想像力がお金持ちと貧乏人の運命を決める

今日は、第三火曜日なので今日明日とお店はお休みです。つい先週夏季休暇を貰ったのにまた休みです。休みは、嫌いじゃないので全然いいですけどね。休みの日には、セカンドライフの楽しみの一つとしてウクレレを常に弾いているのですが、時たま、気分が乗らないと全然面白くないのです。それでも毎日触らないと直ぐに曲を忘れてしまったりせっかく覚えたコードを忘れてしまったりと趣味の割には油断できないのです。しかしながら、自分で言うのもなんですが、ウクレレって我ながらいい趣味だと思います。場所も取らない小さな音で弾けるし価格が安い。まさに費用対効果の申し子のような楽器です。なので、没頭しようものなら、一日部屋こもり全くお金を使いません･･･。
そこで、今回はそんなお金にまつわるテーマで考えてみたいと思います。

これからはよく考えてお金を使う時代に

まず最初にモノを買う時、買い物している自分を想像しているでしょうか？たとえば、ダイエット器具でもいいのです。ルームランナー、ぶらさがり健康器、エアロバイク、金魚運動ゆりっこ、超音波で腹筋がプルプルする機械エトセトラ、エトセトラ･･･。かつて流行したこれらの健康器具。もしかして、今でもクローゼットの奥に眠っているご家庭もあるかもしれません。あるいは「持っていたなあ･･･もう捨てたけど」という人もいるでしょう。僕もつい最近ブルーワーカーを処分したばかりです･･･。

お金が増える人はこんなのを買わない

それでは本題に入りたいと思います。まず、お金持ちはなぜ無駄なものを買わないのか･･･。について少し考えてみたいと思います。もちろん、お店屋さんの素晴らしいセールストークを鵜呑みにしないとか、「痩せられる」がキャッチコピーの商品に対し、本当にこれで痩せられるのか･･･？と疑う姿勢があるのは何となく想像できるかと思います。それにあともうひとつ、ダイエット器具などの誘惑に惑わされない重要な要素に、想像力があります。ここでいう想像力とは、自分の性格を知り、未来やライフスタイルを鮮明にイメージする力の事です。たとえば、ダイエット用運動器具を目にして、これなら私も痩せられるか･･･？と思ったときに想像してみましょう。お金が消える人も増える人も、想像力はもちろんどちらにもあります。しかし、想像の方向性が違うのです。

成功結果しか想像できないのが問題

たとえば、お金が消える人が想像するのは、お腹がへこんでスリムになった結果としての自分ではないでしょうか。そうなんです。そこに至るプロセスはまったく想像できていないのです。そしてそれがラクに短期間で実現しているかのように思い込んでしまいます。従って、これなら簡単に痩せられそうだし買ってみよう･･･。と、なる訳です。あとは、コールセンターに電話をかけるだけ、あるいは購入ボタンをポチッと押すだけなのです。これは想像というより、むしろ夢想に近い行為ですね。

苦しいプロセスをイメージできる

これに対して、お金が増える人が想像するのは、ダイエット途中の自分です。いきなり結果が手に入る訳はない。では途中経過はどうなのか。そこで、エクササイズマシーンでダイエットに励む自分の姿を、現実的にイメージしようとするのです。

初日は好奇心から始まる。腹筋に力が入る。これは効果があるかもだぞ。

3日目あたりで、「なんか退屈だな･･･。」テレビを見ながらしだす。

4日目になると「さあ、今日もやるか！」と気合を入れ出す･･･。

5日目くらいから今日は忙しいから、明日に･･･。

6日目も今日はなんだか疲れたから、明日に･･･。

8日目では、面倒くさいなり止めてしまう。

という訳で現実に立ち返り、十中八九、挫折するから、これは買わないほうがいい。そうやって、使い倒せないと判断し、散財することをしなくなるのです。

お金が貯まらない本当の原因

お金が消える人は、プロセスをすっ飛ばして結果だけを夢見てしまいます。「ラク」「簡単」「すぐに」という言葉に飛びつく傾向があります。もちろんメーカーも基本的に消費者を騙す訳にはいきませんから、使い続ければ、ある程度は効果があるのでしょう。しかし、「今日もやるか」と継続する力の有無は、メーカーには関係なく、続けるのも挫折するのも消費者の自由です。実際には、続けるということそのものに、かなりの精神力が求められることになるのです。お金が消える人は、そういうマインドの部分には想像が向かわないようになっています。「しんどい」「面倒くさい」「リスクがある」「つらい」などは絶対に避けたいのです。そしてこの思考パターンを持った顧客は、売上を上げたい供給サイドにとっては非常に都合がいいのです。

最後に

ダイエットに限らず、どのような結果にも必ずプロセスがあります。今は億万長者で成功している人も、昨日や今日そうなったわけではなく、現在の姿という結果をもたらした原因があり、過程が必ずあるのです。ダイエットと同じく、多くの人はすぐに成果が出るものと思っています。途中のプロセスは試行錯誤と努力の繰り返しという現実に、想像が及ばないのです。そうやって、供給者が差し出した商品を簡単に買ってしまうのです。なので想像力が弱いと、お金も失うのです。夢を見ることはいいのですが、夢とは、いわばピラミッドの頂点に置かれるようなものです。その下には、基盤となる石が数多く積まれていて、それをせっせと積む自分の姿も、併せて想像してみてはどうでしょう･･･。