松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

言葉使いで変わる貯金のなかみ

 

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 人は、一生のうちで考え方を大きく変えることが、一体何回くらいあるのでしょうか・・・。3回?10回?それとも0回?ま~人それぞれですね。仮に考え方が変わった本人もいちいち数えてないでしょう・・・。ところである学者さんがこんな事を言ってました。「未来のことを現在のことと近いものと認識している人ほど、お金を貯めやすい傾向があるのではないか・・・?」との事です。深いですよね・・・。

自分の行動パターンを振り返る

 昔からたとえ話によく出てくる話に「アリとキリギリス」というのがあります。この話の説明としては、キリギリスは夏の間、バイオリンを弾き、歌を歌って楽しく過ごします。その間、アリは、厳しい冬に備えて食料を蓄えるのです。冬が訪れると、当たり前のことながら、キリギリスは食料を失います。途方に暮れたキリギリスは、アリに助けを乞いますが、アリに冷たくも「夏には歌っていたのだから、冬には踊ったらどうだい?」と一刀両断で拒絶され、そのままキリギリスは息絶えてしまいます。そして今の世の中には、そんなキリギリスのように生きる人がたくさんいます?恐らくその思考に走る人達は、未来を遠いものだとして解釈しているのでしょう。10年先、20年先の将来を、「まだまだず~っと先の事・・・。」と解釈し、遊び呆けてしまうのです。この生活方式は、まさにキリギリスそのものですね。一方、アリのように生きる人もいます。その人達は、未来を近いものだとして解釈します。10年先、20年先の将来を「もうすぐ来る!」と解釈し、熱心に働き、節制するのです。そのおかげで、厳しい冬が訪れたときも、温かい暮らしを守ることができるのです。

 

考え方を切り替えるには

 とある専門機関の調査によると、日本の貯蓄率は毎年のように低下しているそうです。記録によると1970年、日本の貯蓄率はGDP(GDPとは国内総生産のことで、1年間同じ国に住んでいる人々によって新たに生産されたモノやサービスの付加価値のことです。)の20%あったそうです。しかし、2016年、日本の貯蓄率はGDPの5%にまで下がりました。このデータから読み取れるのは、確実にアリが減っていて、キリギリスが増えているということになります・・・。これからの世の中では年金も当てになりませんから、貯金が減っているのは由々しき事態と考えるべきです。それでは、どうすれば、キリギリスのような生き方をしている人が、アリのような生き方へと生まれ変わることができるのでしょうか?それは、ひとりひとりが未来のことを近いものだと感じることです。そして積極的に貯金することだと思います。だから、まず第一に大切なこととしては、将来設計のために時間を割き、計画を立ててみることだと思います。平等に与えられた貴重な時間の活きた使い方を工夫してみましょう。

 

自分なりの将来設計

 もし自分がこのまま、とつぜん◯◯歳になったらどうなる?ということを考えてみましょう。たとえば、老後資金について考えたい場合は、自分が今のまま70歳になったら、どんなことに困るだろうか・・・?ということを考えるのです。すると、まず、生活資金が無いから、働かなきゃいけない。と考えるはずです。しかし、今の自分のようには元気に働けないから、収入が減ってしまう・・・。結構、ジリ貧な生活になるかも・・・。といったことが想像できるようになります。このようにして、今すぐやめるべき悪い習慣や、新しく始めるべき良い習慣などをピックアップしながら精査してみてはどうでしょう。

 

未来の自分から今の自分に手紙を出すとしたら

 こんな方法を見つけました。「未来の自分になりきってみて、今の自分に対して手紙を書いてみる・・・。」という方法です。この方法では、理想的な生活を送っている未来の自分が、今の自分に対して「あなたが◯◯や◯◯を頑張ってくれたおかげで今は幸せに暮らせています。ありがとう・・・」という手紙を書いてみるのだそうです。とにかく真面目に未来の自分になりきったつもりで、今の自分に感謝を伝えるということです。この方法には二重の効用があるとされています。まず1つ目は、自分の理想像を明確にした上で、将来設計ができるという点です。そしてもう1つは、感謝の気持ちを呼び起こすという点です。感謝の気持ちは、そのものに貯金を増やす効果もあるようなので、そういった点でもなかなか良い方法かもしれません。

 

最後に

 もちろん、計画をすれば、それで何でもかんでも上手くいく・・・。なんてことはありません。結局、実践が伴わなければ、計画をしたところで絵に描いた餅です。なんの意味もありません。とにかくきちんと実践へ移すためには、まず具体性を高めるのが一番です。自分の中で青写真をできるだけ具体的に描きそして行動する時期を具体的に決めるのです。いつか、そのうちとかを言っているうちは、キリギリスからアリへ変身するタイミングを逸してしまいます。そうならない為にもジタバタできるうちにキリギリスからアリへの変身を一日も早く考え実行に移しましょう。