松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

リアルに変わるエアコンの節電対策

 

f:id:rjmatsumura:20180806185425j:plain

今日も安定した酷暑のなかオートバイを運輸支局に持ちこみ、そして検査を受けてまいりました。スムーズに通ったものの炎天下での車両を押し引きは、正直こたえます。今から夏本番なので泣き言は、もう少し後にとっておきたいと思います。さて、今回ですが、この猛暑にちなんでどこの家庭をエアコンをガンガンかけているかと思いますが、一時よく話題になった電力不足は、どうなったんでしょうね・・・。今年は特に例年以上に電力を消費しているはずなのに・・・。そこで電力不足についてチョッと調べてみる事にしました。

驚いたのが、ここ数年は真夏の電力が不足するどころか、解消されつつあるという事なのです。2011年の東日本大震災以降、毎年夏と冬に政府から出されていた節電要請ですが、夏に関しては3年連続で見送りとなっています。因みに、冬の節電要請も2016年が最後となっているようです。節電要請を実施するか検討する根拠に、電力需給から予想した電気の予備率というデータがあります。分かり易く言うと需要に対して、どれだけの余裕を持って供給できるか予想したデータです。予備率は3%を下回ると危険とされていますが、資源エネルギー庁のデータによれば2018年夏の見通しは東日本で4.4%以上、西日本・中部で6.7%以上と以前と比べると余裕がある状況だそうです。あれだけ電力不足が騒がれていたにもかかわらず、今はピーク時でも若干のゆとりがあるそうです。いったいどういうことでしょう・・・。

そもそも夏の電力不足が解消された理由の一つに、太陽光発電の増加が挙げられます。東日本大震災以降、急速に導入が進んだ太陽光発電。発電量が天候に左右されやすいといった欠点が指摘されていますが、真夏の電力供給との相性は抜群です。特に夏の電力消費が多いのは、気温が高い昼過ぎだそうです。そういえば、チョッとした山のスペースや畑の間にいきなりド~ンとソーラーパネルが、設置されているのをよく目にするようになりました。

それともうひとつは、一部の原子力発電所が再び稼働を始めたのも大いに影響があるでしょう。また、原発は一基あたりの出力が大きいため、一部でも再稼働が進むことで電力供給を増加させる効果が大きいようですね・・・。それと、電力自由化に伴い、自社で積極的に発電所の建設を進めている会社などもでてくるなどもあります。特にガス会社が、自社でLNG火力発電所を建設する例が多いようです。一方で古くなった発電所や、コストに見合わない石油火力発電所の廃止が進んでいるようで、日本全体の電力の供給力は、横ばいとなる見通しだそうです。あと、省エネ技術の進歩や人口減少などの理由により、日本全体の電力消費量は減少を続けているようです。特に東日本大震災以降は節電意識が高まったことで、大幅な減少を見せています。そして驚いたのが、2010年度と比べて2015年度は10.2%も減っていることです・・・。

 

節電の意識こそが全てに節約に影響する

社会全体で節電に取り組んでいる今、より効果的な節電対策が求められます。以前、家庭の中で消費する電力の約25%を占め1位だったエアコンも、ハード面の省エネ化や使い手の意識が進み、最近は約7.4%まで減り4位まで順位を下げたそうです。それでも、エアコンを効果的に節電することで、家庭全体の節電には大きく貢献できます。そこで、今更ではありますが、エアコンの節電対策について、少し提案したいと思います。

 

設定温度をたった1℃変えてみる

f:id:rjmatsumura:20180806194632j:plain

恐らく誰もがよく耳にする対策だと思いますが、設定温度を1℃変えると、暖房時・冷房時ともに約10%程度の省エネが期待できるとされています。冷房温度設定なら28℃、暖房時は20℃が目安とされています。コツとしては、湿度によって体感温度は変わるものです。人は、湿度が15%増えると気温が1~2℃上昇した感じになるともいわれます。これは、湿度が高いと汗の蒸発が妨げられ、身体に熱がこもりやすくなるからです。そのため、冷房の目安が28℃に推奨されているからといって、温度だけを見て判断すると危険です。例えば、温度が28℃で湿度が60%くらいであれば、不快さはあまり感じませんが、湿度が75%を超えだすとかなり不快感が高くなります。また不快なだけでなく、熱中症の危険も高くなるといわれていますので、温度だけでなく湿度とのバランスを整えることが大切です。

 

心を鬼にして運転時間を1時間減らす

f:id:rjmatsumura:20180806194654j:plain

当たり前のことですが、運転している時間を減らせばその分節電になります。1日1時間を目標にすれば単純計算で、10時間使う人なら10%、5時間使う人なら20%の節電になります。運転時間削減のコツとしては、外出前30分に電源を切り、帰宅後30分に電源を入れる習慣をつければ、合計1時間の削減になります。例えば冷房の場合、エアコンを消したからといって急激に温度は上がりません。出かける30分前にOFFになるようタイマーを利用すれば、消し忘れ防止にもなります。

また帰宅直後は、まず窓を開けて換気をします。昼間の熱で温まった部屋をそのまま冷房するより、壁・床・天井を外気で冷ました方が、消費電力は抑えられます。換気をしている間に、着替えたりシャワーを浴びて汗を流していれば、30分程度は効率的に稼げるでしょう。あと就寝時のコツとしては、思い切って、設定温度を28~29℃にしたままつけておく方が、少ない電力で運転している分、得策と言えます。

やりがちなのが、寝てから2~3時間後に切れるようタイマー設定をする人もいるでしょう。しかし、朝方に暑くてエアコンを入れ直すパターンも結構多いと思います・・・。朝方は温度が下がっているのにも関わらず、室内が暑くなるのは、部屋の壁・床・天井自体が温まっているため。就寝後2~3時間の冷房ではそれらの部分が冷えきらず、エアコンが切れた途端に室温が上がりだしてしまうのです。

 

自動モードをフル活用

f:id:rjmatsumura:20180806194709j:plain

暑いと感じたら、温度を下げるのではなく「風量」を強くすると、体感温度が下がるため涼しく感じる効果があります。また「風向」も重要です。冷たい空気は下にたまり、温かい空気は上にたまるため、冷房時は上向きに、暖房時は下向きに風を吹き出すと部屋の温度が均一になりやすいです。このような細かな設定も自動運転にしておけば、温度・湿度など状況から、最適な運転モードと風量・風向で運転してくれます。自分で判断できなく面倒臭い時は自動モードを利用するのもひとつの手ですね。その上でエアコンが効きすぎると感じた場合は、温度設定を高めにしましょう。

 

フィルターの手入れは忘れずに

f:id:rjmatsumura:20180806195135j:plain

フィルターが目詰まりしていると消費電力に約6%の差がでるといわれています。フィルター掃除は、室内の環境にもよりますが2~4週間に1度が理想的のようです。面倒臭いですが、ここ重要です。最近のエアコンには自動掃除機能が搭載されているものもあるので、上位機種の場合、フィルターだけでなく熱交換機や送風ファンなど、内部まで掃除をする機能がついているそうです。手入れが苦手な人は、思い切って買い替えるのもひとつの方法かもしれませんね・・・。

 

最後に

室外機の環境もエアコンの効率を左右します。室外機は、室内の熱を外に出す仕事をしています。その排熱を妨げないためにも、周囲に物を置かないことが重要です。また室外機の周辺温度が高くなると、運転効率が悪くなり余計に電力を消費するので、風通しを良くすることも大切ですね。それと、植物やよしずなどで日陰をつくる時も、風の通りは必ず確保しつつ日陰をつくることがポイントです。室外機は、風通しの良い日陰がベストポジションと覚えておきましょう。とは言ってみても正直、中々できないものです。ていうか忘れちゃうんですよね。それと年間どれだけ節約できれば、値打ちがあるのかも、個人によって価値観が違います。闇雲にもしくは、漠然と節約する前に一度電気料金の差額を確認することで、金額の差でやる気に火がつくかもしれませんね。