松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

大量の汗大量の水で補う危険性

 

f:id:rjmatsumura:20190815200920j:plain

 僕は、一時職人さんにあこがれ3年間ほど瓦屋に勤めていた時期があります。仕事は、高所の作業なので危険でかなりの重労働でした。しかしながら仕事はそれなりにやりがいもあり面白かったですね…。ただ、今思うと夏のこの時期高所で仕事をするのはかなり過酷です。僕も現役のころは、大量の汗をかくので、それを補うのに1日5リットルほどの水分をシーズン中、毎日のように摂っていたことを思い出します。そこで問題です。猛暑の中の活動で大量の汗をかいたときに、水だけをたくさん飲むと、こむらがえりや頭痛、吐き気などを起こすことがあるそうです。これってホント? or  ウソ?正解は、ホントのようです。ちなみに僕の場合は、こむらがえりを就寝中におこして目が覚めたことは、何回かありました。でも当時はてっきり疲れすぎてなったのかと思い込んでいました。さて今回は、そんな危険な水分の摂り方について調べてみることにしました。

 

大量発汗時の危険な水分補給とは

 毎年、気温の上昇とともに熱中症で倒れる人が増えているような気がします。この季節よく耳にする「熱中症」とは、高温環境下に長期間いること、若しくは、いたことによって、体の中で産生された熱がうまく放散できずに起こる体調不良の総称です。そのベースにあるのは、大量の汗をかくことなどによって、体の中の体液が減ってしまう脱水症をいいます。

 

補給する水分の内容を理解する

 その熱中症や、脱水症を予防するためには、当然のことながら水分補給がとても大切になります。と言っても、ただ水をたくさん飲めばいいという訳ではありません。人間の体液は、水と塩分厳密にはナトリウムイオンなどの電解質でできています。しかし猛暑の中での活動で大量の汗をかいたときには、水分とともに塩分も失われてしまっています。そんなときに水だけを飲んでも、塩分がなければ浸透圧の関係で細胞の中まで入っていけないため、体の中に水分をためておくことができません。さらには体液が薄まって、ナトリウム不足いわゆる低ナトリウム血症を起こしてしまう危険があるのです。この現象は水中毒とも呼ばれているそうです。水中毒になると、こむらがえりや頭痛、吐き気を起こしたり、意識がもうろうとしたり、けいれんを起こしたりして、重症の場合は死亡することもあす。

 

水分摂取は塩分と一緒に摂る

 専門医曰く、日常の水分補給であれば、水だけでも問題ないようです。ただ、暑さのせいで食欲がなくなり、食事から十分な塩分がとれていないときや、大量の汗をかいて塩分を多く失ったときは、水だけではなく塩分も必ず補給する必要が出てきます。たとえば、水やお茶に加えて、塩飴、梅干しなどを一緒にとるのも効果的です。スポーツで汗をかいたときの脱水予防であれば、スポーツドリンクを利用するのもいいと思います…。ただし、注意しないといけないのが、めまいや頭痛、こむら返りなどの症状が現れる急性の脱水症などで緊急に水分補給が必要なときには、やはり経口補水液を飲むことを専門医は強く進めています。

 

経口補水液は脱水症状時の最強特効薬

 経口補水液には、体液に近いバランスで水分と塩分(ナトリウムイオン)が含まれているため、両方を一度に補うことができる優れものです。さらに、水分が小腸で吸収される際の吸収速度を高めるため、一定の割合でブドウ糖が含まれているのです。これにより、水分と塩分が小腸で素早く吸収されるのです。さらに、脱水症のときにナトリウム以外にも失われるカリウムイオンやマグネシウムイオンも含まれており、これらが不足して起こるこむら返りや筋力の低下、しびれ、不整脈などの予防・改善に役立つというわけです。

 

スポーツドリンクのメリット、デメリット

 経口補水液は、飲む点滴と呼ばれるほど脱水症への効果が高く、脱水症のときに経口補水液を500~1000mL飲むと、だいたいは30分くらいで劇的に元気になると言います。また、経口補水液は、脱水症になった体に、体液に近い成分を素早く確実に補給する理想的な飲み物でもあるのです。一方スポーツドリンクは、汗とともに失われた水分や塩分を補給したり、ブドウ糖、アミノ酸などの栄養を補給して疲労回復を促すための飲料です。製品によって成分や濃度が大きく異なりますが、口当たりを良くするために、経口補水液に比べるとナトリウムイオンの濃度は低めです。その分、水分、塩分の吸収力や吸収速度は経口補水液に比べると低くなります。それにスポーツドリンクは糖分が多めなので、運動をしない人が日常的に飲むと、糖分のとり過ぎになる可能性があります。したがって、スポーツ時や肉体労働時に、水分補給と同時に消費したエネルギーを補給する目的で飲むとよいでしょう。

 

最後に

 もちろん仕事の環境によって水分の取り方はいろいろあります。それに都合よく自分のタイミングで水分の補給ができないこともあります。ましてや、お世辞にも飲みやすいと言えない経口補水液を常に持ち歩いたり、いつも冷えた状態で飲むなどできるわけもありません。しかしながら、知識さえあれば、自分の潜在意識に働きかけ、危険な熱中症や脱水症状時の危険回避に繋げることができると思います。

 

大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン 500mlx24本

大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン 500mlx24本