人は老後を心配して貯金をする人が特に多い傾向があるようです。しかしながら現在老人でない僕としては、ピンとこないのですが、老後に一体何を不安に思うのでしょう・・・。 恐らく僕が思うに、何となく不安と感じているだけな様な気がします。たとえば、稼げないし年金も大して当てにできず病気をしたらとかだと思います。それは、たとえ若くても条件は同じです。大病したら仕事も出来ないし、収入も止まります。おまけに年金もないので、どちらかといえば、働き盛りの時こそ不安がいっぱいだと思います。そこで今回は、極端に考え方が違うとされている欧米と日本の老後に対しての考え方の違いについて紹介したいと思います。

 

老後を不安に思うのは日本人だけかも

日本人が老後を不安に思うのは、日本人の文化から来ている傾向があるようです。とにかく働けなくなったときのために、貯金をする。事故に遭って病院に通う必要があるときのために、貯金をする。など、日本人は出来る限りのことを何かが起こる前に対応して保険をかけておく傾向があるそうです。いわゆる「転ばぬ先の杖」ですね・・・。一方、欧米人は事が起こる前に備えておくという考え方は、主流ではないようです。もちろん、個人によってお金に対する考え方は人それぞれですが、十分な貯金があるにも関わらず、ケガや病気に備えて貯金をしておく考えはごくごく稀のようです。

 

貯金がないといったい何に困るでしょう

実際に老後に貯金がないと、何が困るのか というと自分の生活に介助が必要になったときに、入院や通院、介護老人保健施設にお世話になるのにお金がかかります。しかし、年金を支払っていれば、基本的には食費にまでお金が回らないということには考えにくいと思われます。働きアリのように真面目に働く日本人からすると、働く能力があるのにリラックスして楽に生きているイギリス人が、キリギリスのように思えてしまうのかもしれません。実はイギリス人というのは怠けものと感じる節があります。しかし本当のところどちらが正解なのでしょうか。

 

切実な日本の労働環境問題

世界に比べても日本の労働環境はとても厳しく、仕事で鬱(うつ)になる人も多いです。今でこそ、ブラック企業に焦点があてられたりと少しずつ日本の職場環境は改善傾向になって来ました。しかしそれでもまだ、つい最近まで問題になっていた忖度のように相手の考えを汲みとって行動するとか、周囲の顔色を伺いながら働く姿勢や、有給休暇をとった時の周囲からの視線はすぐに変わるものではないでしょう・・・。身を粉にして働くことが美徳とする日本人の心は美しいというのは分かりますが、しかしながら真面目にコツコツ働く者が損をしていないか心配になります。

 

本当に良い人生の価値観とは

日本は働くことに対して、とてもモチベーションが高い国民性があると思います。更に、職場で社会人として認められてこそ、一人前とする風潮があります。しかし仕事を優先するあまり、おざなりになってしまっているものがないかもう一度考え直してみましょう。家族と過ごす時間や、リラックスする時間に重きを置く欧米人の価値観に学ぶところも沢山あります。日本人の勤勉な性格は、非常に仕事に向いています。日本のテクノロジーや、ミスのない緻密な仕事ぶりは、世界でも高く評価されています。しかし、そのかたわらで何かを犠牲にしていないかは再確認が必要かもしれません。

 

最後に

 正直、仕事がら富裕層のお客様が多いところで働いているともちろん一部の人だと思いますが、日本人も結構のんびり過ごしているように思います。何日も休暇を取りツーリングや旅行に出かけている人達が沢山おられます。このライフスタイルがいつかすべての日本人に出来ればいいのになと思います。