松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

大人の臭い対策を考える

 

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いつかは、宣告される加齢臭の指摘・・・。もうすでに現在進行形で問題になっている家庭などもあるでしょう。そして30~40代から出やすくなるとされるミドル脂臭は、女性に強烈な不快感を与えるといわれています。一体全体なぜそういう臭いが起きるのか、体臭が発生するメカニズムとその対策について、これからの季節特に気になるところでもあるので少し調べてみる事にしました。

 

大人になれば誰もが悩む自分の体臭

自分の体臭で周囲の人を不快にしているのではないか、という悩みはそもそも人間関係の中でしか出てこないものです。それに自分の体臭が臭くて、いつも鼻をつまんでいるなんて人はま~いないと思います。自分の体臭はどちらかと言えば、自分にとってはおちつく臭いだと感じるはずです。しかしながら、相手がいるからこそ「自分は臭いのではないか」と悩むのでしょう。これは外見的なことでも同じことが言えます。髪が薄いとか、鼻が低いとか、目が細いとか。これらは相手がいないと悩まないはずです。ただ、こうした視覚的なものは、極端な話目を背ければ、回避できます。でも体臭の場合は、その場から離れるか、息を止めない限り回避できません。体臭で悩む人は、たいてい自分の存在そのものが周りに迷惑をかけていると感じるそうです。そうして最悪の場合徐々に消極的になり、他人を避けるようになり、電車に乗れなくなり、会社へも行けなくなり気が付くと対人恐怖症になってしまうそうです。

 

臭っていないのに悩んでいる人がいる

体臭の問題点は、大きく二つに分けることができると考えられています。一つは、実際に臭いを出して周囲の人に迷惑をかけている。そしてもうひとつが、「自分の臭いで周りを不快にしているのではないか」と思い悩む事です。前者は症状がはっきりしているので、治療や対策を行うことで解決できます。問題なのは後者です。自分の体臭を気にして病院に訪れる内6割~7割は、実際には臭わない人だそうです。また、実際は臭わないのに、なぜ臭っていると思うのか?それは近年、加齢臭やスメルハラスメントといった言葉が頻繁に使われるようになり、体臭への意識が高まったからだと考えられます。そんな中、電車で隣の席の人がせき込んだり、席を移動したり、職場で人が離れたりしただけで、それが偶然にもかかわらず「自分が臭いからではないか」と思い込んでしまうのです。

 

ワキガは完全に治せる

さて、実際に臭っている方の体臭対策としてまずは、体臭の種類を知っておきましょう。一口に体臭と言っても、臭う場所や原因は様々あり、それぞれ対策が異なるためです。まず、体臭には、「汗腺」から出る臭いと、「皮脂腺」から出る臭いがあります。汗腺は体温調節をするために汗を出す部分で、皮脂腺は皮膚に潤いを与えるための皮脂を出す部分です。そして、汗が原因の臭いには「ミドル脂臭」と「ワキガ」「疲労臭」などがあり、皮脂から放たれる臭いには「加齢臭」などがあります。そしてこの中で、確実に治せるのがワキガだそうです。原因がはっきりしているので、手術でアポクリン腺を取り除けば臭いがなくなるのです。ちなみにアポクリン腺が多いか少ないかは、体質で決まっているそうです。これは遺伝的な場合も多いとの事です。そして臭いを消すのが難しいのは、ミドル脂臭、疲労臭、加齢臭。これは複数の要因が合わさっているので対策が難しいのです。特に30~40代の働く男性が注意すべき体臭には「ミドル脂臭」と「疲労臭」があります。

  • 汗腺から出る体臭は「ミドル脂臭」「ワキガ」「疲労臭」
  • 皮脂腺から出る体臭は「加齢臭」

 

ミドル脂臭は女性に強烈な不快感与える

ミドル脂臭は、女性に強烈な不快感を与えるそうです。ミドル脂臭の原因物質はジアセチル。2013年に化粧品メーカーのマンダムが発表し、知られるようになりました。汗に含まれる疲労物質「乳酸」が、皮膚のうえで分解されてジアセチルになるそうです。もし、汗がサラサラのきれいな汗であれば臭いを放つことはないのですが、ベタベタとした汗の場合、皮膚にとどまり分解され、臭うようになるのです。だからと言って、汗が出る汗腺は使わなければ衰えてしまいます。運動不足や、エアコン漬けで汗をかかない生活をしていると、サラサラの良い汗がかけなくなってしまいます。エアコンの効いたオフィスで、ずっとパソコンに向かっている働き詰めのビジネスパーソンは要注意です。対策は、スポーツなどで日頃からよく汗をかくようにすればいいでしょう。または、しっかりとお風呂に入るのが効果的だそうです。風呂で汗を流し、湯船につかれば乳酸も流れ出ていきます。そのとき、湯上がりにクエン酸を摂取すると汗腺機能も高まるので、より効果的です。クエン酸は、リンゴ酢や黒酢などのお酢や、みかんやグレープフルーツなどの柑橘類に含まれています。

  • ミドル脂臭はベタベタ汗が原因
  • 運動や湯船につかることで汗腺機能を鍛え、サラサラの汗に
  • 汗腺機能を高めるクエン酸は、お酢や柑橘類で摂取 

 

疲労臭対策

疲労臭はアンモニアが原因です。疲れやストレスがたまったときにアンモニア臭を放ちます。いわば尿のような臭いです。 アンモニアが出やすくなる要因は、脂っこい物の摂り過ぎで腸内環境が悪いとか、働きすぎで筋肉が疲労している。または、お酒の飲みすぎなどで肝機能が落ちている。が上げられます。 対策としては、今上げた項目の習慣を改善することで変わってきます。また、効果的なのが、しじみの味噌汁です。しじみに含まれるオルニチンが解毒を助けてくれるのです。とにかく臭いの発生は、どちらも「疲れ」が原因です。

 

30~40代で臭うと病気の恐れ

さて、言わずと知れた加齢臭ですが、これは化粧品メーカーの資生堂がにおいの原因物質「ノネナール」を発見したことがきっかけで認知されるようになったそうです。臭いは、ミドル脂臭のような強烈なものではなく、それほど不快なものではないそうです。しかしながら、注意すべきは、30~40代で加齢臭が出た場合です。 加齢臭はその名の通り、本来「加齢」により臭うようになります。皮脂腺の中に、パルミトレイン酸と過酸化脂質という物質が増え始め、それが皮脂を酸化させて加齢臭の原因物質ノネナールが作られるのです。 しかし、比較的若い30~40代で加齢臭が感じられる場合、体内で生活習慣病が進んでいる恐れがあります。脂質の酸化が血管の中でも起きていると考えられるからです。この場合は、臭いそのものより病気の心配をすることが重要になります。血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が高いと、それらが酸化され過酸化脂質を増加させます。この過酸化脂質は動脈硬化を引き起こし、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を発病させるのです。なので食生活は、脂っこい肉を控え、野菜や果物を積極的に食べるといいでしょう。また、腸内環境を整えるため、毎日ヨーグルトを食べて善玉菌を増やすのも効果的です。

 

最後に

体臭は、健康状態と密接に関わっていることがこれで、だいたい分かったと思います。そして大事なのがどの臭いの問題も、食生活の乱れと運動不足がキーワードになります。従って、臭い対策に加え、健康維持のためにも積極的に上記の事を取り組んでいけばきっと皆に嫌がられる臭いは発しないかと思います。