松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

貧乏な老後に向う怖い考え方

 

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 気がつくと1週間のご無沙汰でした。先週から社員旅行で北海道に行き帰って来たら、そのツケで翌日からてんこ盛りの仕事に忙殺される日々を送り、家に帰ればバタンキュ~でした。という訳でブログがとまっていたのです。ところで今日はこの冬恐らく始めてのチョッとだけでしたが積雪がありました。今朝、雨戸を開けて見ると周りの住宅が白い雪で屋根を真っ白にしていました。そんな光景を久しぶりにみて冬の嫌いな僕でさえ、冬らしい冬に少し安心してしまいました。さて、今回は唐突ですが一筋縄ではいかない老後について考えてみたいと思います。

 

老後についての危険な思考とは

 昨今話題になっている老後の台所事情ですが、一部の裕福な人以外老後のお金に関する不安は、多くの老人もしくは老人予備軍の人たちも抱えているのが実情だと思います。とはいえ実際には、今の会社が守ってくれるはず・・・。親にはそれなりに資産があるから大丈夫だろう・・・。と、のんきに構えている現役世代も少なからずいるでしょう。しかしそんな人ほど老後に思わぬ事態に遭遇してしまったり、貧困に陥ったり老後破産したりするケースも否めません。そこでいったいどんなタイプの老人予備軍が危ないのかいくつか考えてみましょう。

 

とりあえず今の会社にいれば・・・と思っている人

 日本での終身雇用制度も今では「夏草や兵どもが夢の跡」状態です。そんなことは十分理解しているはずなのに、なぜか実際には今の会社にいる限り会社が老後の面倒も見てくれるはず・・・。と無意識に根付いている人がどうやらまだまだいるようです。そして、そんな人に限って公的年金と会社の企業年金があるから安心とばかりに、老後資金を一切増やそうと努力しないようです・・・。総務省の家計調査報告(2018年)における高齢無職世帯での1カ月当たりの支出額は平均で26.5万円となっているようです。また、生命保険文化センター(2019年度)の調査に、ゆとりある老後を過ごすための平均額は月に約36.1万円必要とも出ています。

一方、総務省の家計調査報告(2018年)における高齢無職世帯での実収入の平均額は約22.2万円だそうです。また、厚生労働省が発表している夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額(2019年度)は、約22.1万円という報告もあります。いずれの金額も、年金だけではまったくお話になりません。要するに自分で老後資金を準備する必要性があるということなのです。なので、間違っても会社がどうにかしてくれるという考えは一刻も早く捨て、老後に向けた資金計画を立てる必要があるのです。

 

親の遺産を当てにする

 どの家庭でも必ず財産を自分に残して貰えるとは限りません。それでも自分の親にはそれなりの資産があるから、焦って老後資金を貯める必要がないはず・・・。と、密かに思っている人もいるでしょう。ところがいざ相続が発生した時に、なかには相続対策をしていなかったばかりに、多額の相続税が発生し、自分の手元に残るお金が少なくなったケースや、身内で揉めに揉めて遺産分割協議が成立するまでに数十年かかったというケースもあるようです。挙句の果てには自分の知らない借金なんかも出てくる時もあります。よほど親が相続対策をしっかりしてくれている人以外は、極力親の遺産を当てにせず、自分で働いたお金で老後資金を貯めることが最悪の事態を防ぐ確実な方法です。

 

身の丈に合った生活が出来ない

 一般的に、生活費などの家計支出は収入に比例していて、毎月の収入の多い人は生活費の支出も多く、反対に収入の少ない人は支出も少ない傾向が普通です。それは自分の収入に見合った金銭感覚が身に付いていくという、ごく自然のことだからなのです。しかし、収入が安定的に入ってくる間はよかったとしても、年金生活に入った後も同じような金銭感覚で過ごしてしまうと、思わぬ落とし穴が待ち受けていることもあります・・・。収入が減っているにもかかわらず、生活レベルを落とせない。その結果、家計が逼迫し、最悪は自分の子どもからの仕送りや借金に頼らざるを得なくなるケースもでてきます。なのでそうならないためにも、せめて50歳くらいから老後の具体的なライフプランを作り、55歳くらいを過ぎたら実際の年金生活を想定して、定期的にシュミレーションしてみましょう。

 

最後に

 人それぞれ様々な定年のスタイルがあると思いますが、もし夫婦関係が成立しているのであれば、定年後は夫婦で物価の安い地方へ移住して、年金だけで気ままに暮らすなんてのもありだと思います。僕なんかはとても理想的な老後だとは思います・・・。しかし現実はそうも言ってられないのが現状でしょう。冷静に考えてみると、地方は基本的に交通の便がよくない場所が多く、車での移動が当たり前です。なかには、夫婦で1台ずつ車を所有せざるを得ないケースや、スーパーや病院までの距離が遠いため、ガソリン代がかさむケースもあるからです。また、都会のマンションとは異なり、地方の一軒家では、光熱費も高額になることが想定されます。他にも、たとえば中古物件などを購入するとしても、場所によっては家が傷んでいくスピードが速く、補修代の出費が予想外にかかる場合も充分ありえます。

地元民のように、すべて自給自足でまかなえる自信のある人以外は、基本的には老後資金を十分に備えてから実現した方がよさそうです。という訳で、安心して老後を迎えるためには、何はともあれ準備が大切だということです。楽天的な思考を改めて、豊かな老後を目指し努力してみてはどうでしょうか。僕の老後のイメージは、誰にも相手にされなくなった時、側には忠実な犬が寄り添って縁側でひなたぼっこしながらフィニッシュ!ていうのが理想ですね・・・。