松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

仕事が冴えない人の共通点

 

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 人が社会で生きて行く上で人との関わりを避けて通るのは正直いって難しいでしょう。それでも実際にコミュニケーションが、苦手な人は社会に出るとそれなりに苦労すると思います。そもそも社会の本質は常に人と人の関わりで成り立っています。インターネットやデジタルツールが普及した今でも、礼儀礼節を持って、相手に対する敬意や感謝を表現することはとても重要な社会のルールです。現在パソコンやスマートフォンの出現によって現代人が1日に得る情報量は、一説によると江戸時代に暮らしていた人達の1年分であり、平安時代の人達に至っての情報量であれば、なんと一生分とも言われているのです。そこで今回は、現代社会におけるコミュニケーションの基本である「礼儀礼節」について考えてみたいと思います。

 

問題はコミュニケーションにあり

 昔に比べてコミュニケーションのあり方が大きく変わってきました。そんな中でも、変わらないものは絶対的に人と人によるものだということです。デジタルではアナログよりも1度に受け取れる情報量が少ない分、同じことでも、これまで以上に創意工夫をして表現する必要があると考えます。今から約20年ほど昔になるかと思いますが、当時デジタルツールが普及したばかりの頃、いかにツールを使いこなせるか、といったことや、その利便性に注目が集まっていたものです。しかし今ではその利便性が更に進化し続け今では当たり前の事となっています。なのでこれからは当たり前のデジタルツールを使いながらも、相手に対する思いやりや配慮、感謝など、簡単に言葉にはできない情報をいかに伝えていくかがコミュニケーションを図る重要な鍵となるのです。

 

いつの時代も思いやりを忘れない

 改めてなんですが、そもそも礼儀とは自分以外の人に対する心のこもったひとつの接し方だと思います。礼儀とは目上の人を敬うことだけではなく、部下が上司やお客様に礼儀正しく振る舞うこともそのひとつです。逆に上司も部下に対して礼儀を尽くすことも今の時代必要かと考えます。要は相手の立場になって接する事がトラブルのないコミュニケーションのかたちなのかもしれませんね。なのでもし自分がお客様の立場だからといって店員さんに横柄な態度をとっていいという勘違いをしている人がいるとするならば直ちに改めるべきだと思います。

 

双方にとって気持ちのいい礼儀

 それでは礼儀正しく振る舞うというのは、どういうことでしょうか? それは、相手に対する感謝や敬意、配慮・思いやりなどを目に見える形に表すことだと考えます。たとえば、お食事をごちそうになったとき、心の中では「とっても美味しかった! ごちそうしてくれて嬉しい! この人はすてきなお店を知っているのだな・・・。」と思っていても、それを言葉にしなければ相手にはまったく伝わりません。そして伝わらなければ、当然「せっかくご馳走したのに喜んでもらえなかったのかな」「ご馳走しがいがない人だな・・・。」と思われても仕方ないのです。

 

デジタル時代での表現方法

 話が重複しますが、礼儀礼節はアナログであろうが、デジタルであろうが関係ありません。しかしデジタルの領域では、思いやりという心を表現することがなかなか難しいのが現状です。なのでやはり嬉しい気持ちを表現したいのであれば、面と向かって「昨日はご馳走さまでした。本当に美味しかったです!」と笑顔で伝えるほうがよほど簡単だと思います・・・。ただAI時代の現代に住む僕達は、あらゆることがデジタルで済ませられるからこそ、最後に残る人間性というか礼儀礼節を表現するあり方を今一度考え直すタイミングにきているかもしれません。なので特にデジタルネイティブと言われる若い世代の人たちが持つ表現力の乏しさが懸念されるのかもしれません。

 

文章力があっても話すのが苦手

 現代におけるビジネスパーソンの人達、とくにメールに慣れ親しんでいる若い世代は、文章だけを見るとよく書けた報告でも、口頭報告になった途端何を言いたいのかまったくわからないことがあります・・・。そして仕事の現場でもそうしたことが頻発しているようです。人間は人の話を聞くとき、相手を見るとき、その人の話す言葉だけに着目しているわけではありません。ビジネスの世界でよく引用されるメラビアンの法則でも上げられていますが、話し手が聞き手に与える印象を決める実験結果で、表情やボディーランゲージなど目から入ってくる情報(視覚情報)が55%、声のトーンや強弱など耳から入ってくる情報(聴覚情報)が38%、話の内容(言語情報)はたったの7%しかないというのです。つまり、話の内容そのものよりも、話し方による影響の方がいかに大きいかということです。

 

最後に

 礼儀礼節を体現するための具体的な方法はとってもシンプルなことなのです。挨拶をする、返事をする、約束を守るなど、今さら言われるまでもないことばかりです。そしてこれらは仕事で大きな結果・成果を出す人ほど、礼儀正しく当たり前のことをバカにせず日常的にこなします。更に礼儀正しいとまず、人に嫌われないということです。とにかくデジタルでもアナログでも、基本は常に人と人とのコミュニケーションを図ることです。日頃から礼儀正しく振る舞いどんな相手に対しても自分はあなたに敵意はありません・・・。あるいは、あなたのことを大切に思っています・・・。と表現することで、相手も自分のことを大切にしてくれるはずです。たとえば、飲食店で店員さんに対して横柄に振る舞う人と、礼儀正しく振る舞う人では、恐らく後者のほうが圧倒的に受けられるサービスは良質なものだと思います・・・。