猫背は万病のもと日本人の殆どが猫背?
自分は、子供のころから自他共に認める猫背です。そしてやはり成人になってもその猫背は治っていないと思われます。それでもさすがに大人になり自分の姿をショーウィンドなどで偶然見たときに背中が丸いと我ながらげっそりします・・・。なので意識をしてなるべく猫背に見えないよう気付いた時には、ピンと背筋を伸ばして過ごすようにしています。それでも油断をすると背中が丸くなっている時があります。恐らくこの猫背とは一生、戦って行かなくてはいけないでしょうね・・・。そこで今回は、そんな「猫背」について考えて見たいと思います。
自分の背筋は真っすぐ or まるい
僕はいつも気にしていますが、皆さんは普段からの姿勢のことを気にしたことがあるでしょうか・・・。 人は、自分が正しい姿勢なのか、悪い姿勢なのかということに、頻繁に意識を向けることはまずないと思います。ただ、日本人の半分以上がねこ背、あるいは、ねこ背予備軍だと推測されています。さらに言えば、ねこ背が見た目の悪さだけでなく、頭痛、腰痛、肩こりや、自律神経の乱れといった、さまざまな不調をもたらす原因となる事も事実のようです。まさに猫背は万病のもとなのかも知れません。
日本人の猫背文化に迫る
そもそも猫背はどのようにして起こっているのでしょうか、そしてどうすればよくなるのでしょう・・・。そこでまず自分が正しい姿勢であるか念の為に疑ってみる必要があります。なぜならここ数年、スマートフォンやタブレット型端末が普及し、子どもからお年寄りまで画面を見ることが増えましたからね。もちろん、それを使用すること自体が悪い訳ではありません。ただ、その姿が、亀のように首だけを前に突き出していたり、肩を丸めたりしていて、どう見ても健康的な姿勢とは言えないからです。
猫背の仕組み
猫背の原理として、たとえば女性の場合、骨盤の仕組みからしてもそうなんですが、一般的に女性らしいと言う意味で女性=内股なイメージがあります。実際に本人の気づかないうちに内股になっている人もいると思います。しかし内股になると、骨盤が前に倒れて、お尻が突き出たようになります。そうなると、お腹を出してバランスをとり、さらにそのバランスをとるように反り腰になってしまいます。人の体は、こういった「凸凹の法則」によって自然にバランスをとる仕組みになっているそうです。そういう人たちは、まず太ももの前側の筋肉がひどくこわばっていることが多いようです。そしてその、こわばりは、筋肉が縮んだ状態でなかなか伸びず、スムーズな伸縮機能が働いていないという体からの合図でもあるのです。
筋肉のこわがりが猫背を招く
筋肉が伸びなければ、関節の可動域が狭くなります。そうすると、正しい姿勢が保てなくなり、気づかないうちに悪い姿勢のままバランスを取るようになってしまうのです。こうして人は猫背になっていくのです・・・。要するに、筋肉のこわばりこそが、猫背の第一歩を引き起こしてしまっていると言えるでしょう。また猫背の人は筋肉の縮まった可動域内でしか全体のバランスを取っていません。すると、どうなるかというと、いつの間にか、猫背が徐々に体に形状記憶され、それがいちばん楽な姿勢に変わってしまうのです。
勿論、本人にその意識はありません。しかし、一度猫背が形状記憶されてしまうと、どんなに自分が正しい姿勢に戻そうと努力をしても簡単にはどうやら治らないようです。部分的に少しくらいこわばった筋肉を伸ばしたりほぐしたりしたところで、猫背の状態で体全体のバランスをとってしまっている為に、治すことが難しいのです。どうりで僕が未だに猫背なのが、これで説明が付きました。だからといって、筋肉の強張りをほぐすため、毎日全身マッサージに時間をかけるなんて事は、普通の人ではほぼ不可能でしょう。
ねこ背の特徴的姿
- 背中が全体的に丸い
- 肩が前に出ぎみ
- 顔が前に出ている
- お腹がポッコリしている
- お尻が凸ったり、凹んだりしている
- 足の親指が床から浮いている
- etc・・・。
猫背の原因は骨盤にあり
見た目には、上半身に猫背の特徴が現れているように見えます。しかし、ねこ背は人間の土台を支える「骨盤」に原因があることが殆どだそうです。たとえば、骨盤が前に倒れたり後ろに倒れたり、右にねじれたり左にねじれたりすることで、結果としてそれを補うように下半身に歪みが生じたまま、上半身は「凸凹の法則」によってバランスをとっています。なので、上半身の症状が目に止まりやすいのです。そうなると、筋肉は正常な状態ではなく、緊張状態に陥っているのでこわばりを感じていまうのです。従って何よりも、骨盤を正しい位置に戻すことこそが正しい姿勢への第一歩なのです。
毎日意識する事
そうはいっても、自分1人では中々わかり難いものです。まず、正しい姿勢を簡単に説明すると、横から見て耳、首、肩、骨盤、外くるぶしがまっすぐ1本の線になり、地面と直角になっている」ことが目安です。もちろん理想の姿勢なので、これができている人はそう多くはいないでしょう・・・。まずは毎日鏡の前でチェックすることから始め、自分が猫背であることを認識するという意識改革を行うことです。普段の生活の中では気づかないうちに猫背を引き起こしていることが多いのです。
こんな行為が猫背を招く
たとえば、バッグを肘からぶら下げたり、電車やオフィスでイスに座るときに足を組んだり、デスクワークで画面をのぞき込んだりなど私生活においてたくさんのシチュエーションで猫背の原因を作ってしまうとされています・・・。バッグを肘からぶら下げると、単純に歩行の邪魔になるだけでなく、ぶら下げたほうをカバーしながら歩く為、どうしても姿勢の悪い状態で体全体を補正させてしまうことになります。代わりに、肩からぶら下げて歩くことでハンドバッグの重みを体全体で受け止めて歩くことができ、正しい姿勢を保つことができるのです。
それに、足を組んでイスに座ることも、骨盤がねじれている状態をつくることになるのでいいことではないようです・・・。また、PCを使ってのデスクワークや、座ってスマートフォンを覗く時、両方に共通しているのは、画面を覗き込む頭の状態です。画面に角度をつけすぎることでどうしても頭が垂れ下がるような状態になっていく為、猫背の原因になってしまうのでこれも注意が必要です。
最後に
という訳でやはり、意識改革が必要となります。そこでひとつの方法として寝る前のストレッチで猫背を改善するようにしましょう。そもそも寝る直前こそが最も人の体にとってストレスのないリラックスした状態を作る事ができるからです。そういう体の緊張状態が和らいでいるときに簡単なストレッチをして猫背を作り出す筋肉のこわばりや凝りをほぐし、なおかつ猫背に形状記憶されている体を元のあるべき姿に戻しておけば、寝ている間に逆にリセットした状態を形状記憶することができます。それに体全体がリラックスすれば血流がよくなり、いい睡眠にも繋がりますからね。とにかくまず自分は猫背かそうでないかをチェックする事から始めてみてはどうでしょうか。