松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

仕事ができても受け入れられない人材

 

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今日は、午前中強く降っていた雨も今は、青空が見えるほど回復しています。ここしばらくずっと雨だったので久しぶりに清々しく気持ちの良い午後を過ごしております・・・。ところで僕の勤めている会社には、女性の存在が、ほとんど無く僕のいる職場に至っては、女性が1名のみです。なので世間で何かと話題になっているセクハラなど細心の注意を払い接しています。因みに1年間に都道府県労働雇用均等局に寄せられるセクハラ相談は約7000件もあるそうです。確かに女性が正社員に就くのが当たり前のこのご時勢、深刻度合いもそれに伴い大きくなるはずですね。そんなこれからの会社環境に求められることは、やはり誰もが心地よく働くためにハラスメント対策が重要になって来るでしょう。そこで今回は、誰もが被害者や加害者になるかもしれないハラスメントについて考えてみたいと思います。

 

無意識のハラスメントに戸惑う人達

一方で、こうした対策に戸惑いを隠せない男性もいるでしょう。何気なく掛けた言葉もでさえも、ハラスメント扱いされるかもしれないのですから・・・。そもそも男性はどのように女性社員と接するべきか、あるいはハラスメントを目撃したときにどうすればいいのか、様々な情報を参考にハラスメントとの付き合い方を紐解いてみました。

 

職場環境は女性が働き易ければ男性も働き易い

まず、男性がハラスメントの加害者もしくは被害者にならないための方法や、海外を含めたハラスメント対策の現状に迫る・・・。そもそもハラスメントが多い企業に共通する特徴はあるのでしょうか。仮に有るとした場合、恐らく45歳以上の男性社員が多くて女性の意思決定者が少ない企業が考えられます。つまりは、多様性の低さがポイントとなります。男性が多いのがダメなのではなく、多様性が少ない組織では同質性が高くなり、したがって職場環境が是正されにくくなるのです。

 

世代別で大きく変わる職場での女性の扱い

30歳以下の世代では共働きが一般的になり、女性を対等な存在だと考える人が多いと考えられます。一方、40代以上の社員は上の世代に女性総合職が少なく、職場の女性をお茶汲みやコピーを取らせる部下として扱うことが多かったようです。また体育会系の職場環境で鍛えられた人は、自分でも気づかないうちにパワハラなどのハラスメントをしてしまう傾向が高いと思われます。大事なのは、職場の女性をともに働く対等な仲間だとみなす事です。

 

一緒に働く仲間として男女を平等に見る

必ずしも女性を見下している人だけがセクハラをする訳ではありません。たとえば、部下をいたわるつもりで上司が女性社員に肩もみをする、といった話はよく聞きます。ハラスメントをする人の中には、くだけたことを言ってなんとなく周囲からも好感を持たれているなど、セクハラするけど憎めないというベテラン上司もいるでしょう。しかしながら、仮に親切心でやっていたとしても、ボディタッチは女性社員からすれば立派なセクハラなので絶対にノリでのボディタッチは止めましょう。そして、上司の為にも「それセクハラなので止めた方が良いですよ。」と伝えてあげましょう。まあいいかと黙認していると、上司が更に偉くなってから大きな不祥事を働いて懲戒免職になってことも無くは無いですからね・・・。

 

ハラスメントに小さい大きいは無い

事件が起こってから後悔の声をあげても後の祭りです。ハラスメントを受ける人はもちろん、してしまった人のキャリアに関わるからこそ、大きさに関係なく流さず確実に怪しいものは、潰していきましょう。あと問題の根源にあるのは、多少のハラスメントよりも仕事を優先してしまうことです。歪んだ解釈になるのですが、恐らく仕事に比べてプライバシーや人権は軽い問題だと、どこかで思っているんでしょうね・・・。聞くところによると、欧米ではハラスメントは人権の観点から語られるのが当たり前だそうですが、日本ではまだ職場の個人間のトラブルとして語られることが殆どのようですよね。

 

ハラスメントをよく理解する事が必須事項

これからはハラスメントをはじめ、人権への関わり方がビジネスパーソンに必須のスキルになります。たとえば、ある会社の社長がセクハラで辞任したとします。この時にセクハラをされた女性側の雇用主である会社から抗議が入ったといいます。会社からすれば、重大なリスク要因になります。会社としては、もはやこうした人は「仕事はデキるけどハラスメントをする人」ではなく「リスク管理能力が低い人、即ち仕事ができない人」として扱わなければならないのです。昔よりも世間がセクハラに厳しくなった現在では、ハラスメントに対する管理能力が欠けている人は会社にとってそれだけで重要なリスク管理ができない人だとレッテルを貼られてしまうのです。特に男性にとって、ハラスメントは他人事ではありません。自分のキャリアに関わる重要な要素です。自分がハラスメントをしなくても、同僚のハラスメントを見過ごしていただけで、間接的に協力していたとみなされる可能性があるのです・・・。

 

最後に

日本は、先進国と言えどもまだまだ欧米に比べて改善していかなければならない課題は、沢山あるようです。本当に職場での効率や生産性を考えるのであれば、自分の中で燻っている偏見や異性に対しての軽率な行動は慎み、スマートなビジネスパーソンとして社会での活躍を目指してみましょう。