松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

情報に疎い人が貧乏になる時代

 

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今日は、秋分の日、いわゆるお彼岸です。この時期はご先祖の供養というかお墓参りで霊園等の近辺は、どこも大混雑です。僕の店の近くにも霊園が2箇所ほどあるので朝から前の道は大渋滞が昼まで続きました・・・。それに負けじとバイクで走るライダーも沢山見ました。それにしても最近はすっかりインターネットの普及により、「あっ、そうだこれ調べてみよ!」と思えばたいていの情報は簡単に調べる事ができます。そしてその情報を多面的に捉えれば、そのウラに潜む意図を理解し、自分が不利になる行動を避けることができる場合もあります。しかし何もしない人もしくはそんな情報に興味のない人は、現代の情報社会において、あらゆる側面で情報戦争という勝負に負け続ける可能性があります。

 

搾取されるだけで終わる情報弱者

IT用語の中に情弱という言葉があります。そもそも情弱とは、情報弱者のことで、有益な情報を得られない人、得たとしてもその情報に対して適切に対応できない人のことを言います。そして一人負けという言葉がありますこれは、経済的・時間的・精神的に搾取される、不利益を被る、あるいは得られたはずの機会を逃すという意味です。裏を返せば、情弱から搾取している存在があると言う事になります。情弱が負ける典型例としては、税金の仕組みを知らないばかりに、本来払うべき金額以上の不必要な税金を払わされる人や、ものの値段の相場を知らないばかりに法外な高値で買うはめになる人などが挙げられます。もちろん、情報がなくても幸せに生きることはできると思いますが、情報があればより有利に人生を楽しむことができるのは間違いありません。

 

その気になれば情報はどこでも取れる

たとえば、田舎で農業をして生計を立てていれば、情報とは縁がなさそうに見えます。しかし、トラクターなどの機械を使うのであれば、燃料を買わなければなりません。そんなとき、中東で紛争が起こって原油の値段が上がりそうだという情報を入手したら、安いうちに燃料の在庫を増やしておこうという判断ができます。また、円安になりそうだと判断できれば、肥料をまとめ買いしておこう、日本がTPPに参加するなら、安全で国際競争力のある作物を作っておこうという戦略を立てることができます。原材料を安いうちに買っておく、チャンスをつかむ商品を準備しておくというのは、やはり情報があってのこととなるのです。

 情弱とは、情報資源に満足にアクセスできない人や、情報を充分に活用できない人を指す俗称である。 コンピュータやインターネットが発達・普及している、現在の高度情報化社会においては、得られる情報の量や質の差が、社会的、経済的な格差を生み易い原因でもある。 そしてこの格差は情報格差などと呼ばれている。

 

所得格差の根底に情報の格差が潜む

人によって情報の格差がある場合、所得の格差を生みやすくなることが考えられます。情報がなかなか得られなかった昔は、一部の権力者に情報が集中し、有利な情報はすべて握っていました。もちろん今でもそういう側面はありますが・・・。とにかく今の世の中インターネットの普及により、得ようと思えばたいていの情報は手に入ります。そして情報を様々な角度から捉えれば、そのウラに潜む何者かの意図を理解し、自分が不利になる行動を避けることができるはずです。更に言えば、そういったことが十分に可能な時代にいるのに、何もしない人は、あらゆる側面において負け続ける「一人負け」になってしまうリスクが多分あるという事です・・・。

 

情報を偏って取り込むとリスクが生まれる

僕も含め人は自分の得た情報によって勝手に世界観を作り、よいにしろ悪いにしろ、想像を膨らませ続けます。たとえば、価値観や先入観それに固定観念といった思考でさえ作ってしまいます。そしてその思考を通じて解釈された発想が行動となり、僕たちの人生を形成していくのでしょう。ということは、どんな情報に触れ、どんな解釈をするかで、大きく差が生まれるという事です。たとえば、起業にはリスクが伴うという情報だけを受け取り、起業はハイリスクだ・・・。と思ってしまうと、ビジネスの才覚がある人でも起業に踏み出せないまま終わるかもしれません。

 

無駄遣いと情弱の因果関係

お金を払えば払っただけ、より便利で快適で楽しい思いができるのも事実です。しかし一方で、こんなふうに感じたことはないでしょうか。

  • 高価な家を買って、高額な住宅ローンを組む必要性
  • 毎年新しい洋服を買ってしまう習慣
  • 必要でもないものを買った時の自分への言い訳
  • 捜せばいい条件のものが買えるかも
  • もっと他に使えばよかった

 

最後に

社会には情報があふれていますが、その情報発信者は誰で、その意図は何かということに無意識でいると、どうしても広告宣伝や、お金を使わせようと誘導する情報に支配されがちになると思います。テレビを見ても、雑誌を見ても、欲しくなる商品やしてみたいライフスタイルがあふれています。恐らく日常生活において、広告宣伝に触れない日は無いと思います・・・。自分に入ってきた情報と、その情報の扱い方がまずければ、自分の人生も望ましくない方向へと進んでしまうのかもしれません。要するに、自分にとって本当に必要な情報を取得し、望ましく処理すれば、理想的な人生にどんどん近付いていけるのではないでしょうか。