松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

寿命を伸ばす vs 縮める食べ物

 

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 今や日本人男性の平均寿命はグ~ンと伸びて約81歳まで来ました。それに対して、健康寿命は約72歳と10年程の開きがあります。そうなると健康でない状態で10年近く過ごすのは、残りの人生を生きていく上で苦痛の何者でもありません・・・。自分がその時に直面した場合を想像すると、体は思うように動かず、あちらこちら痛みだし、人に迷惑をかけ、まったく自分の思い描いている老後とはかけ離れ過ぎているかもしれません。なのでそうならない為にも、健康管理に注意しつつ生涯現役生活を満喫するのが誰もが思う人生の理想的終焉だと思います。そこで今回は、そんな元気な人生を貫くための食生活について考えて見たいと思います。

 

健康 or 不健康は食生活で決まる?

 健康を維持するために必要不可欠なものそれはズバリ食事です。しかし、食べ物の中には身体に良いものと、良くないものがあるのも事実です。また、人によって気になっている身体の部位も、それぞれ違うものです・・・。そこで体の部位別に、これが効く!逆に、これで死ぬ!といわれる食べ物を調べてみました。

 

体の部位別食物の是非

 まず最初は「脳」です。脳梗塞や認知症などの病気は、シニア世代にとっては誰もが他人事ではありません。 言うまでもありませんが、脳梗塞は脳に血栓ができることで起こる症状です。つまり血栓を作らないことが肝心という事です。そしてその血栓を作るのが悪玉コレステロールなのです。これを除去してくれる最強の食べ物が、なんとゆでインゲン豆だとか・・・。とにかく植物繊維が極めて豊富だそうなので要チェックです。因みにそのインゲン豆はどうやらこの時期である夏が旬のようです。逆に、脳梗塞を引き起こし、着実に死を招く食べ物の代表格が、朝食のパンに塗ったりするマーガリンだそうです。そのマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やし、血管疾患のリスクを高めるのだそうです・・・。

パンにつけることはもちろん、ドーナツやケーキなどにもトランス脂肪酸は多く含まれていることが多いので、高齢者予備軍には要注意の食品となります。あと、認知症予防に効果的なのがクルミと言われています。聞くところによると漢方では、クルミの良質な油が脳の働きを良くするとされていて、更にアルツハイマー病には、その油がいいという説もあるそうです。それ以外にも脳の病気に効くとされる食べ物は、青魚やバナナ、カレーなどがあるようです。

 

コーヒーや緑茶、青魚は心臓に良い

 次に大切な「心臓」に良い食べ物と悪い食べ物ですが、心筋梗塞をはじめとした心臓病は、年齢ととともに、そのリスクが高まることは周知の通りです。専門医曰く心臓は、漢方では熱の込もりやすい臓器と言われているそうです。ゆえに、過熱状態を冷ますことが大事で、その効果が期待できるのがコーヒーや緑茶だそうです・・・。ただ、この2つは利尿作用があり、熱中症対策には向かないという意見もあるため、飲みすぎないように注意する必要があります。

食べ物では、脳の病気にも効いた青魚が、心臓にも良いことが分かっています。青魚に含まれるDHAやEPAが血液をサラサラにしてくれるのと、血液の流れが良くなれば血栓もできにくく、心筋梗塞のリスクも下がるという訳です。逆に、心臓病のリスクを高めてしまうのは、これもまた美味しいベーコンやコンビーフなどの肉の加工品なのです。そもそも動物性脂肪が多すぎるのが問題のようです。また、番外編ですが、意外と知られていない危険な食べ物がケチャップです。ケチャップやサラダドレッシングなどは炭水化物の含有量が多く、糖分も多いので、高カロリーの調味料は心臓病だけでなく、脳梗塞や糖尿病も招く可能性が高い悪いヤツなんです。なのでハンバーグやオムレツを食べるときも、ケチャップの量は極力控えたほうがいいでしょう。

 

そばのルチンは降圧剤と似た効能がある

 高血圧に悩むシニア世代にとって、気になる部位といえば「血管」でしょう。暑い時期なら、冷たいそばを食べるのがオススメのようです。そばに含まれるルチンには、降圧剤と似た効能があるので、そばだけでなく、そば湯やそば茶も高血圧にはとても良いようですね・・・。また、夏バテ防止にも役立つのが、鉄板食材のニンニクです。米国立衛生研究所の研究で、ニンニク特有の匂いの元、アリシンには血圧を下げる効果があるとすでに判明しています。さらにニンニクには、交感神経を刺激して末梢の血管を拡張させる働きもあるようです。

とはいえニンニクは、やはり匂いが気になります・・・。そんな人にはバナナやリンゴといった果物がオススメです。リンゴやバナナにはカルシウムやカリウム、マグネシウムなど、血圧を下げる働きをする成分が豊富に含まれています。また、リンゴのポリフェノールには、中性脂肪の蓄積を防ぐ作用があるようです。

 

摂り過ぎ厳禁の食物

 血管に悪影響を与えるのは、やはり塩分です。多量の塩分を摂取すると、当然、血圧は上がります。味噌汁は減塩のものを選び、イカの塩辛などにも気をつけたほうがいいでしょう。また、まんじゅうのように甘い食べ物にも、実は多量の塩分が使われていることがあるので注意が必要です。塩分を控える一方、糖分を取りすぎると「腎臓」が危なくなります。腎臓が弱まると、糖尿病にもなりやすいです。因みに漢方では、腎臓の機能を高めるには、黒い食べ物がいいとされています。黒豆、黒米、黒ゴマなどがそれに当たります。一方、腎臓機能が弱まっているときは、血管にいいはずのバナナが実は危ないといいます・・・。なにやらバナナに含まれるカリウムをしっかりと処理できないため、高カリウム血症となり、不整脈などを起こしやすくなるようです。

 

最後に

 このように良い食べ物、悪い食べ物は、同じ食べ物であっても身体の部位によって違ってくるのです。そう考えるとやはり食事というものはバランスが大事ですね・・・。なのでこれからは、今の自分の身体の状態に合わせて、これが今と体調に効くから食べよう・・・。とか、今これを食べ続けたら確実に死ぬな・・・。と感じる食べ物を、しっかりと見極めていくことが、死ぬ直前まで健康でいられる秘訣かもしれませんね・・・。