松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

貧しい老後を避ける為の今からできる対策

 

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 やはり猛暑は、暑いですね。寒いのも辛いですが、暑いのはもっと辛いかも・・・。寒いと着込めば何とかなりますが、暑いからといって皮まで脱げませんからね。と以前働いていた瓦屋の親方がよく言ってました。さて今回はそんな暑い夏と全く関係ない誰にでも平等に訪れる老後について考えて見ました。

 

優雅な老後を目指す大作戦

 ここ数年で下流老人という表現をよく聞くようになりました。これは、老後を迎えてお金がなくなり経済的に困窮した高齢者、あるいは生活保護を受けざるを得ないほど追い込まれた高齢者のことを指すようです。そこで、なんとか下流老人にならないために、今の現状からできることを考察して実行に移せればと思います。

 

社会保険の加入は必須

 まずは基本中の基本といいますか、受け取れる年金の額を 贅沢しなければとりあえず生活には困らないレベルにすることが重要です。国民年金の未納問題が取り沙汰されていますが、金額はともかく、生涯もらえるお金があることは、ひとつの安心材料となります。そこで、個人事業者は国民年金に、サラリーマンは会社の社会保険に加入しておきましょう。因みに正社員ならば給与天引きなので問題ないでしょう。それにサラリーマンは恵まれています。なぜなら社会保険は労使折半なので、自分の給料から徴収される金額と同じ額を会社が負担してくれるので、倍の恩恵に預かれるからです。夫婦ともに正社員を続ければ、支給額が減ったとしても、そう困らないレベルになるでしょう。ただし、個人で仕事をしている人は国民年金だけなので、国民年金基金や付加年金、確定拠出年金、小規模企業共済などに別途加入し、老後に受け取れる年金を増やすのが順当な方法でしょう。また、資金的な余力があれば、民間の保険(積立型の生命保険や個人年金保険)をプラスしてもよいでしょう。

 

出来れば家を買っておく

 一生賃貸であれば、年金の中から家賃をねん出しなければならないので、都市部では苦しくなることが予想されます。田舎や地方であれば家賃は激安ですが、車が必要になりますし、運転できない年齢になったときに困ります・・・。そこで現役のうちにマイホームを買っておくという方法が考えられます。定年退職と同時にローンの返済が終わるようにしておけば、老後の住居費はかなり抑えられます。お金がなくても、とりあえず住むところには困らないというのもまた、ひとつの安心材料です。確かに住宅ローンは負債といわれることもありますが、老後の住居費の前払いと考えることもできます。但し、マンションの場合はそう簡単な話ではなく、修繕積立金は一般的に徐々に高くなりますから、ローンを完済しても、管理費+修繕積立金で結構な金額が毎月かかります。また、大規模修繕のために一時金を徴収されるケースもありますし、老朽化しても建て替え問題の協議が難航しているマンションもあり、注意が必要です。ローン返済がきつそうだという場合は、「賃貸併用住宅」という方法もありるそうです。これなら家賃である程度の住宅ローンを賄えるので、返済負担が軽減されます。

 

働けなくなるまで働く

 平均寿命の延びとともに健康寿命も延び、65歳はもはや高齢者ではなく、「まだ中年」といった状況になるでしょう・・・。そこで、会社の制度に自分の人生を合わせるのではなく、会社が決めた定年なんて関係なく働くことです。老後は働き口がないと考えているのなら、今から65歳になっても雇用される人材になるよう鍛錬しておきましょう。あるいは、起業できるよう副業に取り組んでおくことです。自分で事業をやれば生涯現役も可能ですからね。働くことで生活に緊張感があれば、病気になるリスクも低減されることが医学的にもわかっているそうなので、老後の医療費負担を減らすことにつながります。それに何より

  • 社会との接点がある
  • 誰かから必要とされている
  • 人の役に立っている
  • 自分でお金を稼いでいる

という自尊心は、充実した人生を送る上でも重要なことだと思います。

 

最後に

 今でも地方に行けば、自給自足生活を送っている人は存在します。畑で野菜を育て、ニワトリを育て、地域の住民と物々交換をする。それに太陽光発電で電気を賄えば、スマホの充電もできるし、車も電気自動車なら生活にお金はほとんどかからない。少ない年金でもそう困らない可能性があるのです。もしこれが無理という人は、贅沢病にかかり、欲望が肥大しているだけかもしれません・・・。なぜなら、買うモノなんてそんなにあるでしょうか? 服や靴は良いものを選び大事に手入れすれば長く使えるし、スマホだって最新高性能なものを買っても収益にはなりません。なので現役時代から固定費を徐々にミニマム化しておき、それに慣れておくことです。だからといってそれは、決してケチケチ生活をしようということではなく、

  • 本当に重要なこと
  • 自分を変革・成長させてくれること
  • 家族の繁栄に貢献すること

に大胆にお金を使えるよう、可処分所得を高く保つという意味です。とにかくこれからは、自分のライフスタイルや志向に応じて、戦略的に方法論を考え選ぶ。それが老後の不安を和らげる間違えの無い手段だと思います。