酸っぱいものや炭酸飲料でも歯が溶ける？

昨日の夜から今日に掛けてニュースやワイドショーで台風21号の凄まじさを改めて痛感しました。それにしても今年の自然の驚異は尋常じゃないですね･･･。これ以上自然災害が来ない事を心から願っています。ところで日に日に朝夕が、少しずつ過ごしやすくなり夜なんかは、虫の鳴く音で気持ちが癒されぐっすり眠れて9月の夜を満喫しています･･･。それでも日中は、やはり連日30℃超えの暑さに珈琲や炭酸飲料にビールと沢山水分を補給しています。そこで今回は、そんな飲み物が口の中に与える影響について考えてみる事にしました。たとえば、熱いものや冷たいものを食べたり飲んだ時に歯がしみる、それって知覚過敏･･･？もしかしたら、歯が溶ける酸蝕歯（さんしょくし）の初期症状かもしれません。という訳で情報の乏しい酸蝕歯の予防と対処法について考えてみる事にしました。

健康志向の人ほど要注意、まさかの酸で歯が溶ける

そもそも酸っぱいもので歯が溶けてしまう酸蝕歯（さんしょくし）は、あまり耳慣れない言葉です。そしてこの酸蝕歯以外にも健康に気を使っている人に多く見られる症状のひとつなのです。飲むお酢やグレープフルーツなどの柑橘類を毎日摂っている、運動後にスポーツドリンクを飲んでいる人はそれなりに注意が必要となります。

酸蝕歯は、虫歯より厄介なお口のトラブル

酸蝕歯は、口の中の歯全部が影響を受けるものです。歯の一部が蝕まれる虫歯よりも、歯には悪影響と言われています。また、年代を問わず見られる症状で、酸性の強い食品を頻繁に摂っていると、歯のエナメル質が溶け、歯が透明になっていくそうです。歯は内側から溶け始め、そして透明に･･･。鏡を見ながら歯の裏側に舌を当て、透けて見えたら酸蝕歯の疑いが濃厚でしょう。特に、歯の先端部分が溶けやすくなっているのでこれからは、マメにチェックしてみましょう。そのほかに、知覚過敏、歯の表面が丸くなってくる、歯が黄色っぽいのも酸蝕歯の初期症状のひとつです。進行すると、これらの症状が強くなっていきます。

酸蝕歯になりやすい生活習慣とは

通常、酸性の強い食品を食べても唾液が中和するので問題はありませんが、毎日のように摂っていると、唾液の中和作用が追いつかなくなってしまい、そのうち歯に影響を及ぼすようになるのです。下記にそれらしい要因を書いてみました。心当たりのある人は、酸蝕歯になりやすいので要注意。

•  お酢、柑橘系フルーツ、スポーツドリンク、ワイン、ソーダ飲料、乳酸菌飲料、ドレッシングなど酸性の強い食品を毎日摂っている
•  唾液が少ない人や、またはドライマウス気味の人
• お酒を飲んだ後、歯を磨かずに寝てしまうことがよくある
• だらだらと飲食を続けることがよくある場合
•  食後、30分以内に歯を磨かないと気がすまない人
• 病気などで、嘔吐することがよくあるなど

酸性になっている時間を短くする

酸蝕歯は、酸性の強い食品の頻繁に摂ること以外にも、だらだら食べる、お酒を飲んだ後にそのまま寝るといった、口の中が酸性に傾いている状態を長時間続けることでもなりやすくなるそうです。予防のためには、口の中を中和させることが望ましいのです。

なので酸性の強い食品を食べた後は、水かお茶ですぐ口をすすいだり、ガムやシュガーレスの飴を食べて、唾液を出やすくしておくなどのチョッとした気遣いが大切なのです。たとえば、健康のためにお酢のドリンクを飲むのであれば、ストローを使って飲むなんて小技を使うことが必要なのです。

また、酸性の食品を食べた後は、歯のエナメル質がやわらかくなっているので、30分以内に歯を磨くと歯が削れてしまいます。やわらかい歯ブラシで、30分以上たってから磨くのがおすすめです。

そして、病気などで頻繁に嘔吐する場合も、酸蝕歯のリスクが高まるようです。胃酸はレモンと同等かそれ以上と言われるほど強い酸性とか･･･。嘔吐した後は、すぐに口をすすぐなどしてとにかく歯を酸蝕歯から守りましょう。

最後に

僕は以前から時々書いていますが、死ぬまでに歯の本数を何とか28本キープしたいのです。食べたいものを食べたい時にいつでも食べるには、やはり歯が無いと美味しくいただけず、なにより食べる事が楽しくありません。何れ訪れる老後に薬を飲んだり点滴を入れたりして生き延びるより、バリバリ、ボリボリ音をたてて食べ続けたいですからね･･･。因みに今のところ僕の歯は、28本キープしています。