松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

無貯金を貫くと最後はどうなる

 

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またもや台風25号が、猛烈に発達して日本を脅かそうとしています。前回の台風24号は、被害が強く出たところとそうでないところに別れ、京都は、さほどダメージを受けずに済みました。しかし前々回の被害もあり24号のときは、思い切りビビリすぎて大事に至らなかったので正直ホッとしました・・・。なので今回も出来ればそうであって欲しいと願っております・・・。さて、今回はイソップ童話にあるアリとキリギリスのお話に出てくるキリギリス的ライフスタイルを送り続けていると現代社会ではどうなるか?について、今更ながらではありますが、考えてみたいと思います。

 

アリとキリギリス

夏の間、アリたちは冬の食料を蓄えるために働き続け、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごしていました。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、最後にアリたちに乞い、食べ物を分けてもらおうとしますが、アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と食べ物を分けることを拒否し、キリギリスは飢え死んでしまいました・・・。が、どうやら本当のお話のようです・・・。

そしてもうひとつが、よく知られているストーリーで、アリが慈悲心(哀れみの心)をもって食べ物を分けてあげるというお話です。これは古くから改変されて語り継がれているようです。食べ物を分けることを拒否し、キリギリスが飢え死ぬのでは残酷だというので、アリは食べ物を恵み、「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリです。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのですよ」とキリギリスに告げ、それを機にキリギリスは心を入れ替えて働くようになるというお馴染みの物語ですね。

参考資料:ウィキペディア(Wikipedia)

 

月末の財布を気にする生活から抜け出すには

世の中には、確実に貯金している人と、貯金なんかまったくない、という人がいると思います。昨年の世論調査によれば、20歳代の世帯の35.6%、30歳代の世帯の33.7%が貯金ゼロ、だったそうです。推測するに貯金ができない人の生活は決まって綱渡り状態でではないでしょうか・・・。1カ月にもらった給与でその1カ月でなんとかやりくりするのですが、給料日が25日だとしたら20日頃には給与振込口座の残高は殆ど枯渇した状態になっていると言う訳です。口座の残高が3ケタということは、1000円単位ではもうおろせないいわば極限状態です。財布に残っているお金を残りの日数で割り算して「1日800円で暮らせばなんとか・・・。」なんて人は、場合によっては、つい消費者金融などから数万円を借りてしまうかもしれません。こうなるともう自転車操業です。消費者金融から借りた分は翌月の給料から返すわけですから、また翌月もしんどいことになります。そこで、脱貯金ゼロ人生のきっかけを考えてみたいと思います。

 

貯金のない将来のリスクとは

さて、貯金できない人生はどうなるか考えてみました。 今のところは給料日前のやりくりだけ切り抜けられていますが、確実に大変な将来が待ちかまえています。まず第一に貯金ができないということは、ほとんどの大型出費に対応できないということです。人生の転機というのはほとんどの場合、出費の時期でもあるのです。たとえば、引っ越しするにしても敷金や礼金、引っ越し代などがかかります。賃貸暮らしの貯金ゼロの方は身動きが取れないということですし、実家暮らしの貯金ゼロの方は一人暮らしを始められないということになります。

 

転職にまで影響する魔の無貯金

貯金がないことはまた、仕事のキャリアアップのチャンスをなくしてしまいます。何故なら、たった1カ月給料が入ってこないだけで、生活ができなくなってしまう状態では、転職活動をしようと思ってもできないからです。いわゆるビジネスチャンスを逃すという事です・・・。さらに、人生のイベントもまた出費の繰り返しでもあります。結婚しかり、出産しかり、住宅購入しかり、子どもの教育資金しかり。どれを取ってみてもお金がかかります。そのたびにローンを組んでいては次の出費もまたローンということになり、いつまでたってもお金は貯まりません。今、確実に言える事は、現役生活を送っている間、貯金できないとかなりヤバいということです。そして、年金生活に入るとその悲惨さは、さらに拡大していく事になるのです。

 

稼げる時にする貯蓄は不可欠

貯金できない人生の悲惨さは、現役時代にとどまらず、年金生活にも続いてきます。65歳くらいになったら、誰でも仕事を辞めて年金生活に入ることを考えるでしょう。もしそのとき貯金がないとしたら、年金生活は、国からもらえる年金額が生活水準ということになります。当然ほとんどの人が国の年金だけで老後が暮らせるとは思っていませんし、実際の年金生活者は国の年金を生活のベースにしつつ、手元の貯金等を取り崩しながら老後を暮らしていきます。しかし、老後に貯金がなかったとしたら、年金をもらえる範囲で暮らしていくしかないということなのです。

 

ピタッとお金が借りれなくなる時

国の年金水準は今よりも引き下げることはすでに決まっていますので、国の年金だけで暮らしていくことはかなり厳しいと思われます。友人と顔を合わせて遊んだりすることも難しくなるでしょうし、時々旅行に行ったりおいしい料理を食べることも厳しくなるでしょう。現役時代で、給料がある人は、それでもローンや消費者金融の助けを借りることができましたが、年金生活者については基本的にお金が借りられないと思わなくてはなりません。つまりは、もう借金を手助けにやりくりすることは不可能なのです。さらに、現役時代に家を手に入れることができなかったとしたら、国の年金から家賃を引いた分が生活費なので、持ち家のある年金生活者と比べればさらに生活水準が下がります。とにかく、貯蓄のない場合は、生きている限り働き続けなければならないというわけです。

 

気合で貯める貯金大作戦

というわけで、貯金が無い人生がどれほどヤバイものか、何となく理解できたかと思います。もし今からでも貯金できるようになりたいと考えるのであれば、もう遅いかもと諦めず、とりあえずはじめてみましょう。そして今まで貯めれなかった人に向いている貯め方があるとするならば、恐らくお金が、勝手に貯まっていく仕組みだと思います。自動的・定期的・定額です。引き落として積み立ててくれる仕組みをセットし、後は勝手にお金を貯めさせるのです。

 

強制的に積み立て貯金を自分に課す

自動的:自分の意志で貯金するのは辛いので、有無を言わせず自動積み立てを利用する。

定期的:お金があるときだけ貯金、と思ったら永遠に貯金はできません。当然あれば、使ってしまうからです。そこで、給料振込日の翌日に定期的に積み立てられる手段をとるのです。

定額貯金:余裕に応じて貯めたり貯めなかったりというのでは「今月も余裕がないのでゼロ」ということになってしまいます。無理のない範囲で定額を積立をしましょう。理想は、給料の1割をまずは、目標に・・・。

 

最後に

まずは、自分が利用しているメインバンクに行って積立貯金を申し込む事です。上手にやりくりして、貯められるようになってから始めよう・・・。と考えているようでは、これからも貯金はできないでしょう。おそらく永遠にうまくいかない可能性の方が高いですね。それでも、何とか積立貯金をクリアーできれば、大きな進歩です。あとは勝手にお金が貯まって行く事を信じて実行してみてみましょう。将来の貯金0人生は、かなり危険です。まずは、積立貯金の申込をしてみましょう・・・。