松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

知らなかった腰痛とストレスの因果関係

 

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 昨日は、定休日一週間ぶりのお休みです。自宅の暖房器具を全て片付けチョッと早いですが、ついでに扇風機を1台だけリビング用に出しておきました。それと以前から処分したかったイベント用のデコラテーブルや使わなくなったアウトドア用品など一気に断捨離いっときました。おかげでいい感じに腰が痛くなりおかげで本日の仕事に若干の影響がでています・・・。考えてみたら腰って痛めたら怖いですよね~・・・。たちまち仕事どころか日常生活までが、脅かされます。僕がもし今腰痛で動けなくなったら確実に邪魔者扱いの刑に処されるでしょう。そうならない為にも腰痛を誘発する行動は慎みたいと思います。そこで今回は、わかっているようでよくわかっていない腰痛について調べて見る事にしました。

 

病は気からは腰にも言える事でした

 中高年や高齢者そして、働く女性や家庭の主婦、それに歳のせいと言うには、ほど遠い若い人まで、悩ませているのがこの腰痛です。腰痛が体の不調の原因となり、悩んでいる人は世の中には沢山いるようですが、なんとその8割は医療機関で検査してもらっても痛みの原因となる異常がみつけられないそうです・・・。因みに一般的な腰痛の原因として挙げられているのが、骨や筋肉に異常がある器質的要因(きしつよういん)と、背骨の骨と骨の間にある椎間板が突出して神経を刺激し痛みが起こる腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアは腰痛が主な原因とされています。しかし、こうした体の異常がないにも関わらず、腰痛が3ヵ月以上続く慢性腰痛(まんせいようつう)を発症する人がとても多いのです。

 

心のストレスが腰を襲う

 そこで、腰痛を引き起こす因子として注目されているのが心理社会的要因、すなわち心身のストレスです。なので治療を受けているにも関わらず痛みが続く場合には、ストレスや精神的不安それとウツなどの心理的要因が影響している可能性が高いのです。そもそもストレスの原因は、職場や家庭の人間関係、仕事の内容など様々です。こうしたストレスにさらされていると、脳が痛みを抑え込む仕組みが働きにくくなるそうです。この仕組みが正常に働いている場合は、痛みの信号が脳に伝わると、脳内にドーパミンという神経伝達物質が放出されるのです。

すると、鎮痛作用のある物質が放出されて、脳への痛みの信号が抑えられるのです。ところが、長くストレスにさらされていると、痛みの信号が脳に伝わっても本来放出されるはずのドーパミンが放出されず、神経のバランスを保つセロトニンという脳内物質の分泌も低下してしまうのです。その結果、ズキズキとうずくように痛みを抑制する仕組みが機能しなくなり、わずかな痛みでも強く感じたり、痛みが長引いたりしてしまうようになるのだそうです。

 

軽い腰痛をもっている日本人の多くが抱える問題

  • 仕事に対する満足度が低い
  • 上司のサポートが希薄に感じる
  • 週労働時間が60時間以上ある
  • 日常生活や仕事に支障をきたした経験のある人が家族にいる

といった問題を抱えており、ストレスが過剰にたまっている傾向が腰痛の主な原因と考えられています。職業では専門職、事務・技術職などもストレスがたまる職業です。仕事の姿勢が、前かがみの姿勢であったり、座位での猫背だったり、もしくは腰を反らした状態などが続くと、腰への負担が増し、それが引き金になって、椎間板の中央にある髄核が前後、あるいは左右にずれて、痛みや違和感を生じやすくなると考えられているのです・・・。

 

更なる追い討ちをかけるストレス

 前述したストレスに加え人間関係や仕事のストレス、腰痛に対する恐怖や不安などが加わると、痛みを抑える物質の分泌がどんどん低下し、腰痛が慢性化したり再発するなど、悪循環に陥りやすくなるそうです。特に「また腰痛になったらどうしよう・・・。」という不安や恐怖から過度に腰をかばってしまう恐怖回避思考(きょうふかいひしこう)は、腰痛の悪化につながり易いと言われています。もちろんこの思考そのものも心理的ストレスになりますが、実際に腰をかばい過ぎて体を動かさなくなると、脊椎や周辺の筋肉の柔軟さが損なわれ、かえって体の痛みが生じたり、髄核がずれた状態で固定され、腰痛が治り難くなったり、再発するリスクが高まるのだそうです。

 

最終的には軽い運動

 とにかく悪循環を断つには、必要以上に怖がらず、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を行うことです。運動は腰痛の予防や再発防止にも有効です。因みにこれまで腰痛に対する運動療法では、腹筋や背筋を鍛える運動が行われることが多かったようですが、最近注目されているのは、腹筋や背筋の中でも特に深部の筋肉(インナーマッスル)を鍛える運動が有効だそうです。腰痛があるからといって体を動かさないでいると、筋肉の委縮が起きて活動性が低下したり、精神的に落ち込んだりして、生活の質が低下したりするもんです。なので生活の質を保つためにも、積極的に運動を生活に取り入れることが大切なのです。

 

最後に

腰痛は、姿勢や筋肉の強さだけでなく、考え方や気持ちの問題がもたらす影響を受ける事が、これでよく分かったと思います。腰痛を発症すると誰もが「腰を動かすのが怖い」という気持ちになります。しかしその考え方が、腰痛をさらに悪化させたり、治りづらい状態をもたらすのです。今後もし腰痛を発症した時は、恐怖回避思考を断ち切る努力をしましょう。たとえば、腰痛なんて風邪をひいたみたいなもんだ・・・ 数日したらすぐ治る・・・。と前向きの気持ちで望みましょう。但し、ここでいう腰痛は、脚部のしびれや筋力低下がない腰痛を前提に書いています。なので脚部にしびれなどの症状が出ている人は、必ず整形外科で医師の診察を受けることを強くお勧めします。