松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

貧乏な50代を避けて通る方法

 

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 昨日の夕食はお米の代わりにポテトチップスですませてしまい。案の定今朝は、胸焼けで目が覚めました・・・。なので朝食を食べる気分になれなかったのですが、今日は出勤日です。頑張って仕事をする為、とりあえず拳サイズのくるみパンと豆乳で朝食をすませてきました。とにかく体は資本です。自分を粗雑に扱わず定期的なメンテナンスを施し寿命までしっかり健康体で使い切るようにしたいものです。さて今回は、そんな途上の働き盛りである40代~50代の経済的健康管理について考えて見たいと思います。

 

社会的重圧を生きる充実と不安が背中合わせの40代

 とかく40代という世代は、どこの国でもなかなか大変で微妙な年代かもしれません。孔子が晩年に振り返って言ったことばに「・・・40にして惑わず・・・」というのがありますが、実際は不安なことが沢山ある年代だと思います。確かに仕事の場面では、会社の中核社員として働き甲斐のある年代でもあります。しかし一方で、ある程度、自分のポジションも見えてきて、この先の収入の伸びがあまり期待できないと考える人もいるでしょう。現実問題としてプライベートでは、子どもが高校進学でようやくひと息ついたと思えば、すぐにやってくる大学受験それに住宅ローンの返済も重なり、家計が最も苦しい時期に差し掛かります。また、独身の人は、それなりに悩みがあるはずです。望んで独身は別として人並みに結婚願望のある人の場合どうでしょう。たとえば、「もしかしたら一生このまま独身かも・・・。という不安を抱きながら過ごしているのではないでしょうか・・・。

 

実は本当に余裕がないのが50代

 ある調査によると、収入は50代が最も多くなり、支出もそれに比例して、全世代を通して最も多くなるとされています。その結果、収支でが少なく、他の年代と比べて意外にも余裕が無いという事がわかりました。年代が上がるごとに収入は増えるものの、支出も同時に増えていき、50代でピークを迎えることになります。これは、晩婚化などの影響などもあり、子どもの学費がかかる時期が後ろ倒しになっていることも、大きな要因と考えられています。

 

軌道修正が難しい50代

 ひと昔前なら、子どもが大学を卒業すれば、浮いた学費の分を自分たちの老後資金に振り分ければいいので、定年退職までの5年~10年で1000万円程度のお金を貯めることができたそうです。それに退職金で住宅ローンを精算しても、残りの退職金は老後資金に回すことができるなど良い時代でもありました。しかし、最近は、定年退職後も子どもの学費負担がある、住宅ローンを完済したら退職金はゼロ。このような50代、60代の世帯が増えているのが現状のようです。こうした世帯には酷かもしれませんが、このような事態は、少なくとも子どもが生まれた時に、ある程度は予測ができていたはずです。しかし、そんな事を今さら言っても「時既に遅し・・・。」なのです。それでも体が動く限り50代は頑張ります。しかし現実問題50代になると、仕事で稼げる時期が残り少ないだけに、気づいた時点でリカバリーしようとすると、リスクの高い投資商品に多額の資金を投入してしまい、最悪は大きな損失を被ることになりかねません。ゆとりある老後を過ごせると思っていたのが、一転して老後は節約節約、という地獄の生活を送ることになってしまうのです。

 

何とかなる内に計画を立てる

 今、40代なら10年後、20年後のライフプランを書き出すことによって、問題があれば立て直すことができる時間があります。子どもの年齢、進学時期と自分の年齢を突き合わせて、いついくらかかるのか、このとき住宅ローンはいくら残っているのか、といったお金の中長期計画を立てることが、理想的でしょう。しかし実際はそんな計画を立てていない人の方が意外と多いのではないでしょうか。会社では、企業の中長期計画に沿って仕事をしているはずなのに、なぜか家計運営はほったらかし。これでは、突発的な出来事に対応することは当然難しくなるでしょう。勿論、計画どおりに事が運ばない事もあります。しかし、10年後、20年後まで家族幸せに保つ為の計画とお金の予定をある程度イメージしておけば、計画どおりにいかなかった時に、どうやってカバーすればいいのか、考えるきっかけにはなると思います。

 

反省と学習が確実な生涯計画に繋がる

 人は、常に「あのとき、こうしていれば」と後悔するものです。その後悔を教訓に、これから同じ失敗をしないように対策を立てることができるのも人間です。40代の今、「20代でこんなことをしておけばよかった、30代でこれをしなかったのは悔やまれる」。そんな思いを抱いている人もいるでしょう。しかし、過去は変えることができません。たとえば、頭が柔らかいうちに、資格取得の勉強をしておけばよかった・・・。とか、積立はしているけど積立投資の額を増やしておけばよかった・・・。など色々あります。とにかく後悔したことを、これからやるべきことと捉えて、今の生活に少しだけ想像力を働かせて、10年先の準備をすることが大事なのではないでしょうか。

 

最後に

 ただ、想像力がなかなか働かないことのひとつに、病気や怪我があります。現時点、健康で人間ドックでも問題ないと言われていても、男女ともに50歳前後からカラダは変調をきたします。そのときに収入が減っても乗り切れるだけの対策は、今後10年の準備のひとつとして、忘れないようにしておきましょう。それともうひとつ、想像力が働かないのは、生活のダウンサイジングといわれています。40代は仕事もプライベートもアクティブで何かと付き合いも多く、日々の出費がかさむものです。これを50代になったら、60代になったら減らせると思ったら大間違いです。一度、膨らんだ家計を縮小させるのは、相当な努力が必要です。一定の収入があるとはいえ、現役時代とは収入が違うのですから、支出もそれに見合ったものに見直ししなければなりません。

確かに40代の今は、収支に余裕があり、貯蓄もできているかもしれませんが、そういう時にこそ、「この出費は子どもが独立したら減らせる」「この出費はキャリアアップのために、今、必要」というように、減らせるお金、減らせないお金、いずれは出費しなくて済むお金、という具合に、生活のダウンサイジングの計画だけでも立てておくべきといえます。50代からのラストスパートで老後資金を貯める、という神話が終った現在、貧乏50代にならないためには、40代の今こそ、お金のことでできることはしっかりとやっておきましょう。