松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

寝たきり予防の 筋トレは開始年齢で変わる

 

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僕も思い起こせば、去年の今頃に五十肩を発症してそのうち治るであろうとほっておいたもののいっこうに治る気配も無くそれどころか酷くなっていいる気さえ感じ出し、思わず整形外科で受診しました。そして3ヶ月のリハビリの末、ようやく最近痛みが和らぎ日常生活も違和感を感じなくなりました。そして今までさぼっていた筋トレを始めることにしました・・・。

それではここでいきなりですが問題です。筋トレをすれば、何歳になっても筋肉を増やすことができるといわれています。では、若いうちは何もせず、高齢になってから筋トレを始めても、寝たきりの予防効果は若いうちに始めた場合と比べて変わらないでしょうか?

A:予防効果は変わらない

B:予防効果は落ちる

 

答えは、Bの予防効果は落ちるが正解です。

 

 

筋トレはいつから始めても効果ありだけど

寝たきりを防ぎ、健康長寿を目指すには、高齢になっても自分の足でしっかり歩いて、移動できる筋肉量を維持することが肝心です。そのためには、若いうちから、筋トレで、体を鍛える事がとても大切です。特に下半身の筋肉を強化していくことが重要になってきます。筋トレを続けていれば、90代の人でも筋肉が肥大することが医学的にも証明されています。それに、要介護認定を受けた人でも、適切な負荷をかけた安全な筋トレを続けていけば、自分の足で歩けるようになるなど、明らかな効果が得られるそうです。

 

 

筋トレをはじめるタイミングとは

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ということは、若いうちから頑張って筋トレをする必要はないのでは?と思う人もいるかもしれません。そんなふうに疑問を持つ場合、加齢による筋肉量の低下傾向を知っておくとよいでしょう・・・。そもそも人は20代から筋肉量が低下していくとされています。この低下傾向をたとえば、滑り台に見立てるとします。もともとの筋肉量が多い人は高い滑り台から、筋肉量が少ない人は低い滑り台からすべって落ちていくことになります。つまり、筋肉量が多い人ほど、いわゆる寝たきりとされるボーダーラインに到達するまでの時間が長く、筋肉量が少ない人ほど、早く寝たきりラインに到達してしまうことになるのです。

 

 

筋肉量を増やせばボーダーラインが伸びる

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たとえば、40歳で、筋肉量が少なかったとします。そのまま筋トレをしないで過ごしていくと、70代半ばには寝たきりのボーダーラインに到達してしまいます。しかし、筋トレを頑張って、普通の筋肉量に戻すことができれば、寝たきりのボーダーラインに到達するのは80代半ばまで伸ばすことが出来るのです。さらに、筋肉量を多くできれば、90代半ばまで、自分の足で歩くことが出来る事になるのです。

 

 

加齢による体力低下が足を引っ張る

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ただその場合、少し問題があるというか気を付けなければいけない点があります・・・。それは高齢になるにつれ、滑り台はだんだん短く、寝たきりのボーダーラインに達するまでの時間の猶予が少なくなって来るということです。また、筋肉量はいくつになってからでも増やせるとはいっても、やはり限界があります。高齢になってからトレーニングを始めると、代謝や体力が落ちているため、増やせる筋肉量が少なくなります。すると、滑り台の高さも、少ししか上げることができなくなってしまうのです。高齢になってから筋トレを始める意義は大いにありますが、寝たきりラインに到達するタイムリミットを少しでも先に延ばすためには、まだまだ若い30代や、働き盛りの40代の人でも、今のうちからコツコツと筋トレをしておくことは非常に重要なのです。50代以上の人は、なおのこと、今から無理しない程度にコツコツと筋トレを始め頑張って、高くて長~い滑り台を、ゆっくりと滑り降りるように努力しましょう。

 

 

最後に

人生100年時代に突入しつつある現代社会の中で70代や80代で寝たきりは、辛いもんがあります。僕ももちろん100歳まで生きたいですが、それは健康寿命と比例しての話なので、これからは、100歳まで元気に歩けるよう筋トレに励みたいと思います。目標は、100歳で反復横飛びです。最悪反復横歩きでもいいですけどね・・・。

 

 

参考資料:日経Gooday