松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

恐怖の燃え尽き症候群

 

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 昨日、仕事が終わり時計を見たらいつも通りの10時を過ぎていました。とにかく昨日は、午前中からずっと降ってたのもあり客足もからっきしダメでした。おかげで事務作業は、すこぶる捗りましたけどね・・・。そしてそんな雨の中、いつものライディングウェアの上から合羽を着て、そそくさと我が家を目指しました。しばらく走ると、雨からみぞれ混じりに変わってきました。どおりで朝から寒かった訳です・・・。そして老ノ坂峠に差し掛かった時には、更にみぞれが激しくなり頂上付近では、猛吹雪になってしまい国道も轍が出来るほど雪が積もりだしました。

「ヤフー天気にもそんな情報は一切上がってなかったのにどうなってんねん!」と怒りながらバイクを走らせました。とにかく想定外の吹雪の中、ゴーグルに積もる雪をかきわけかきわけ、どうにか老ノ坂峠をやり過ごすことができました。ふもとへ下りた頃には、雪もみぞれ混じりの雨に変わり、自宅につくころには、ヘロヘロ状態です。そして玄関で自分の姿を鏡に映してビックリ!「3月なのに雪まみれってどういうこと・・・?」とにかく雪を掃って合羽とライディングウェアを脱ぎ、部屋着に着替えてソファーに座った瞬間僕は、完全にバーンアウトしました・・・。想定外の雪にガッツリスタミナを奪われてしまい、久しぶりに通勤で疲労困憊にさせてもらいました。さて今回は、そんな「バーンアウト」について考えて見たいと思います。通勤程度で燃え尽きるのは、些か早すぎますが、人生において突然やってくるのが、この「バーンアウト」なのです。

 

バーンアウトシンドローム(燃え尽き症候群)

 ほとんどの人が、バーンアウトシンドローム(燃え尽き症候群)という言葉を聞いたことがあるとおもいますが、でも実際に本当の意味となると正直よく分からないという人も多いかと思います。そもそもバーンアウトシンドローム(燃え尽き症候群)というのは、1970年代にアメリカでアメリカの精神分析学者フロイデンバーガーによって定義されてから、注目されてきた経緯があります。バーンアウトとは燃え尽き症候群とも呼ばれ、今まで仕事や勉強などに熱心に取り組んできた人が突然ガス欠のように無気力になってしまう状態のことをいいます・・・。

もともとは医師、看護師、心理カウンセラー、教師などの対人援助職と呼ばれる、人と関わることが多い仕事の人たちに起きやすいとされてきたようですが、今ではそういった専門職に限らず、対人関係にストレスを感じている人も多く、大きな仕事や目標が終わった後の疲労感や無気力感なども含めて、大きく定義されているようです。

 

バーンアウトの兆候

 常にイライラしているとか、仕事や目標が常に頭の中から離れない、もしくは相手に対して威嚇したような態度を取ってしまう。そしてストレスが身体の症状として現れ始めるなどがバーンアウトの兆候と考えられます。他にも

  • 仕事によって情緒的な力を使い果たし、消耗しきっている
  • 相手に対して非人間的で思いやりのない態度を取る
  • 自分に対する自信や達成感が低下する

 

バーンアウトの自己診断をしてみよう

それでは、どんなタイプの人がバーンアウトになりやすいのでしょうか?

完璧主義な人

 何事も完ぺきにしないと気持ちがすっきりしない人はバーンアウトになりやすいようです。目標も高く明確な分、ストイックになりやすかったり、周囲とのギャップに悩みやすかったりします。

仕事一筋の人

 仕事の鬼という言葉があるくらい、仕事に夢中を越えて執着している人たちも最近は、増加傾向にあるようです。仕事のストレスは仕事でしか発散できないという悪循環になっているとすれば、要注意です。

自分の周囲に過度に期待を要求する

 自分はこんなに頑張っているのだから、相手も頑張ってくれるに違いない・・・。そう相手に対して思いがちな人は、相手の行動が自分の意図したものと違うと裏切られたと思うのか突然孤立感が生まれ、バーンアウトに陥る事があります。

他人と自分をつい比較してしまう

 他人と自分を比較する人は、あの人よりも優秀でありたい、この中で一番になりたい、など、他人が基準になりやすいようです。他人に比べて自分はどういう立ち位置かという見方になりがちになるのです。そうすると常に劣等感が付きまとい、途中でむなしさを感じたりして、やる気を失います。

 

バーンアウトの予防方法

 バーンアウトに陥らないためにどんなことができるのか、色々と調べてみました。

しっかり休みを取る

 しっかり休養を取る。だいたいの人の場合、頑張りすぎて自分のキャパシティを越えていたり、物理的に睡眠不足だったり疲労が溜まっているものです。まずはしっかりと休養を取り、健康的な状態を取り戻すことから始めましょう。

 他人と自分は違うことを理解する

 休息が取れて初めて、バーンアウトにならないための予防が始まります。まずは他人と自分は考え方も行動も違うことを理解しましょう。物事や他人と程よい距離を取り、他人は自分が課題を学びあうための存在であり、比べるものではないと考えるのです。また心理学的には、人と比べることで自分の価値を見出そうとする人は、自己肯定感が低いということもあります。悩みがある場合、誰か身近な人に話してもすっきりしなかったり、苦しさを感じているようであれば、専門家に相談するのもひとつの手です。

 

最後に

 今の世の中、様々な出来事が日々どこかで繰り広げられています。ましてやこれからの季節、卒業に入学そして入社などバタバタと過ぎて行く時期でもあります。「自分は、大丈夫」と思わずくれぐれもバーンアウトに気をつけて、自分らしくあることを大切にしながら毎日を過ごして行きましょう。 人は仕事や目標があると、ついつい頑張ってしまうものです。頑張る時ももちろん必要ですが、時には休息や自分の趣味などに時間を割く事も忘れずに・・・。因みに僕の場合は、休息や自分の趣味ばかりに時間を割きすぎて若干問題ですけどね。