松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

意外と知られていない秋の花粉症

 

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今日は、気持ちのいい秋晴れでしたね・・・。朝はさすがに少し肌寒かったのですが、日中は、日差しも強く車での移動時は、思わずエアコンを入れてしまう程でした。以前も書いた事があるのですが、僕は、1年を通して何かの花粉にいつも反応していて年がら年中花が詰まったり、鼻水が出たりと困っています。しかし本当は、もの心ついた時からこんな感じだったので、正直辛いは、あまりないですけどね・・・。逆に時たまスカーッと鼻が通る時があり、この瞬間の方がかえって戸惑ってしまいます。それでも僕と違い突然花粉症になる人は、とても大変そうですね。そこで今回は、春だけではない花粉症について紹介したいと思います。今や国民病とも称される花粉症。確かに杉やらヒノキやらで、春先の病気というイメージが強いかもしれません。ところが、花粉症は秋にも発症するのです。そして秋の花粉症とはいったいどういうものなのでしょうか。そんな秋の花粉症の特徴や、春の花粉症との違いと対策などについて調べてみました。

 

改めて覚えておこう花粉症の基礎知識

知ってのとおり、花粉症は植物の花粉が原因となりさまざまなアレルギー症状を引き起こす病気です。僕たちの身体には、侵入してくる異物を撃退しようとする免疫(めんえき)という機能が備わっていて、病気から身体を守り健康を維持してくれています。アレルギー反応は、この免疫反応を過剰に作用させてしまいます。そして、アレルギー反応を起こさせる物質をアレルゲンと言うそうです。花粉症の場合は、植物の花粉がアレルゲンとなり、目や鼻、のどや皮膚、あるいは口の中といった部位にさまざまな症状を引き起こすのです。

 

季節によって異なるアレルギー性鼻炎とは

ダニやハウスダスト、ペットの毛やフケなどは、アレルゲンが一年中存在しています。そして、ぜんそくや皮膚炎などの症状を季節に関係なく引き起こすため、通年性アレルギーと呼ばれているそうです。これに対して花粉症は、原因となる花粉の飛散する時期にだけ症状が出ることから季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれているそうです。花粉症はスギやヒノキといった春に花粉の飛散する植物へのアレルギー反応が多く、春の病気として認知されてきました。加えて環境省の花粉症情報サイトを始めとする多くの啓発や対策なども、春の花粉症を想定した情報に偏っているのも事実です・・・。実際、秋の花粉症については春ほど情報提供がないことも、広く知られない一因かもしれませんね。

 

秋に発症する花粉症の種類と時期

春のスギやヒノキに対して、秋の花粉症の原因になる主なアレルゲンは次のような雑草があります。

  • ヨモギ(8月中旬~10月中旬)
  • カナムグラ(8月中旬~10月中旬)
  • イラクサ(9月上旬~下旬)
  • ブタクサ(9月中旬~10月中旬)

ヨモギやブタクサのようなキク科の植物、さらにはイネ科の植物も花粉症の原因になるといわれています。5年ほど前になりますが、日本医師会が出している秋の花粉情報によると、キク科やイネ科の草花は水気の多い空き地や河川敷に群生するため、このような場所で遊んでいる子どもにアレルギー症状が出ることが多いそうです。なのでこの時期、空き地や河原での外遊びには注意が必要かもしれません。

 

ズバリ秋の花粉症の症状

花粉症でよく知られる鉄板症状は、クシャミ・鼻水・鼻詰まりの鼻の三大症状と、涙・かゆみ・充血などの目の三大症状があります・・・。このほかにも、のどや皮膚のかゆみ、熱っぽい感じや下痢などが主に挙げられます。また、最近では原因となるアレルゲンとたんぱく質の構造が似ている野菜や果物を食べると、口の中が腫れたり痒くなったりする口腔アレルギー症候群が起こることもわかってきたそうです。とにかく、こうした春の花粉症と同じ症状が、秋の花粉症にも現れるのです。しかしながら、秋は花粉の粒子が春よりも小さいため、鼻から気管にまで至って、ぜんそくのような症状やのどの奥に痛みが生じるなどの症状も見られるので、春より油断できないのです。夏から秋にかけて、季節の変わり目に起こる秋の花粉症は、夏風邪と間違われやすいという点も注意が必要との事です・・・。

 

風邪にインフルエンザに花粉症はどう見分ける

風邪やインフルエンザそして花粉症の症状には、次のような相違が指摘されています。よく読んで頂き是非参考にしてください。

 

全身の痛み:インフルエンザは症状がひどい、風邪や花粉症にはほとんどない

熱:インフルエンザは高熱、風邪は微熱が多い、花粉症は時々微熱程度

鼻水:風邪やインフルエンザは最初のうちサラサラしていても段々と粘り気が出る、花粉症は透明でサラサラとした鼻水がとめどなく出続ける

クシャミ:花粉症は何度も出る、風邪やインフルエンザはそれほど出ない

鼻づまり:風邪やインフルエンザは症状が出ても数日続く程度、花粉症は長引いてひどくなる

喉の症状:風邪やインフルエンザは痛みや腫れを伴う、花粉症の場合、春はイガイガ感が強く、秋は痛みや腫れにつながることがある

咳:風邪やインフルエンザは症状がひどくなり数日間続くことが多い、花粉症は出ることがある程度

 

【参考】

 

最後に

秋の花粉症の対策も、春と同じように、マスクやメガネなどを使用するのが一般手です。花粉を身体につけない、帰宅時に花粉を落としてから家に入るなど、アレルゲンの除去が基本です。また、原因となる植物に近づかない、という意識も予防策のひとつです。子供がいる人は、飛散量の多い時期に空き地や河川敷で遊ばせないようにすることも重要なポイントとなります。さらに、季節がら風邪やぜんそくと勘違いをして、うっかり花粉症の対策を怠りやすいという落とし穴もあります。耳鼻咽喉科などを受診して、正しい原因を見極めてから適切に対処することが症状緩和の早道です・・・。

因みに世界の花粉症事情へ目を向けると、日本はスギ、アメリカはブタクサ、ヨーロッパはイネが主な花粉症の原因になっているといわれています。ですから、日本は春、ヨーロッパは夏、アメリカは秋と、世界でも花粉症が多い季節のイメージが定着しているようです・・・。日本で見落とされがちな秋の花粉症、心当たりのある人は、僕の様にこの際、原因を明らかにしてみてはどうでしょうか?

参考資料:株式会社 とらうべ