松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

なるほど、金持ちケンカせずの本当の意味

 

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 そもそもお金持ちとは、自分の利益となる物事には非常に敏感であり、ケンカをすればそれなりの痛みを伴い損得勘定をした時に損の比率が高いと判断し、人と争うことはしないとされています。それともうひとつの特徴として、有利な立場にある者は、その立場を失わない為にも、リスクを負ってまで人とは争わないようにするのです。しかし人にはそれぞれ、生活する環境というものがあります。その環境にドンピシャ当てはまれば、この様な振る舞いも可能かもしれませんが、全ての環境に当てはめるのは些か厳しい気がします。それでも現実にお金持ちは存在します。そこで今回は、お金持ちになりきれない怒りっぽい人について考えて見たいと思います。

 

物事に対して否定的な人ほどチャンスが来ない

 インターネットが世界を急激に席巻してから20年くらいでしょうか?そんなネットの世界が生み出した現代の特徴的なコミュニケーションツールにSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスsocial networking service)というのがあります。そしてその中で生まれた現象のひとつに、炎上というのが存在します。またこれが頻繁に起こることが今の時代を象徴しているような感じにも思えます。しかしこれは、「金持ちケンカせず」の定義から考えると、インターネット上で、「炎上」即ち、他人の言動にいちいちイライラして書き込みをするような人は、お金持ちになれないという事になります。

 

毒を吐く人は自分の価値を下げている

 事情はどうあれ、やたらと他人を叩くことに一生懸命な人は知らず知らずのうちに毒を吐く傾向があるようです。そしてそれが仇となり、自分の中にある一流の人間性を自ら封印してしまっているのです・・・。本当のお金持ちになるような人は、敵対するような気持ちやネガティブな言葉を嫌うようです。

 

他人にどう思われているかを気にし過ぎる

 ネガティブな考えの持ち主ほど、他人を気にするものです。また、そんな人に限って自分が周りからどう思われるかも過剰に気にする傾向があるようです。そしてその考え方が結果として自分の言動を縛っていることになるのです。しかも、問題なのが思いやりや想像力の欠如です。そのため自分が正しく相手が間違っていると信じ込み、物事を柔軟にとらえ対応することができないといいます。

 

柔軟な考えが人を裕福にする

 一方でお金持ちの思考は、そういう考え方もある・・・。とか、何か事情でもあるのだろう・・・。などと他人に対して寛容なのです。そして物事を複数の視点からとらえる柔軟な発想力を持っています。さらに、簡単に怒りの感情に支配されるような人がお金持ちになれないのは、冷静な思考力や判断力を失いやすいからでもあるのです。ついついカッとなって・・・。という衝動的な事件などはその典型と考えてよいでしょう。

希にネガティブな人の場合、理性をつかさどる前頭葉の機能が瞬間的に麻痺し、とんでもないことを起こすことがあるといいます。この発作の引き金を引くのが即ち「怒り」なのです。怒りの感情はときには人生を台無しにしてしまいかねません。また、それ以外にも、イラっとして後先考えず発言して人間関係を損ねたり、書籍やコラムのレビュー欄に全力で批判を書き込むことでしか不満や心のつっかえを拭えない事態に陥り、そのくせ自分は満たされず結局のところ、良いことは何もありません。

 

最後に

 一流になる人は、他人に対する適度な無関心さと、寛容さ、そして感情を的確にコントロールする感覚を持っているのです。しかし現実は、そんな人にあまりお目にかかったことはありません。それどころか怒鳴ってばかりいる人の方が、多い様な気がします。だからケンカのしない人達は、なかなかお目にかからない裕福な世界にいるのかもしれませんね。