松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

本当に今の生活って苦しいですか?

 

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 僕の記憶にある初めてのお小遣いは、確か1日30円だったと思います。僕はもともと大阪の下町で生まれたので、駄菓子をはじめ今でいうファストフードのお店が、あちらこちらにありました。マクドナルドやロッテリアもありましたが、1に30円ではお手軽でも子供にはかなりの贅沢品なのです。しかし僕の場合、食のインフラはもっぱらたこ焼きにコロッケ、おでんにホルモン焼きetc・・・。こんな感じでしたね。たこ焼きは、3個で10円、コロッケも1個10円おでんもやっぱり10円でした。ホルモンは、マックスの30円でしたが、小学生バージョンを10円で食べる事ができました。焼きたてのみたらし団子も1本10円でした。確か小学校3年生くらいまではこのプライスだったと思います。なので下校時には、買い食いがルーティーンだったのです。今でもあの頃の無垢な少年時代を思い出すと幸せな気分になります・・・。さて今回は、現代人の贅沢のし過ぎからくる不満という錯覚について考えて見たいと思います。

 

金銭的不満を全て貧困と解釈する風潮

 最近やたら、様々な世代で貧困というワードが取りざたされている様な気がします。子供の貧困から老人の貧困にいたるまで男女問わず貧困とされる人たちが、テレビのニュースなどで時折目にすることがあります・・・。そしてテレビなどでのインタビューでは、みんなが「お金がなくて苦しい」というのです。確かにその通りの部分はあるかもしれませんが、たいていは現代人の贅沢からくる不満ではないかと感じることがあります。たとえば、よくいう若い頃の苦労話に学生時代は仕送りがなかったため、奨学金と新聞配達で学費と生活費を賄い、僅かな月の収入から食費を捻出し1日500円での生活していた・・・。なんてお話です。でも実際にこのような人たちは、あんがい多かったのではないでしょうか・・・。

 

貧しい青春が当たり前だった時代

 借りていたアパートはお風呂も無く、トイレはもちろん共同みたいな感じかな・・・。また、子どもの頃はエアコンも携帯電話もなく、だからといってそれを不便だと感じたことはなかったと思います。それが当たり前だったからなのです。学校に行ってもエアコンはなく、夏は、暑い暑い・・・、冬は、寒い寒い・・・、とブツブツ言いながら授業を受けていたのではないでしょうか・・・。しかし今現在、真夏や真冬にエアコンがなければ、間違いなく「エアコンないと無理~。」と不満を感じるでしよう。もちろん環境の変化もあります。それでも苦しいのなら携帯電話を解約すれば?と言われたら、やはりそれは「不便で無理~。」となるでしょう。

 

改めて人は人自分は自分と考える

 お金も同様に、便利さに慣れて贅沢に冒されれば、買えない状況や我慢しなければならない状況に不満を感じるようになります。生きていくには確かにお金がかかりますが、携帯代にしろ子供の塾の費用にしろ、お金がかかって当たり前・・・。みんなも同じ出費をしている・・・。だってしょうがない・・・。だいたいそういうものでしょ・・・。と考えている以上は、際限なく出費が増えてしまうのです。どこかで長いものに巻かれない独自のやり繰りを構築しないとお金の流出は、止まりません。「人は人自分は自分」と考える事を身につけましょう。

 

便利にお金を出さない

 そして、世の中はより便利で快適になっています。本当はたいして必要でないものも、購買欲をそそる魅力的なコマーシャルよって、必要だと思わされていることもあります。たとえば僕も使っているアイフォンもそうです。新機種を普通に買うと数万しますが、しかしそのスペックは本当に僕にとって必要なのか・・・。と考えてしまいます。また、車にしてもそうです。最近の軽自動車の装備は充実していて、今はキーレスエントリーにプッシュ式エンジンスタート、車速感応式オートドアロック、雨滴検知オートワイパー、自動ハイビーム、安全支援ブレーキなどなど、高級車顔負けの快適機能満載です。そしてそんあフル装備車両の価格は驚きの200万越えです。

 

冷静な自分をキープする

 ここで冷静に自分の生活スタイルを考えて見ましょう。

自分は本当にこんな車が必要?

  • 自宅は駅から近い
  • 仕事は電車で行けてしまう
  • 買い物はほぼネット通販で店には行かない
  • 車を使うのは、たまの外出のみ
  • 毎日使うが、走行距離は1日10km未満
  • たまに遠出する程度

これは単に価値観の問題なのかもしれませんが、その程度しか乗らないのに高機能が必要なのでしょうか?生活が苦しいと言うのであれば、僕は必要ないと思います。

 

最後に

 基本的な事になりますが、もしお金がなくて苦しいなら不満を口にする前に、もっと稼ごうというモチベーションに繋げる事が大切です。ただ嘆くだけではなく、案外なくても困らないものにお金を使っていないか?振り返ってみる機会も必要ではないでしょうか。食べて終わる1個の果実を買うより、その果実が沢山実を付ける木の種を買うのもひとつの方法かもしれません。それに価値観の軌道修正も人によっては、必要な場合があります。年齢を重ねていくとどうしても、流されぎみになります。それに自分を否定する事もしたくありません。若い頃は、人生に費やした時間が少ないのもあり、反省や後悔があっても先が長いのでモチベーションを立て直しやすいですが、人生も中盤になってくると反省や後悔は、正直こたえます・・・。しかし思考をポジティブ向ける癖を付ければ、何時からでも立て直す事が可能だと僕は考えます。