松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ストレスからの脱出作戦

 

f:id:rjmatsumura:20191012104518j:plain

 普段からついつい忙しいが口ぐせになっている人というのは、世の中どこにでも存在し、今となっては少しも珍しくはありません。しかし最近少し気になる記事を読みました。ある研究で、健康的な中高年世代を対象に調査を行ったところ、高度のストレスが脳の萎縮促進(いしゅくそくしん)や脳に大切な灰白質(かいはくしつ)の減少につながることが判明したそうです。要するにストレスが脳を衰えさせしなびて縮めるという訳です・・・。それに体への影響はもっと大きいとも書かれていました。病気にかかりやすくなったり、中毒症状・血糖値の上昇・頭痛が引き起こる事もあるようです。さらには性欲までなくなることもあるようです。なので決してストレスを侮ってはいけないのです。そこで今回は、そんな侮れないストレスについて考えてみました。

 

ストレスの持続は体にとても悪い

 そもそも人間のストレス反応は本来、急な事態に対応するためにあるメカニズムのひとつなのです。たとえば原始時代をイメージして下さい。「はじめにんげんギャートルズ」でもかまいませんが、獰猛な獣から逃げる時(突発的な望まない必死さ)などにこそ、その威力を発揮するべきものなのです。従って、慢性的に繰り返し生じさせるべきものではないのです。だからストレスが続くとろくな事が無いという訳です・・・。それでは、日々ストレスにさらされている場合、どうしたらいいのでしょうか? という訳で、そんなストレスから逃げ出す方法を、色々と調べてみました。

 

時間を作って運動する

 運動は筋肉を鍛えるだけでなく、メンタルにも効果的です。筋トレやストレッチ、もしくは柔軟運動など、これらの運動を取り混ぜてすれば、エンドルフィンの分泌が促進されます。いわゆる多幸感が作り出されるのです。さらにトレーニングジムやフィットネスクラブを社交の場にすれば、さらに効果が上がるでしょう。ある研究では、ひとりで運動するよりもグループエクササイズに参加した人の方が、精神面・肉体面・情緒面で、健康によりよい効果が得られるようですよ・・・。あと有効なのが、15分ほどのチョッとした散歩です。この僅かな散歩だけでもストレスと疲れが少し収まる事も専門家の研究で分かっているそうです。エンドルフィンなどの幸せホルモンが放出され、自然に触れながらストレス解消できるとてもパフォーマンスの高い方法かもしれません。

 

今流行のマインドフルネスを試みてみる

 マインドフルネスとは簡単に言うと、今この瞬間ひたすら集中している心のあり方のことをいうそうです。要するに雑念を持たず、リラックスしてただ今だけに集中して研ぎ澄まされている状態をいいます。当然その瞬間は無理をしていないのでストレスもありませんし、最も自分の力を発揮できる状態でもあるわけです。そしてその方法はこうです。まず、ゆっくりと深い呼吸に集中して、自分のまわりにある5つのものに意識を向けます。次に触ったり感じられるもの4つ、聞こえるもの3つ、匂いを感じるもの2つ、味を感じるもの1つ、と数を限定していきます。この方法によって、今いる場所に意識を向け、しっかりと地に足をつけることができるわけです。ストレスを落ち着かせる効果だけでなく、頭がクリアになって問題解決につながったり、前進するための集中力が高まるといわれています。僕も時々やってます。ある意味瞑想と同じなので寝てしまいそうになりますけどね・・・。

 

仲間との旅行などを楽しむ

 昔から社会的に強いつながりを持つ人は、そうでない人よりもストレスも病気も少なく長生きする、ということは数多くの研究で証明されているようです。さらに、孤独は寿命を縮める危険因子とも言われています。心身ともに参っているときはまわりと距離をおきがちですが、ストレス解消のためには、同僚とお茶したり、仲のいい友人と旅行に行ってみるのが効果的でしょう。それと最近、都心部を中心に増えだしたヨガ教室も良いんじゃないでしょうか。僕は残念ながら経験が無いのですが、気持ち良いのか辛いのか分からないストレッチやポーズ、マインドと体のつながりを強める集中力など、ヨガがストレス緩和に効果的かと思います。

 

最後に

 それでも忙しくてそれど頃ではない・・・。という人は、自分を励ますポジティブな言葉や名言のリストをつくってみるのも良いかもしれません。スマートフォンのメモアプリに入れておくなどして、必要なときに見直すのも効果があると思います。人は、ネガティブ思考に陥ると、自信を喪失し、ストレスや不安が高まります。そうならないために、ポジティブな言葉や名言が自分を励ましてくれるのです。そして自尊心が高まり、自信を持てるようになるのです。

あと、仕事の環境にもよりますが、通勤時間を有意義な時間に変えるのもひとつの手です。毎日ガッツリ通勤している人は実感されていると思いますが、通勤時間が1日で最もストレスフルな時間であることが、研究でも報告されています。そこで逆転の発想で考えてみましょう。憂鬱な気持ちで通勤するのではなく、その時間を有効に使うのです。新しいポッドキャストを聞いてみるとかアプリで語学学習に挑戦するなど、考え方によっては、悪い習慣を変えるのにもってこいの自己育成の貴重な時間ではないでしょうか・・・。