松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

うつ病本人と同僚と会社

 

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最近、色々悩むことが多すぎて参っています・・・。しかし幸いに、何日も続くような悩みは、今のところありません。厳密に言うとあるにはあるのですが、頭の中で考えてもいい解決策が浮かばない時、一旦保留にするのです。そして別の悩みや、それ以外の事を考えるのです。いわゆる「ユウツな気分」を細切れにして頭のどこかに保管しておくのです・・・。そしてまたふと、脳裏を過ぎった時に改めて考えるのです。しかし世の中には、僕のように能天気ひとばかりではありません。ひとたび頭を抱え込むような問題が起きた時に「ユウツな気分」から立ち直れない人もいます。そしていつまでも気分が晴れないと「うつ病」になってしまうのです。そこで今回は、そんなメンタルな部分について考えてみたいと思います。

 

ユウツな気分から抜けられなくなった瞬間

ユウツな気分は、誰もが経験しますが一般的に言われるゆううつといつまでも気分が晴れない病気の枠に入る、うつ病があります。そしてそれを区別するポイントは、落ち込んだ状態がどの程度か、またはどのくらい長く続くかで判断されるようです。日常の仕事や生活に支障がある程度か、2週間以上続くようであれば、うつ病を疑うのが一般的です。場合によっては、早朝に目が覚める、食欲がなくなる、頭が重い、体がだるい、などの身体症状が特に前景に現れていることもあるそうです。生活によほど支障が出るようなら心療内科や精神科を受診したほうがよさそうかも知れませんね・・・。

 

仕事に支障の出るうつ病とは

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僕の知り合いにもいますが、現在話題にのぼることが多くなった反面、かえって正体があいまいになりがちなうつ病であります。病名は何であれ、生活に影響するほどのゆううつな気分は本人も困るでしょうが、周りも同じように困ります・・・。たとえば、会社での場合、社員一人ひとりの働きやすさを整えることは、会社側として第一優先で行っていかなければならない業務でしょう。また、在籍している社員の満足度を向上させることで、生産性を向上させ、会社を強くしていく事や、新たな人材の採用という場合でも大きな役割を果たしてくれるでしょう。しかし逆を言えば、社員一人に何かしらのトラブルがあっただけで、会社全体が大きなダメージを負うという可能性があるのです。そして近年、世間を賑わせる社員のトラブルの一つとして挙げられるのが、うつ病の問題だそうです・・・。そこでもし、同僚や社員がうつ病と診断されてしまった時、会社として望ましい対策とはどのようなものでしょうか・・・。

 

今も増え続けているうつ病予備軍

近年、うつ病と診断される会社員の数は増加傾向にあるようです。残業や人間関係、業務の激しさなどが主な原因ではあるようですが、何かの記事で読みましたが、平成24年時点でメンタルヘルスの不調により連続1か月以上休職または退職した労働者がいる事業所の割合は全国で8.1%にも及ぶそうです。もちろんこれらは世に出ている数字であり、世に出ていない数字や間もなく出てくるであろう数字を含めれば、それなりに高い数値になるでしょう。それぐらい、うつ病の問題というのは深刻であり、かつ身近な存在であることが分かります。これは、どこの会社でも言えることですが、「うちの社員に限って・・・。」は、思わないほうがいいでしょう。

 

うつ病患者と会社の向き合い方

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万が一、うつ病患者が会社に出た場合、当然すぐに対応を進めなければなりません。一般的ガイドラインとして、うつ病と疑われる社員がいた場合で、まだ医師の診断書がない場合は、すぐに医師の診察を受けてもらいましょう。そうすることで、症状の悪化をとめ、治療を開始できるのはもちろんのこと、場合によってはそれが本当にうつ病なのかの裏を取ることができます。それにこれをやらなければ、場合によっては、うつ病なのに無理矢理働かせた・・・。と言ってトラブルの原因にもなりかねません。

また、休業が必要だという診断を受けた場合は、きっちりと休職制度の説明を従業員に行い、自らの意志で選択の意思を示してもらう事が大切です。その際、期間や給与、仕事の引き継ぎなどに関しても綿密に確認しておきましょう。ここを雑に行ってしまうと、あとあと従業員との間に不必要な溝を作ってしまうことにもなりかねません。

 

絶対にやってはいけないこと

もし会社で社員がうつ病を発症したら、注意しなければならないことがあります。一つは、医師の診断書が出ているのに働かせることだそうです。会社の状況や引き継ぎの必要性などで、たとえ僅かな期間でも働いて欲しいと思うところですが、後々、訴訟問題になったり、労災として認定されてしまう可能性もあるので注意しましょう。それより病気に対して治療に専念できる環境を作ってあげることが、重要なポイントとなるのです・・・。それと、うつ病を原因とした言動を理由に退職を迫るのも、止めたほうが良いでしょう。仮にうつ病になり、会社に来られなくなってしまった社員がいたとして、戦力にならないを理由に社員を辞めさせた場合、そのうつ病の原因が会社にあると見なされてしまった時には「不当解雇」と判断される事もあるようです。

 

最後に

昔から、腫れ物に触るようにということわざがありますが、それぐらい慎重になり、万が一うつ病やその疑いのある社員が出てしまった時には、正面から受け止めてあげることが、一番大切な行動かもしれません。様々な会社に勤めている社員は、きっとその時にどのように会社が対応してくれたかで、会社に対して社員のモチベーションにも大きな影響を及ぼすと思います・・・。確かに、うつ病というのは必ずしも仕事のストレスだけで発生するものではないでしょう。プライベートでのストレスが、たまたま仕事をきっかけで発病してしまうこともあるかもしれません。いずれにしても本人の辛さを汲み取る優しさが、必要なことだけは理解できたのではないでしょうか・・・。

うつ病の症状チェックシート