松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

お手軽な借金は友達を無くす

 

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 今日は、朝から風邪も弱く天気もよかったので年末ギリギリに下ろした新型の試乗車を20㎞ほど試運転してきました。とても出来の良い車両に仕上がっていて大満足でした。ただ薄いグローブで試乗した為、手が冷たくってとても辛かったので楽しさが半減してしまいました・・・。さて、話はコロッと変わりまして、今まで生きて来て友人や親類に借金をしたことがあるでしょうか?そしてその借金を「踏み倒した・・・。」なんて荒業をやってのけた事があるでしょうか・・・。

 

より良い交友関係を保つ為の心得とは

 世界経済の中心にあるアメリカの某銀行がある調査したところによると、「お金の問題で友人を失った事がある・・・。」と答えた人は、調査全体の約50%を超えるという結果が出たそうです。仮に、破産した友人がいたとして、それを助けるのは正しいことだと思うかもしれません。しかし、実際にそうすることで二人の関係は、完全に破綻してしまうなんてことが大いにありうるのです。それでは何故、友人や家族にお金を貸すことが良くないのかを色々考えて見ました。

 

自分に来るという事は他で断られたから

 自分を頼って来たという事は、恐らく銀行から融資を受けることができなかったからだと推測されます。つまり、銀行があらゆる可能性を検討しても、リスクが高すぎて融資はできないと、すべての金融機関が判断したと考えるのが普通でしょう。

 

 返済は期待できない覚悟を持つ

 調査では、友人や家族からお金を借りた人の75%近くが全額を返済していない事が明らかになっているそうです。お金を貸す場合には、返してもらうことを期待せず、あげるものだと考えた方がいいでしょう。そうする事で、多少の怒りや傷ついた心が癒されるかもしれません。

 

大切な人or愛しい人そして誤った権限の怖さ

 親しい間柄でのお金の貸し借りは、大半が成人した子供による親からの借金のようです。お金が必要な理由は、正当なものとは言えない場合が大半を占めています。つまり、過保護(ヘリコプター・ペアレント)がただ単に、正しいお金の使い方が分からない子供の悪習を許してしまっているだけなのです。ここで聞き慣れない「ヘリコプター・ペアレント」について少し説明しましょう。そもそもヘリコプター・ペアレントと言うのは、自分の子供の周りを、まるでヘリコプターがホバリングするように、関わり続ける事がやめられない親のことを言うようです。子供たちを泡で包むかのように扱い、結果として、仕事や人生に必要な能力に問題を抱える若い大人たちを育ててしまっているのです。金銭的にどれほど苦しい状況になっても親が助けてくれると思えば、子供は決して、正しいお金の使い方を身に付けようとはしないでしょう。

 

自分に必要なお金かもしれない

 予期せぬ緊急事態の発生や、失業もそうでしょう。とにかくそうなった時、自分はそれまでの蓄え(ある場合)で毎月の請求書の支払い、暮らして行く事になります。仮に緊急時用の貯金が相当額があるなら、人にお金を貸しても後悔することはないかもしれません。しかし、現実問題預金口座に100万円以上あるという人の割合は、国民の半分もいないのではないでしょうか・・・。友人を助ける為に貯金を取り崩すことが近い将来、自分をその友人と同じ立場に追いやることになるかもしれないのです。ここで興味深いデータを紹介します。経済協力開発機構(OECD)の調査によると少し古いデータになりますが、加盟41カ国中日本は2014年の段階で34位と下から数えたほうが、早いくらい貯蓄をしない国民性なのです。北欧・欧州などでは、10%~20%の推移をする貯蓄率に対し日本は、なんと1%前後となっているのです。因みに1位は、中国の40%との事です。

 

返済を促す事で気まずくなる関係

 友人や家族に貸したお金の大半が完済されていない場合は、返済中のいずれかの時点で、約束が守られなくなったという事になります。そうなった時、返済を催促するかどうかはお金を貸した自分次第です。催促するために相手と話す事は、なかなか気まずいものです。さらに、状況はその後も悪化する事も大いに考えられます。そして返済は予定通りに進まない方向へ更に進んで行くのです。

 

良い関係が完全に崩壊する時

 返済が遅れることが続けば、自分の大切な人もしくは、愛する人にとって自分は、実質的には借金取りになります。そして、その事実は二人の関係に当然、影響を及ぼします。なので、友人や家族にお金を貸すなら、借用書を作成することを含め、適切な方法でそれを行う必要があります。それくらいシビアに行かなければ、お金を貸したことは確実になかったも同然になってしまうのです。

 

最後に

 僕は、商売をしていたのでこの辺は、リアルに体験しています。未返済のままだったり、未回収のままだったりとどんな事情にせよ、後味の良いものではありません。もう20年以上前の事でも未だ脳裏を過ぎることがあります。紙幣というただの紙切れが、人間関係を簡単に壊す凶器になるのです。今考えても恐ろしい話です・・・。いずれにしても安易に借り易いところから、簡単にお金を借りることは止めた方がいいでしょう。とにかく正攻法で借り入れできる方法を考え、するなら正々堂々と借金しましょう。勿論返さなければダメですけどね・・・。