松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

モラハラはする側にもされる側にもなる

 

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 今日は、天気が久しぶりによく雨も降らなさそうだったので久しぶりに歩く事にしました。自宅からぐるっといつものウォーキングコースを歩きました。距離にして約8キロです。しばらくぶりだったのでいきなり8キロはちょっとしんどかったかも・・・。そういえば前回は、いつ歩いたのか気になるので調べてみるとなんと去年の5月でした。そうなると僕のウォーキングは、1年ぶりと言う事になります。我ながら思い付きにもほどがあると思いました・・・。さて今回は、ここ数年で騒がれるようになったハラスメントについて考えてみたいと思います。世間では、35種類以上あるとされているハラスメントの中で特にメンタル的な部分を攻撃するとされるモラルハラスメントについて調べてみました。

 

見えない精神的暴力モラルハラスメント

 想像してみて下さい。たとえば休日に、とあるお宅では、家族での外出の準備をしています。お母さんは、朝食の片づけや子どもたちの世話に忙しく、一方、支度を終えたお父さんはさっさと運転席に乗り込み、エンジンをかけスタンバッています。お母さんは夫を怒らせないよう、化粧もそこそこに、あせる気持ちで家中のカギをかけて回ります。しかしお父さんは待ちきれず、大きく2~3回クラクションを鳴らします。せかされたお母さんは、慌てて助手席に乗り込みましたが、運転席のお父さんは、「まったく、 いつも遅いな~。遅くなるのが分かっているなら、なんで昨日のうちから準備しておかないんだ!」と小言を言われる。

 

心に深い傷を負わせるモラルハラスメント

 モラルハラスメントは、こんな日常の何気ないやりとりのなかでも、しばしば見られるものです。身近な誰かの行動の中に非難できるポイントを見つけ、そこを陰湿に指摘するなどして、相手の価値を貶めるのが、加害者の常套手段です。加害者は、相手を見下すことで、優越感に浸ることができます。こうしたモラハラは、家庭の中だけで起こるものではありません。友人、恋人関係でも起こりますし、職場のパワーを利用したいやがらせパワーハラスメントもその一つです。異性に対する性的いやがらせのセクシャルハラスメントも、モラハラの仲間といえるでしょう。つまり、どんな状況であれ、自分より立場の弱い人間に精神的な苦痛を与えて満足する行為は、すべてモラハラに関連するのです。

 

モラハラから逃れられないタイプ

 しかし、モラハラを受ける被害者は、なかなか加害者の支配から抜け出すことができないことが多いようです。それは何故でしょうか・・・。モラハラを受ける側は、加害者の巧みな操作によって人間性を否定され、自分はダメな人間と思い込んでしまうのです。さらに、加害者は厄介な事に一緒にいる自分は、いつも迷惑を被っている。被害を受けているのは自分の方だ・・・。と、加害者であるはずの自分の方が被害者であるように、思わせます。モラハラ被害者は、そうした操作を素直に受け入れてしまい、自己否定に陥りやすくなるのです。

 

モラハラはひとつの洗脳でもある

 しかも、加害者は、ダメなあなたを受け入れられるのは、自分しかいない・・・。と、自分自身を唯一の理解者であるかのように思わせたり、離れようとすると罪悪感を植えつけ、優しい態度やへりくだった態度に豹変し、言葉巧みに手懐けるのです。自立性や自己肯定感が低い人ほど、こうした態度に惑わされやすく、支配から脱出できなくなってしまいます。それより、もっと問題なのがモラハラを受け続けると、抑うつや不安、混乱、緊張が続き、心の病を発症してしまうこともあります。こうしたリスクを避けるためにも、本人がモラハラの被害に早めに気づき、加害者の支配から脱出する必要があるのです。それにはまず加害者の特徴を知っておくことが必要になります。

 

モラハラをするタイプとは

 モラハラ加害者になりやすい人には、一般的に次のような特徴が見られるそうです。

  • いつも自分が優位に立ち、賞賛が得られないと気がすまない
  • 他人の気持ちに共感することや、心を通わせあおうという気持ちがない
  • 他人をほめることをしない。欠点をあげつらい、いつも悪口を言っている
  • 自分の考え方や意見に異を唱えられることを嫌がり、無条件に従うことを要求する
  • 自分の利益のためなら、他人を平気で利用しようとする
  • 自分は特別な人間だと思っている

モラハラ的言動を受けたときには、最初から解決不可能な問題と考えるのではなく、まずは、そう言われるのは嫌だとか不愉快だ・・・。という自分の気持ちを伝え、相手とじっくり話し合うことが大切です。とはいえ、加害者のなかには自分の言動のハラスメント性に無自覚な人が少なくありません。それは、都合のよい答えを導き出すために、自分自身の心を操作しているためだと考えられます。

 

交渉しても変わらない場合は距離を置く

 加害者が相手を不安に陥れるためによく使う方法

  • 政治的な意見や趣味など、相手の考えをバカにし、確信を揺るがせる
  • 相手に言葉をかけない
  • 人前で笑い者にする
  • 他人の前で悪口を言う
  • 釈明する機会を奪う
  • 相手の欠陥をからかう
  • 不愉快なほのめかしをしておいて、それがどういうことか説明しない
  • 相手の判断力や決定に疑いをさしはさむ

もちろん、多少上記のような特徴を持ち合わせていても、すべての人がモラハラの加害者になるとはかぎりません。たとえば、精神的にまだ未熟な人や、挫折を知らない人は、尊大な態度で他人を傷つけてしまうこともあるでしょう。

 

最後に

 人間的成長過程にある人に自己中心的な部分があるとしても、少しでも他人を認め、共感を求める気持ちがあれば、いずれは精神的に成長し、思いやりが育っていくと思います。しかし、何度交渉しても変わらず、自己満足のために他人を利用するようなら、早めに距離をおいた方がいいでしょう。どうしても、その関係から抜け出せない場合には、極力相手との精神的な交流を断つことで、自分を守っていく方法を取りましょう。間違っても自分自身がモラハラの当事者にならないようにしましょう。