松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

自分のセカンドライフをどう考える

 

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 人生の2周目とも言える50代・・・。そんな50歳以降の人生を楽しく生きる人と、退屈に生きる人の違いは何でしょうか?それは心の荷台の違いにあると言われています。仮に心の荷台を嫌な記憶や心配事で占めてしまうと、つねに何かにおびえたような気持ちで、人生を前向きに過ごすことができません。そうならないための工夫として、心の断捨離が必要になってくるのです。

 

老けて見える人と若く見える人の違い

 たとえば、50歳以上の人を見る場合、新鮮さに欠け、老けた感じのする人と、逆に50代になっても生き生きして元気な人に、大きく分かれるように思われます。仕事では部下をまとめていく立場であり、家庭ではすでに子供も手を離れつつある。そんな立場ですから、ある程度落ち着いていても不思議ではありません。ところがすっかり人生に疲れてしまい、ときめきを失ってしまう。まったく何事にも心を動かさない人がいるのも確かです。

極端ではありますがそういう人の顔を見ると、能面のように表情が硬直しています。生き生きした感情の動きが見られない・・・。恐らくそういう人は、人生の2周目を楽しむことは難しいかもしれません。想像するに心も表情も、そして身体までもが硬直してしまっているのではないでしょうか。しかし、実際にそんな50代、60代も少なくないはずです。では、どうしてそのようにすべてが固くなってしまうのでしょうか?まず原因の1つとしては、自分で自分の人生を重くしているからだと考えます。

 

断捨離で心の荷物を軽くする

 新鮮さに欠け、老けた感じのする人は、心の荷台に荷物をたくさん積んでいる状態の人だと思います。つまりは、自分で積み込みすぎて重くしているのです。要するに心配事が沢山あるということなのです。何でもかんでも詰め込みすぎて、自分で重くしてしまっているのです。

なので、まずは心の荷台を軽くしましょう。たくさんある荷物のうち、本当に必要なものだけを選び出し、そのほかの荷物は捨てるのです。そのために1度、荷台の荷物をガサッと全部おろしてしまいましょう。おそらくその中には、トラウマのようなものも含めて過去のさまざまな体験や記憶、こだわりや執着からくるガラクタのような荷物がたくさんあるはずです。

 

嫌な思いでは心のガラクタ

 人には、いい記憶もあれば忌まわしい記憶もあるものです。心の荷台に10代からのストレスが全部乗っている。悩みや心配事もたくさんある。家のこと、家族のこと、仕事のこと、あらゆる心配事で荷台がいっぱいになっているはずです。

たとえば、10代や20代の頃のトラウマが、50代になってもいまだに持ち続けているなど、誰でも多かれ少なかれ直面するさまざまな葛藤を、いまだに処理しきれず抱えている人もいるでしょう。それが30代前半くらいまでならなんとか認めるにしても、結婚して自分の子どもができて、もう50歳にもならんとするのに、いまだにそれを引きずっているとしたら、それは問題です。

 

忌まわしい負の記憶

 20代、30代のときに誰々にあんなに嫌な言葉を言われた、多くの人たちの前で面目を潰され恥をかかされた。もう20年も経っているのに今思い出すだけでも、ムカムカしてくる。そんな怒りや恨みもあるでしょう。あるいは10年前に離婚した当時のことを思い出したり、「あのときもっとああしていればよかった・・・。」などと後悔し、別れた相手のことをいろいろと考えてしまう。

人生は確かに過去から現在への時間の流れであり、記憶の流れでもあります。だからといって、それまで体験してきたあらゆる記憶、とくに負の記憶まで後生大事にずっと抱えている必要はないのです。そんなことをしていると、どんどん重くなり最後には動きが取れなくなってしまいます。

 

負の記憶の捨て方

 そこで方法のひとつとして、忘れたい過去、捨てるべき体験は、これは忘れよう。捨ててしまおう。と、心の中で1度決心するのです。そして捨てた荷物には心の中でしっかりと×印をつけるのです。もともと人間はある意味弱い生き物ですから、忘れようとしたこと、捨ててしまったことでも、またふと思い出してしまう癖があります。その瞬間、直ぐに×印を思い出し、捨てた荷物をゴミ箱から拾わないようにしましょう。要するに意識的に忘れるようにするのです。

もうそれ以上考えないと、強烈な意志をもって決めるのです。それでも、またムクムクと記憶が首をもたげてくることがあります。そうしたら、何としても考えないように何か違う行動や次に考えるべき問題にすり替えて意識から振り落とすのです。そしてこれを習慣的にすれば苦労せずに捨てた思い出を忘れる事ができるはずです。

 

最後に

 第二の人生を本当に楽しく過ごそうと思うのであれば、強い意志を持って心の断捨離と向き合うことが必要だと思います。そしてこういうことを繰り返すうちに、次第に本当に嫌な事は忘れていくもんです。今までずっと心の中にあった負の思い出が、いつしか記憶の中から風化するように消えて、気がつけば心のゴミ箱の中に完全に収まってしまいます。という訳でこの記事を読んだついでにだまされたと思い是非、心の断捨離をしてみてはどうでしょう。