松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

上司になって思う部下との接し方

 

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一般的に会社組織で働けば、努力した分昇進し大きい事業所なら部下ももつでしょう。そして上司になると、自分の仕事のほかに部下のマネジメントも重要な仕事のひとつとなります。ひと昔前で言うところの、上司と部下の絶対的上下関係は、すっかりなりを潜めてしまい、今は部下が必ずしも上司を信頼し、上司の言うことをそのまま実行するとは限らない時代に突入しているのです。時には上司の指示や命令に対して、逆らう部下も当然存在します。確かに昔もそのような元気な社員もいるにはいましたが、現在とは少し異なる様な気がします。そこで、現代の社会の中おいて、なぜ部下が逆らうのか、またその対策について考えてみたいと思います。

 

逆らう部下は第一次反抗期に似ている

そもそも、部下はなぜ逆らうのでしょうか・・・。職場ではストレスなく過ごすことを誰もが願っているはずです。それなのになぜ、わざわざ逆らうという手段を取ろうとするのでしょう。ある説によると部下が逆らうのは子どもの幼児期と関連があると言われています。幼児期とは2歳前後から始まる第一次反抗期の特徴の一つで、それまでは親の言うことを聞いていた子どもが、急に言うことを聞かなくなる時期の事です。子どもの自我が成長してきているのに自分ではやり遂げることができず、親やまわりの人に先回りされるという葛藤が幼児期にストレスとなって現れ反抗的行動に出ると考えられているそうです。

 

部下の反抗には当然理由がある

幼児期と同じで、部下が逆らう、反抗するのには、なにかしらの原因や理由があると考えられます。自分の考えを上司に論理的に伝えることができず、反発することで自分の意志を通そうとしているのです。したがって部下が上司に逆らう、反抗、反発しているときには、こういう背景があることを理解するとよいかと思います。そう考えると説得や理解もしくは、誤解などを取り除き次の手が打てるのでは無いでしょうか・・・。

 

反抗する部下への具体的対処法

反抗する部下に対して、実際にどのような対応をしていけばよいのでしょうか。先ほども述べたように、部下は自分の考えや意思をしっかり持っていると考えましょう。しかし、それをうまく上司に伝えられないために、反抗しているような態度を取ってしまう、もしくはそう見えているだけなのかもしれないのです・・・。その為、ただ頭ごなしに押さえつけるだけの、昔ながらのやり方を貫くマネジメントでは、うまくいく訳がありません。また、現代の部下はしっかりとした意志を持っているため、部下の言葉を聞き流すなどの態度は確実に逆効果に導くと考えられます。

 

堀江貴文氏も絶賛のアドラー心理学

反発する部下への対処法として有効な考え方として、アドラー心理学を使った考え方があります。アドラーは、モチベーション向上の手法として、4つのEを提唱しています。

  • 勇気づけ(encourage)
  • 興奮(excitement)
  • 感激(enthusiasm)
  • 心の豊かさ(enrichment)

これらがあると、人はモチベーションが上がると言います。たとえば、勇気づけというのは、部下のいいところを認め、プラスの部分を伸ばしていくことです。反発しているからといって部下の意見や考えを闇雲に否定してはいけません。彼らの意見のいいところを伸ばしつつ、チームとしてひとつの意見にまとめていくのが今のリーダーに求められているスキルだと思います。さらに、興奮・感激・心の豊かさについては、仕事の上では達成感に置き換えることができます。

部下のモチベーションを上げさせる

部下が反発するのは、たとえて言うなら彼らが仕事でうまくいっておらず、達成感を感じていない場合が考えられます。そんな時は仕事で成功を掴むチャンスを与えることが一番の動機付けになると考えられます。具体的には、彼らに与える仕事を少しかみ砕いて、わかり易くすることで、彼らもミッションを理解し、仕事もスムーズにこなせるようにする事です。そうすれば、彼らのモチベーションはますます上がるはずです。部下に対して、いくつかの成功体験を積ませることは、上司としての役目でもあり、それはお互いのモチベーション向上につながる方法のひとつでもあるのです。

 

最後に

考えるに反抗するということは、部下にそれだけ強い意思があるということではないでしょうか・・・。部下の意思を尊重しつつ、彼らにモチベーションを与えることが、反発・反発を少なくさせるポイントだと考えます。彼らのベクトルを反発や反抗の方向へではなく達成感の得られるやりがいへ向けることを考えましょう。また、上司、部下といった垣根を越え、一人ひとりがモチベーションを持って、活発な議論ができるチームを作ることは、上司である立場の役目です。それができれば、上司としてのキャリアアップにもつながるでしょう。とにかく部下一人ひとりがモチベーションを持ったチーム作りを全員で取り組めば必ず最強のメンバーで作られた組織の核にもなり得ると思います。現代の上司には、部下に対して丁寧、そして敏速に成功の道を示す使命があると考えればどうでしょうか・・・。