松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

小さな虫や糸くずが目の前を飛んでいる

 

 f:id:rjmatsumura:20181109202725j:plain

僕は普段ぼ~っと何かを見ている時、たまに黒い点や虫のようなもの、あるいは透明の糸くずのようなものが浮遊するように感じることがあります。一旦気になるとついついそれを目で追いかけるのですが、どこまでも逃げて行きどうしても真正面から見ることができません。何かの情報番組で見たかと思うのですが、それは歳をとるにつれて眼球の内壁が剥がれ落ち、目玉の中をフワフワ浮いてると聞きました・・・。その話を聞いてから、気休めかも知れませんが、なるべく目を擦らないようにしています。そこで今回は、そんな怪しい目の前を飛ぶ虫や糸の様な物体について調べてみました。

 

視野に虫や糸くずのようなものの正体は

 目の前にちらつく謎の浮遊物体ですが、多くの人の場合、黒い点や虫のようなもの、または薄い雲のようなものが視野の中に見えるようです。このように、視界にごみや虫のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と呼ぶそうです。目を動かしても、影は同じ方向に移動し尚且つ細かく揺れるので、確かに目の前を蚊が飛んでいるように感じる気がします。いつもは気にならないのですが、時折り白い壁を見たときや空を見たときにははっきりと現れることがありこれがまた気になってしまうのです・・・。調べによるとほとんど場合は、加齢などの生理的変化によるものとかで、そんなに心配いらないそうです。ただ、希に網膜剥離など重篤な疾患の前触れであることがあるので注意が必要な事もあるそうです・・・。どっちやねん?

 

生理的飛蚊症とは

「飛蚊症」は、視野に黒い点や虫、薄い雲のようなものが見えたり、糸くずのようなものが浮いていたりして、眼球を動かすとそれらの位置や形が変わって見える、などの症状までは理解できたかと思います。それではもう少し深堀りして見ましょう・・・。とにかく、あたかも蚊が飛んでいるように見えることから飛蚊症と名づけられたそうですが、なぜこのような現象が起こるのでしょう。そもそも飛蚊症にはとくに治療を必要としないパターンと、視力に障害がでるため治療を要するパターンがあるそうです。前者を「生理的飛蚊症」と呼ぶそうです。眼球内には硝子体(しょうしたい)という、透明なゼリー状の組織があることは、殆どの人が何となくわかっていると思います。そしてその中身は99%は水分で、わずかに繊維が含まれているとの事です。この繊維と水分が分離して空洞ができ、繊維の塊が眼球内をふわふわと浮いた状態になるのが飛蚊症の正体だそうです。また、生理的飛蚊症は、この分離が加齢によって起こるものだそうです。繊維の塊がゼリー状の硝子体の中を漂い、影がゆらゆらと揺れるため、まるで目の前を蚊が飛んでいるように見えるのです。因みにこの段階では、まったく病気ではないとの事です。それに飛蚊症自体は、慣れると気にならなくなりますからね・・・。

 

病的飛蚊症とは

 なかには、次のような目の病気の一症状として飛蚊症が起こる場合があります。たとえば、網膜裂孔(もうまくれっこう)や網膜剥離がそうです。網膜に穴が開く網膜裂孔、網膜がはがれてしまう網膜剥離、どちらも飛蚊症を伴うことがよくあるそうです。網膜には痛覚がないため痛みを感じないのが厄介と言えば、厄介ですね。発見が遅れた場合、失明にもつながり兼ねないので、飛蚊症が現れたら早期に適切な治療を始めたほうが懸命でしょう。因みに網膜裂孔や網膜剥離の状態では、すぐに手術となるそうです。あと硝子体出血というのがあります。これは、高血圧や糖尿病、外傷などにより、硝子体の中で出血が起こることがあるそうです。この出血が軽度の時、飛蚊症と自覚することがあるようです。日を追うごとに影が濃くなる場合は、出血が続いていると考えられるのでこれもなるべく早く病院で検査してもらいましょう。それに感染症もあります。眼にモノが刺さったときや白内障や緑内障の手術後など、眼球内に細菌が増殖すると飛蚊症が起こるそうです。そして飛蚊症が現れる病気のなかで、最も早く治療する必要があるそうです。

 

最後に

目の前にゴミのようなものが見えて眼球を動かすと位置や形が変わり、ゴミのような部分が真っ黒でなければそれは、恐らく飛蚊症でしょう。逆に、眼球を動かしても位置や形は変わらず、ゴミのような部分が真っ黒な場合は、他の病気の可能性を疑いましょう。いずれにせよ、このような異常を自覚した時は、まずは眼科を受診して検査を受け、生理的飛蚊症なのか病的飛蚊症なのか明らかにすることですね。僕もこれで何となく目の前を飛ぶ虫の事が理解できました・・・。 

参考資料:株式会社 とらうべ