松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

食べ物で変わる疲労回復のスピード

 

 

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 このあいだから風邪気味で鼻詰まりと咳に悩まされていましたが、ようやくここに来て回復の兆しが見えてきました。病院にも行かず、睡眠と食事だけでなんとか、乗り切りました・・・。以前は、「気合で治す」など無茶な精神論で安静にもせず遊びまくっていた時もありましたが、今は、せいぜい頑張って「無理をする」止まりです。いわゆる「無理は利くけど無茶利かん」と言うヤツです。なので最近は、体調が悪いと早めの就寝と食料を詰め込む事にしています。そこで今回は、体調管理をテーマに少し違う切り口から疲労の回復方法を見てみたいと思います。

 

胃腸を労わることで疲労回復が加速する

 人が疲れを感じる時は、足りないエネルギーを補うのに、肉的なガッツリしたもので補充しようと考えがちです。しかし、どうやら疲れを感じている時は胃腸も疲れていることが多いそうです。要するにストレスや疲労は胃の働きを悪くしてしまうのです。こんな状態でガッツリした食事をとってしまうと、確実に胃腸の疲れを助長してしまう事になります。なので疲労回復に効果的な食べ物だけに気を配るのではなく、疲れた時こそ、逆に避けるべき食べ物についても、チェックする必要が有ると思います。そう言えば僕も体調の悪い時は、お腹をよく壊しているような気がします・・・。

 

疲れた時に避けた方がよい食べ物チェック

疲れを感じている時は、胃腸に負担をかけやすい以下のような食べ物は、なるべく避けた方がよいでしょう。

塩辛い食べ物

疲れているときは塩辛いものが食べたくなる人も多いと思います。本当に体が塩分を欲しているのであればいいですが、そもそも日本人の場合は味噌や醤油など、食塩を使って味付けをした料理を好んで食べているので、通常の食事を食べていれば食塩の摂取量が少な過ぎる事はまずないでしょう。なので必要以上の塩分は、胃腸に負担をかけやすいので、過度に食べてしまわないよう極力意識して控えるようにしましょう。

食物繊維の多い食べ物

体調のよい時には積極的に摂りたい食物繊維ですが、食物繊維を含む食材は意外に硬いことが多く、よく噛んでから飲み込む必要があるのです。ところが疲れている時は、しっかりと噛むのも億劫なことが多く、十分に噛みくだく前に飲みこんでしまいがちです。さらに胃腸に負担がかかってしまう原因になるので、もし料理に使用する場合は小さく切って料理するか、やわらかくなるまで煮るなどの工夫をして食べるようにしましょう。

脂っこい食べ物

脂肪分の多い食べ物は、胃酸の分泌を低下させる働きがあるそうです。それに、胃の中に留まっている時間も長い為、胃の負担が大きくなるといいます。「疲れている=焼肉」と考える人もいると思いますが、焼肉は、疲労度MAXのときよりも体力が少し回復傾向になった頃がベストだそうです。強い疲れを感じる時期こそ、消化のよい食べ物を選ばなくてはいけないのです。

刺激の強い香辛料

トウガラシやわさびなどの香辛料は胃を刺激して胃酸の分泌を促します。胃酸は消化のために重要な働きをしていますが、多すぎると胃壁までも消化してしまい胃潰瘍の原因になることもあるそうです。なので疲れている時は、刺激の強い香辛料を多用していないパンチの無い料理を選びましょう。

柑橘類や酸味の強い食べ物

酸味も胃酸の分泌を促進します。香辛料同様、疲れている時は避けたほうが良いでしょう。夏みかん、レモンのような酸味の強い柑橘類や酢のもの、梅干などは食べすぎに注意しましょう。ただし、同じ体調不良でも、風邪気味のときはこれらに含まれるクエン酸が役立つようです。疲れているのか、風邪気味なのか、判断は難しいところですが、上手に判断できると回復が早くなると思います。

熱すぎたり冷たすぎる食べ物

極端に熱すぎたり、冷たすぎるものはそれだけで刺激になってしまいます。なので疲れているときはなるべく適温にしてから食べるようにしましょう。

 

疲れたときに控えた方がよい飲み物&嗜好品

 意外に思うでしょうが、コーヒーに含まれるカフェインは胃酸の分泌を促進します。その為、食後のコーヒーが好まれます。しかし、胃が弱っている時は胃酸の分泌は必要最小限に抑えたいところです。もちろん眠気を覚ます効果もあるのでバランスを考えたいところですが、ほかにもカフェインを多く含むものとして、紅茶、抹茶、ココアなどがあります。栄養ドリンクにもカフェインが多く含まれているものがありますので、軽い眠気ではないひどい疲れを感じるようなときは注意が必要かもしれません・・・。

アルコール

胃酸の分泌を増やし、胃の粘膜を荒らします。さらに、睡眠の質も低下してしまうため、翌朝まで疲れを持ち越してしまう事にもなります。他の食品は少しであればOKとも言えますが、お酒だけは絶対にやめておいたほうが良さそうです。疲れている時に飲んでも百薬の長にはならないという事です。なので飲むなら体調のよい時に楽しむようにしましょう。

炭酸飲料

胃酸の分泌を促進すると同時に、炭酸ガスが胃を膨らませるため潰瘍等を起こしやすくなるようです。シュワシュワした感覚が好きだという人も多いですが、疲れたときは控えることが賢明でしょう。

 

即効性の高い疲労回復手段は少量の甘味食品

疲れていても仕事は休めない・・・。これだけは3時間以内に何とかしたい・・・。働いていればそんな時もあるでしょう。このように、今、一瞬だけでも疲労感を何とかしてパワーが欲しいというような時は、甘いものを一かけだけ食べるのが効果的だそうです。脳のエネルギー源は99%以上が糖質ということなので、消化の工程をショートカットできる砂糖がカンフル剤として適していると言う訳です。しかしこの方法は、血糖値を急上昇させることで一瞬だけパワーを出す必殺技です。従って身体への負担は大きいので、あまり頻繁に使わず、ここ一番と言う時だけ使うようにしましょう。因みに、普段の食事でビタミンB1が不足している人の場合、この砂糖によるカンフル効果が薄くなってしまうので、日頃から栄養バランスのよい食事を心がけることが大切です。

 

最後に

と言う訳で今回は違う角度から疲労回復時の食事を調べてみました。ついやってしまいがちな疲れたときのアルコール摂取は、疲労回復に逆効果という事が分かり僕も含めショックを受けた人もいるかもしれません。いずれにせよ、疲れの原因や対処法など体調が優れないと感じた時は、まめにチェックし、疲れにくい生活を心がけましょう。