松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

強い心こそが生命力の源

 

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  最近の話題といえば、ひたすらコロナニュース一色で明るい話題がほとんどない状態です。僕の勤めている会社もいよいよ先日から時間短縮営業となり先行き不安なムードがなんとなく漂ってきたかな?みたいな感じです。だからと言ってグズグズ落ち込んでいても仕方がないのでとりあえずテンション上げぎみで頑張っていきたいと思います。さて今回は、このご時世だからこそいろんな意味でタフな人間像について考えてみました。WHOの定義ではありませんが、やはり「タフ」とは身体的、精神的、そして社会的に完全に良好というかさらにその上の強い人のことをいうのだと思います。そしてこれのどれ一つ欠けても社会における人間的タフさはキープできないでしょう。

 

厳しい世の中を生き残る強い心

 因みに僕たちが暮らす環境で、最もタフな人間とはどんな人でしょうか。たとえば、権力を持っているとか、お金を持っている、もしくは格闘技に長けている人等々…。思いつく能力はさまざまだと思いますが、何といっても社会的に最強なのはやはりメンタルが強い人でしょう。その根拠としてメンタルが強いことで得られるメリットというのをいくつか挙げてみました。

  • 学校や職場でいじめにあっても全然気にしない。
  • 上司や取引先に怒られても気にしない。
  • 営業で断られてもくじけない。
  • 昇進や昇格しなくてもピンとこない。
  • 貯金が少なくてもボーナスがもらえなくても全く気にしない。
  • ネットで炎上しても、気にしない。
  • 他人の目なんか気にならない。
  • 他人に何を言われても気にしない。
  • どう思われるかも気にならない。
  • 心配事があまりない。
  • ストレスが溜まらない。
  • いつも心が穏やか。
  • とにかく毎日が楽しい。

結果はどうあれ多少極端ですが、上記のような考え方ならメンタル的には間違いなくメリットがあると思います。

 

問題を見直しその数を減らす

 そもそも問題が問題でなくなれば、問題の数自体が減り、問題解決にあたらなくてもよくなります。心配事が減れば、それに費やす時間も気力も奪われずに済みます。そうなると、本当に重要な課題だけに集中して取り組むことができるようになるのです。とにかく何が起こっても、誰から何かされても、何を言われても、対応できる。他人の都合に振り回されない。など、問題を問題としない考えを持つことです。

僕たちの住む日本は、世界の中でもトップクラスの法治国家です。そんな日本で生きるには、絶対的なメンタルの強さこそが、生きる強さを決定づける要因のひとつと言えるでしょう。たとえば、自殺をするのも、ビビって行動できないのも、あきらめるのも、落ち込んで暗い気分になるのも、人間関係で悩むのも、学校や会社に行きたくないのも、すべては心の状態、つまりメンタルが決めていることなのです。そしてそのメンタルの強さを形成するのが、問題を減らす力だと思います。

 

常識や価値観は資産でもあり負債でもある

 人は、たくさんのものを持ち、それらを捨てられずに生きているといいます。お金、家、車、洋服、といったものだけではなく、学歴や資格、職業、肩書などもそうでしょう。家族や友人、人脈も見方によれば持っているもののひとつと言えます。また、無形なものもあります。他人からのイメージや信用などの評価、センスやスキル、判断力といった能力、好奇心、誇り、自信といった、自分の人生の中で培ってきた感情や感覚もれっきとした持ち物です。

さらに、常識や価値観も、人が何十年にもわたって身につけてきたものです。子供はこうあるべき、大人はこうあるべき、男はこうあるべき、女はこうあるべき、上司はこうあるべき、会社はこうあるべき、政府はこうあるべきetc.etc…。他にも、それが常識ってもんだ。当たり前の話だろう。みんなそうしている。世の中はそういうものだ。そんなことは許されない。やってはいけない。これらは、ある意味人生を形成する大事な無形的資産であると同時に、時に負債にもなりえます。

 

躊躇なくできる行動を考える

 たとえば不安や、恥ずかしいといった感情を捨てることができれば、躊躇なくいろんなことにチャレンジできるようになります。嫉妬や怒りの感情を捨てることができれば、毎日が平穏で心豊かに過ごすことができます。見栄などのプライド、他人からどう思われるか、などの発想を捨てることができれば、平穏に自分らしく生きることができます。もし自分が今の状態に不満があるとしたら、何か間違ったものを持っているのかもしれません。そしてそれは、たいていの場合、考え方や習慣だと思います。つまり本来、資産として人を幸福にしてくれるはずの頭脳が、負債として人生の足を引っ張っているのです。

 

心を蝕む世間体

 たとえば、人間関係で悩む人がいたとします。それは、他人から良く思われたい、優秀に見られたい、いい人でありたいという見栄を捨てられないからです。でもそれは確実に自分の精神を蝕んでいるのです。世間体を気にして、自分らしく振る舞えない。失敗したら格好悪いという感情を捨てられないから挑戦できないのです。自分の子どもが一流校に行けないと恥ずかしい、という感情を捨てられないから過剰な干渉をしてしまうのではないでしょうか…?自分はダサくない、それなりの人間だと思われたいという感情を捨てられないから、つねに新しい服やバッグを買う。高級車を買うなどの浪費をする。また、他人の目を気にして、高級レストランに行っては写真を撮りまくり、しょっちゅうイベントに参加しては写真を撮り、それをフェイスブックにアップしてリア充ぶりをアピールする。もうこうなると立派な病気です。だいたい、そんな感情に縛られた生き方って疲れないのでしょうか?

 

ダメな自分に自問自答

 自分の考え方にしがみつき、他人の価値観を受け入れられない。だから新しい発想ができない。自分がバージョンアップしない。プライドが邪魔をして、他人の挑戦や成功を素直に称えられない。目下の人間に対して教えを請うことがどうしてもできない。自分から歩み寄ることができない。上司や同僚にムカついたり、何につけイライラするという感情も、考える間もなく最初から自分の価値観が正しいと思い込んでいる証拠です。要するに自分とは違う他人にガマンができないということなのです。怒りっぽい人、頑固な人、感情の起伏が激しい人は、間違いなく自分の考え方にしがみついているからに他なりません。おまけに、怒りの感情は不愉快なだけで、楽しくもなんともありません。

いろんな固定観念や執着を持ちすぎていることは、心労を増やす一方です。なので、自分にとってマイナスとなる荷物は手あたり次第捨ててしまうことです。自分の家を想像してください。家の中にものがたくさんあると、新しいものを入れるスペースがありませんが、思い切って古いものや、使えないものを捨てると、必然的に新しいものが入るスペースが生まれます。そして思考も同じく、古いもの、役に立たないもの、自分を縛るものを捨てることで、新しいものの見方や考え方を取り入れることが確実にできるようになるのです。

 

最後に

 何かを選ぶということは、それ以外の選択肢を捨てるということです。たとえていうならばプロ野球選手を目指すなら、プロサッカー選手やプロバスケットボール選手になるという道を捨てることになります。つまり捨てるとは、自分にとってより重要なものを選ぶということに他なりません。人生も同じく、24時間をどう使うかは、選ぶ、つまり捨てることの連続なのです。たとえば、誰かと1時間話をすれば、別のことをする時間が1時間減ってしまいます。テレビを1時間見れば、その1時間を使ってできたであろう別のことはできなくなります。

僕たちが今、今日、明日、何をするかという選択は、同時に何をしないかを選んでいる。つまり他のことを捨てるということです。さらに、捨てるとは、より価値が高いものを見出すという行為であるともいえます。他にも、数多くの情報、職業、人脈、時間の使い方の中で、自分にとって何がもっとも価値があるのか。自分が大切にしたい価値観、考え方、良識、道徳観は何か。そういった選択が自分の人生を形成しています。今の自分の状況は、これまで何を捨て、何を選んできたかの積み重ねです。ということは、今後自分が「何を捨てるか」によって、自分の未来が決まっていくといえるのではないでしょうか…。う~ん深いですね。

 

参考:「1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の悪い習慣」(日本実業出版社)