松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

意外と少ない?100歳まで生きたい人

 

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 ようやくわが町京都も雨が上がりました。台風一過のようにスカッとはいきませんが、それでもどうにかこうにか晴れまが見えてきました。気温も昨日までと打って違いとても暖かく過ごし易い秋の空気です。「できることならこのまま春が来ないかな~…。」と思う今日この頃です。さて今回は、長寿について少し考えてみたいと思います。もうずっと以前から僕自身は思っているのですが、「100歳まで生きたい!」という願望を常々持っています。もちろん健康体を条件にですけどね…。根拠としては、やはり世の中の進歩をライブで見続けたいというのがあります。

僕は、幼少のころからSF漫画、SF映画、SFアニメ、SF小説、などが大好きでとにかく一つでも多く現実のものになったら体験したいのです。なのでもし近未来にタイヤの無い車が道路を走りだしたら絶対乗ってみたいし、AI(人工知能)ロボットと友達にもなりたいのです。それに5G更には6G、7G…と通信システムの進化も凄まじいものがあり何かにつけてわくわくで期待大です。とくにかくこれからも進化していくであろう生活環境をバンバン体験したいのです。しかしそんな僕の思いと真逆の考えを持つ人達が、僕の調べた限りになりますが、思った以上に沢山いることを知りビックリしました。「みんながみんな100歳まで生きたくないのか~」としみじみ感じました。

 

100歳まで生きたくない理由って?

 今や「人生100年時代」という言葉が当たり前のように定着しつつあります。それを受けて「人生100年時代」をどのようにとらえているかについて各大手企業や団体が様々な調査やアンケートをしているようです。その中の某生命保険が2018年に「人生100年時代に関する意識調査」をした結果を参考に、長寿に関するみなさんの意識を探ってみたいと思います…。

 

100歳に興味あり派

 まず「人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?」という問いに、調査対象者20代~60代の男女1000名で調査をしたそうです。そして次のような回答が得られました。まず、あなたは100歳まで生きたいですか?の問いに、そう思うが(14.8%)そしてとてもそう思うが(6.4%)と答えは、その二つを合わせても、なんと僅か21.2%だったそうです。要するに100歳まで生きたいのは、たったの2割程ということなのです。

 

100歳に興味なし派

 一方で、あまりそう思わないが(41.9%)とまったくそう思わないが(36.9%)と、これも二つ合わせて、78.8%が「100歳まで生きたいと思わない」と答えたそうです。僕がもしこの質問を受けたら、「超思います。」と答えますから、この結果にはまったくもって理解できないですね…。

 

長生きしたくない本当の理由

 ま~納得いかないのは僕の勝手なので横に置いといて、アンケート結果から皆さんの声をいくつかピックアップしてみました。

  • 健康で自分の事は自分で出来るのであれば長生きしたい(20代女性)
  • 長生きしても生活に余裕がないのではないかと思うから(30代男性)
  • お金がない状態と医療費の増える時期と重なりそう(40代男性)
  • 無理して長生きするより、短くても楽しく充実した生活をしたい(50代男性)
  • 心身共に健康でいる自信が無い(60代男性)

う~ん…、どの意見にも確かに一理ありますね。どれをとってもリアルで生々しいですね。いずれにしてもこれから先、約50年近く心身の健康を維持するのは、お世辞でも簡単とは言えませんからね。以前にも書きましたが、人間の保証期間いわゆる自然治癒力は、30代を境に衰えていくとされています。なので著しい医療の発展がない限り100歳まで生きようとすれば、自己管理の徹底が年齢と共に求められるわけです。

 

生きぬく意欲とその為の備え

 調査に参加したみなさんは、「長生きすることは、リスクになると思いますか?」の質問に、78.6%が「そう思う」と答えたそうです。それでは一体どんなことをリスクと考えているのか見てみましょう…。

  1. 身体能力の低下 71.3%
  2. 収入の減少(資金不足)70.9%
  3. 年金制度の破たん 62.4%

この3つがどうやら長生きの3大リスクだったようです。因みにこの調査では、「生きていく意欲」と「備えること」には、興味深い相関関係がみられたとしています。人生100年時代に起こりうるリスクに「備えられている」と答えた人のうち42.7%が「100歳まで生きたい」と答え、「備えられていない」と答えた人のうち83.1%が「100歳まで生きたくない」と答えています。「なるほど…そういう事か!」要するに備えができていれば長生きする意欲が向上するということだったんですね。納得!

 

最後に

 とにかく、好むと好まざるとに関わらず、100歳以上、生きてしまうかもしれない時代に生きている僕たちは、できる限りの備えをすることが必要ということがこの調査で分かったような気がします。具体的には、お金の準備、生涯現役で働けるキャリア・スキル磨き、心身の健康のキープ、高齢期の孤立を防ぐ絆作りなどが「備える」に当たる部分でしょう。なのでそれがないと人は、心の中で複雑に不安を増幅し結果「いろんな意味で苦しいなら長生きしたくない…。」となるわけです。ただ、僕の場合どれも備わっていないような気がしますが、何故か長生きしたいという意識が強いんです…。僕に限ってかもしれませんが、絶望を圧倒する希望さえ持てば、全てとはいいませんが幾つかは乗り越えられるような気がします。あなたはどうですか?