松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

いい人を演じれば人は貧しくなる

 

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 自分は、もともと大した実力も無く他の人と比べて年収が安くても、自分のスキルだとこんなもかも知れないな~・・・。なんて思っているひとが、世の中にどれだけいるでしょうか?そしてこのようなネガティブタイプの人には、往々にしていい人であることが多いように見受けられます。ここでいうところのいい人とは、即ち周囲から嫌われないようにしよう、いい人だと思われるよう、など必要以上に他人の目を意識している人のことを指します。そこで今回は、そんないい人を演じ続けたらどうなるか考えて見たいと思います。

 

いい人は全てにおいて消極的な行動が多い

 そもそもいい人といわれる人は、お金を稼ぐことに対して罪悪感があるのか人前で、お金の話をするのはいやらしいと思っているようです。また、商売においても思い切った値付けや正当な対価の要求ができない傾向にもあります。たとえば、代金を請求する場合も、高い値段をつけた時、やっぱり高いと思われないだろうか?とか、稼ぐことは、商品知識のない人達からお金を搾取していると思われないだろうか・・・。など、とにかく正当な利益を得たとしてもなぜか、自分だけが得しているような罪悪感を感じたり、ついつい掛かった経費や労力に対して必要以上に安い金額をつけようとする傾向があるようです。

 

気が付くと他人の価値観を優先している

 また、他人の目を過剰に気にするという事は、自分の価値観よりも無意識に他人の価値観を優先させるという事になります。それはつまり自己肯定感が低いということを意味します。そんなふうにネガティブな考え方していると、自分には所詮大したことはできない・・・。と、徐々に過小評価しやすい考えに陥るのです。時々目にしたり耳にしたりする「負のスパイラル」と言うのがありますが、こんなのがそれに当たるのでは、ないでしょうか。自分の年収が安くても、自分はこんなものだから、と低い水準で自分を納得させ、満足しようとする。年収1千万円なんてとても無理だ、と最初から自分に線引きし、挑戦することもなく諦めてしまう・・・。要するに、自分の限界を決めているのは、ほかの誰でもない間違いなく自分だったりするのです。

 

人に対しての助言は自分にも言える

 たとえば、就職活動を前に、自分に学生が相談に来たとします。話してみると、当時の自分と比べて明らかにしっかりしていると感じたとします。そうなると特段自分に相談に来る必要はなさそうに感じるでしょう。しかし彼の口から、「自分は3流大学でおまけに成績も良くないから、一流企業に応募しても仕方ないですよね。それにどうせ落ちるなら、最初からランクを下げて別の中小企業を受けたほうがまだましですよね。」という言葉が出たら、どう答えるでしょうか・・・。

「その通りだね~」とは言わないはずです。逆に「そんなことないよ。チャレンジしてみる価値はあると思う。」と答えるのではないでしょうか。そして、その次に「でも、自分なんかには無理な気がする・・・。」という反応が返ってきたら?きっと、「自分で自分の限界を決めてはダメだと思う」「そんなに自分を過小評価する必要はない」「そんなふうに最初から諦めてはダメだと思う」と助言するのではないでしょうか。

 

自分で自分の芽を摘む怖さ

 そこで自分を過小評価しないための方法を考えて見ましょう。しかし実はもう誰もが気づいていないだけで、既にわかっているん事なんです。自分の限界を定めるのはいつも自分という事を・・・。自分の夢をあきらめるのはいつも自分なのです。自分の未来を裏切るのも胸に手を当てれば、いつも自分であるということなのです。

 

最後に

 そこで、自分を過小評価しない為の言葉に僕が、なるほどな~と思ったものをいくつか紹介しましょう。そもそも勇者とは、恐れを知らない人ではなく、たとえ恐怖で足がすくんでも、足を前に出す度胸がある人のことをいいます。そういえばアメリカの作家で教師にして、自己啓発、セールス、企業トレーニング、スピーチおよび対人スキルに関する各種コースの開発者であるデール・カーネギー氏もこんな事を言ってます。 

1.本当に勇気があるようにふるまう。こうすれば元気が出てきて、「自分だって、あれくらいのことはできるのだ」という気になるから妙だ。

2.よく考えてみれば、失望落胆して壁に行き当たった人の多くが、立派にそれを乗り越えてきているのだ。他人にできたことが自分にもできぬはずがない。

3.人間の生命力は、リズムに従って盛んになったり衰えたりしている。意気消沈して人生に立ち向かう意欲を失えば、どん底まで落ち込んで這い上がれなくなる。だが、あくまで勇気を失わなければ、今まで自分を抑え続けてきた力を一転して、失意から抜け出す力に添加できる。

4.昼間より夜のほうが気が滅入る者だ。勇気は太陽と一緒にやってくる。

5.勇気は、人の偉大さをはかる物差しである。自分の理想像のレベルに達するまで頑張ることだ。

どうでしょうか?書いてて僕まで年甲斐もなく勇気が出てきました・・・。