松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

疲労回復には休息より運動が効果的

 

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 仕事でも勉強でも集中して取り組むとそれなりに疲れてくるものです。そこで「戦士にも休息が必要・・・。」と皆さんそれぞれのスタイルで休養をとられていると思います。ところでいきなりですが「アクティブレスト」という言葉をご存知だろうか・・・?アクティブレストは、直訳すると積極的な休養となります。つまりは、より効果的に、そして効率的に休養することを意味します。疲労困憊(ひろうこんぱい)で横になりダラ~っと体を休ますのは、状況にもよりますが、チョッと違うのかもしれません。最近ではアスリートに限らず、フィットネスクラブやビジネスパーソンへと広がっているようです。

 

休まずに休むアクティブレスト

 そもそもアクティブレストは、横になるなどして完全に休むのではなく、逆に体を動かすことで疲れの軽減を目指すものなのです。アスリートの世界では、スポーツ選手が試合後に疲労を早く取り除き、次の試合や練習に備えるための効果的な疲労回復法として編み出されたそうです。適度な運動は全身の血液循環を良くする為、疲労の原因とされる物質が血中から素早く処理されやすく、また運動によって交感神経が刺激されてストレス解消に繋がるという精神面での効果もあるとされています。

 

今までのスタンダードはクールダウン

 一般的によく知られているのは、運動の後に行うクールダウンというのがあります。クールダウンを行う理由としては、運動中に発生した疲労物質をすばやく分解し、代謝を促すようにするため、ダメージを受けた筋肉の再生を促すため、一過性の脳貧血を予防するため、といったことが考えられます。メインの運動後に軽いジョギングやウオーキング、ストレッチなどを行って、急に血流が落ちないようにすることで、疲労状態から回復することを目的としています。但し効果に関しては不明確だそうです・・・。

 

自分の疲労についてよく理解しておく

 スポーツや、肉体労働など、体を使ってクタクタになるという疲れは、疲労物質が筋肉内にとどまり、うまく代謝できていない時に感じられます。また筋肉痛は筋肉が伸び縮みを繰り返すことで小さなキズができ、それを修復する過程で起こる生理現象です。その為、先に挙げたクールダウンのように、血流を良くして疲労物質を分解・代謝させるという方法があります。

一方では、体をあまり動かさないことによる疲れもあります。たとえば、仕事で同じ姿勢を長く続けていたり、接客などで長時間立ちっぱなしの状態が続いたりすると、血液循環が悪くなります。すると体のだるさや疲労感を感じ、筋肉が硬くなることによる肩こりや腰痛、冷え性、筋緊張性の頭痛などさまざまな症状も起こります。なので、今、自分がどんな疲労で疲れているのかよく理解した上で、効果のある運動を選ぶ必要があるのです。

 

疲労回復のカギは血流改善に限る

 前述した様に人は体を動かした疲労、もしくは体を動かさなかった疲労、どちらにも共通するポイントが「血流」なのです。そして血流が良くなると筋肉内にたまった疲労物質を早く代謝することができ、傷んだ筋肉の修復を早めます。さらに、筋肉が硬くなってしまうのを防ぐことと同時に血流の悪さで出来たむくみなども解消するのです。それに酸素と栄養素を体の隅々まで運び、二酸化炭素と老廃物を分解するサイクルが速まるなどの良いことずくめなのです。

したがって血流を良くする適度な運動は、どちらの疲労にも大きな回復効果が期待できると言う訳です。また、運動によって酸素と二酸化炭素のガス交換も活発となり、脳にフレッシュな酸素がいきわたると頭がスッキリして気持ちもリフレッシュできるのです。人は運動をするといいアイデアが思いついたり、気持ちが明るくなったりするのは、脳への酸素供給によって、より活性化されるからと考えられているのです。

 

最後に

 以上のようにとにかく疲れたなと感じたら、積極的に体を動かすようにしてみましょう。近所を軽くウオーキングするとか、ゆっくりとストレッチを行うといったことでもいいでしょう。プールなんかもいいでしょうね・・・。。特にプールは、水中で浮力と水圧が体にかかり、心地よい運動でもかなりエネルギーを消費し、血流が促されます。ただ、どの運動においても気をつけたいのは、息が切れるほどの運動ではなく、隣の人と楽しく会話できる程度の適度な運動であることがポイントです。

疲れをとるための運動が、さらなる肉体的な疲労度を増すことのないように、心地よい程度に体を動かすようにしましょう。逆に体を動かさない事による血行不良が大きな要因となっている場合も健康には当然良くありません。疲れたからといって部屋でごろ寝をしてしまうのは、さらなる疲労の元です。ほんの少しの運動でずいぶん疲労感が変わってくると思います。なので面倒臭がらず頑張って、自分の為に適度な運動を心がけてみましょう。