松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

老いる個人差に迫る!恐怖の裏付け

 

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 僕は、思春期のころ童顔だとよく言われ凄く嫌な思いをしていた事があります。しかし年齢を重ねるにつれ、他の同世代の人たちと同じような容姿になって来た様な気がします・・・。きっと何処かのタイミングで老化の加速装置が働いたんでしょう。おかげさまで今では、すっかりどこから見ても年相応になってしまいました。そこで今回は、そんな歳をとるメカニズムについて少し調べて見る事にしました。そういえば同じ年齢なのに、シワやシミが多くて老けて見える人と、そうでない人がいます。不思議ですよね・・・。それはどうやら酸化が原因だと判明しているようです。また酸化は見た目の老化だけでなく、厄介な事にガンや認知症などさまざまな病気のリスクを高めてしまう恐ろしいファクターでもあるのです。

 

活性酸素の働きを考える

 少し難しい話になりますが、人の遺伝子は生まれてから55回くらい細胞分裂をして、だいたい125歳で死に至るようプログラムされているそうです。しかし、実際ほとんどの人はプログラムよりも早く亡くなってしまいます・・・。それはなぜかと言うと老化を進めて病気を引き起こしている原因のひとつが、酸化だと考えられているからです。

 

よくもあり悪くもある活性酸素とは

 人は毎日500リットル以上の酸素を吸い、そのうち約2%=10リットルが活性酸素になるそうです。そもそも活性酸素は細胞や遺伝子を傷つけ、老化を促進するので悪いものだと思われがちですが、実は人間の身体になくてはならないものでもあるのです。細胞内のミトコンドリアを介して身体を動かすために必要なエネルギーやホルモンをつくったり、体内に侵入した悪い菌やウィルスを退治したりと大切な役割があるのです。要するに、活性酸素はよいはたらきも悪いはたらきもする諸刃の剣なのです。因みに活性酸素が増えすぎて、自分自身を酸化させようとする力のことを酸化ストレスと言うそうです・・・。酸化ストレスが蓄積すると自らの細胞を傷つけてしまうので、本来の寿命より早く老化が進行してさまざまな病気につながっていくと言われています。

 

酸化 or 糖化

 近年医学の世界では、老化のキーワードとして注目されている酸化 or 糖化です。その酸化 or 糖化は、互いに悪い影響を及ぼす困った関係だとされています。タンパク質が糖と結びついて老化の原因物質AGEを生み出すことを糖化というそうですが、糖化する過程でフリーラジカルという不安定な電子が発生して酸化を促進してしまいます。また、活性酸素のなかにもフリーラジカルが存在するので、酸化が糖化を進める原因にもなるようです。

 

フリーラジカルとは

 フリーラジカルは、電子や分子は対をなすことによって安定して存在するいわば夫婦のようなものです。仮に、何らかの理由で夫婦が別居状態になったとします。ペアの状態だと安定していたものが、別々に住むと不安定になって、つい別の相手を求めてフラフラしてしまう・・・。よその奥さんや他人の彼女でもお構いなしに奪い取ってしまい、今度は奥さんや彼女をとられた人が不安定になって・・・。と、悪い連鎖がどんどん広がっていくのです。フリーラジカルとは、即ち別居中の夫婦のようなものだといえるでしょう。

 

フリーラジカルが体に及ぼす影響

 糖尿病や白内障などさまざまな病気は、糖化タンパクが作り出すフリーラジカルや活性酸素が悪さをするからだといわれています。紫外線を受けてシミやシワになる光老化を起こすのもフリーラジカル即ち、活性酸素なのです。なので、酸化と糖化は切っても切れない関係でもあり、複雑に絡み合っていると考えられているのです。では、なぜ活性酸素やフリーラジカルが必要以上に増えてしまうのでしょうか?それは抗酸化力が低下するからだそうです。

 

抗酸化力は20代から年々衰えだす

 そもそも抗酸化力とは、もともと人間の身体に備わっている活性酸素のパワーを抑える仕組みのことだそうです。しかし残念ながらその抗酸化力は、20歳くらいをピークに年々衰えていくそうです。そして抗酸化力が落ちると体内の活性酸素が増えすぎてしまい、酸化ストレスが蓄積されていくことになるのです。

人間誰しも年をとると抗酸化力が落ちるそうですが、特に栄養の偏った食事や過食、それに運動不足、睡眠不足など不摂生な生活を送ること、そしてアルコールの飲み過ぎや喫煙、精神的ストレスでさらに抗酸化力の低下に拍車がかかるそうです。

また一般的に抗酸化力は男性より女性のほうが高いといわれています。それは、女性ホルモンに抗酸化作用があることに加え、男性のほうが不摂生をしていることが多いからだと考えられています。老化の早いのは、遺伝だと言われればそれはもう論外ですが、酸化と糖化による老化は生活習慣や食生活を見直すことで予防できるので老化のスピードが気になる人は、今からでも生活習慣を見直してはどうでしょうか。

 

最後に

 僕の場合は、若かりし頃の過剰なほどの紫外線を浴びたせいで光老化進みシワは、それほどでも無いものの、シミが体中で大活躍しています。それに乾燥肌も年々冬場の悩みの種でも有ります。今では若い頃には、想像もしていなかった自分と向き合っています。ま~容姿は、どうしようもないとして125歳で死に至るようプログラムされているのであれば、せめて元気にコロッと100歳であの世に召されたいと思います。それもあるなら天国へ・・・。