松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

働く女性の行き着く老後

 

f:id:rjmatsumura:20190812170330j:plain

 明日から本業は、4日間の夏季休暇に入ります。しかしながら台風接近のおかげで、計画が大幅に狂いそうです。しかしこれはひょっとしたら神様が、僕に無駄なお金を使わずじっとしておきなさいというお告げかもしれません。なのでなるべくおとなしく今回は、読書とウクレレ三昧でインドアに徹底したいと思います。さて今回は、近年バリバリ働く女性の老後にスポットを当ててみました。昨年2018年に総務省が発表した推計によりますと、女性の高齢者人口が初めて2000万人を超えたそうです。日本の女性の長寿傾向は年々加速しており、まさに「おばあちゃん大国」まっしぐらな勢いです。そうした背景などから、老後資金については男性よりも女性の方がどちらかというとシビアなのかもしれません。そこで実際のところはどうなのか?そんなことで、女性の定年後に関することについて少し調べてみることにしました。

 

働く女性の9割が歩む老後の道

 資産運用関連会社の調査によると働く女性のに対して、定年後どのようなイメージをもっているか?という質問をしたところ、全体の約9割の人が、不安と回答しているようです。またその理由の殆どは、年金が貰えるか分からないなど金銭面的に不安があるから・・・。といった声のようでした。その他にも、雇用延長の制度があっても健康の面で働き続けられるかわからないから心配・・・。という声もあり、不安な気持ちの裏側には複数の不安要素が存在していることがよく分かります。この辺は、殆ど男女の考えに差が無いと思います。

 

定年後に必要な金額を把握していない

 定年後の資金について働く女性にたずねたところ、把握できている。と回答した人は全体のわずか2割にとどまったそうです。前述の通り、大多数が、定年後が不安・・・。と回答した理由として金銭面の不安が挙げられましたが、その不安の原因のひとつとして、やはり定年後にいくら必要なのか、具体的な金額を知らないということがあるようです。

 

定年後に働きたい or 働きたくない

 定年後の勤続意向についてたずねたところ働きたい人と働きたくない人が、50%対50%という結果となりました。働きたいと回答した人にその理由をたずねると「お金が足りない」「年金だけでは暮らしていけないから」といった声が上位に挙がり、逆に「働きたくない」という回答の理由としては主に「身体的にきつい」「老後はゆっくり暮らしたい」といった声が多かったようです。「働きたい」というよりは「本当は働きたくない、働けないかもしれないけれど働く必要がある」と考えている人が一定数存在するという実態が浮き彫りになった形です。

 

働く女性の約4割が保有資産を持たない

 現在の保有資産について聞いたところ、貯金が最も多く全体の約4割となりました。次いで資産を持っていない。という人も約4割近く存在していることがわかりました。とにかくこの2つが圧倒的であり、その他の金融資産などを保有している人はいずれも約1割かそれ以下であるのが実情のようです。

 

定年後の主な収入源

 また、定年後の収入源についてたずねたところ本業による収入と公的年金がトップ2となりました。準備できていないと回答した人は約3割、副業という収入源を持っている人はわずか1割だったそうです。

 

最後に

 今回感じたことは、働く女性の3人に1人が保有資産なしという、ある意味衝撃的な事実が明らかになりました。また、定年後にいくら必要か知らないという人も全体の約8割にのぼり、働く女性であっても、大半が定年後に対する知識不足と準備不足を課題として抱えているのが浮き彫りとなったのです。現行の国民皆年金制度は、1961年に平均寿命が66歳だった頃の日本を基準に設計されたものであり、その制度に頼りっきりになるのはあまりにも危険かもしれませんね・・・。既に定年後の収入源トップ2の確実性が揺らいでいる現在、老後の不安を払拭するためには、定年前のなるべく早い段階からの、他力本願ではない自らの計画的な蓄えが重要であるといえそうです。

 

 参考資料:ファイナンシャルアカデミー