松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ダイエットの迷信に惑わされないようにするには

 

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いつも思うことですが、体重を減らすのはホント並大抵のことじゃありません。日課、食習慣、それに人付き合いすら変えることも必要なってきます。早く体重を落としたくて、正しく食べそして運動するという正統派のアドバイスは百も承知でミミタコの人も多いでしょう。さて、体重を減らす方法で検索をすると、ジョギング、サラダ、コツコツとした努力の代わりの即効性の高いダイエットいわゆる近道が世の中には山とあります。でもそれらはすべて効果があるのかというと、 科学からすれば恐らく答えは「NO」でしょう。そもそも体重を減らす魔法の呪文はこの世に存在しませんからね・・・。

 

ダイエットの近道は無いと頭で解かっていても

思いつきで付け焼刃的ダイエットを選ぶと、運動する気力をなくし、免疫力を下げ、ダイエット計画を脱線させることになります。新陳代謝は遅くなり、ゆくゆく体重を減らすのが逆に難しくなるのです・・・。なんてことを何処かの栄養士さんが警鐘を鳴らしていました。結論としては、どうあがいても努力するほかないのです。しかしながら、ネガティブな反面、ポジティブなニュースもあります。要するにまだやれることは、あるのです。そこで今回は、ダイエットの迷信についていくつか紹介したいと思います。

 

 

デトックスは身体にとても良いってホント?

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僕たちがさらされている有害物質(例えばプラスチックに含まれるBPA)が肥満や糖尿病などの病気と関係があると示している研究はあります。でも一方でお茶やジュース、特別なダイエット食のような市販のデトックス商品が体内を浄化するという証拠や根拠などどうやら明確なものは無いそうです・・・。デトックスは全能かといえば、そうではありません。身体にある自然のフィルターは、肝臓と腎臓です。一方で、特別な解毒成分が、消化管から筋肉、脂肪、皮膚まで旅してアルコールや薬物のような毒素を探し、身体から洗い流してくれるというのは全くもって迷信だと専門家は警鐘を鳴らしています。さらに、多くのデトックス法はきついカロリー制限をともなうこともあって、ウエストラインにとってはバッドニュースになるのです。身体が空腹を感じているとき新陳代謝のスピードは遅くなってしまい、普通に食事をし始めた時もそのゆっくりしたスピードはしっかり持続。減らした体重を取り戻そうとしてしまうそうです。

 

専門家が言うには

自然なデトックス経路としてベストな方法は食事です。そしてまず十分な水を飲むことです。それは腎臓が不必要な化学物質をきちんと流し出してくれるからなのです。その上で、肉好きな人の場合でも厚切り肉を食べる時などには、豆やレンズ豆のような植物性たんぱく質も追加します。そうする事によって肝臓の働きを支えてくれるのです。なので1日少なくとも5種類のカラフルな野菜と果物の摂取が望まれます。そして抗酸化作用が高く、不必要な物質を処理するのを助けてくれるということだそうです。

 

 

どの食品から取ってもカロリーはカロリー

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体重を減らそうとする時、全ての食べ物をまんべんなく減らして、カロリーを減らすって、はたして本当でしょうか?答えは「NO」です。体重を減らすことを考えると、全ての食品のカロリーを同じようにとらえることはできません。ブロッコリー、ナッツやレンズ豆のような高食物繊維でたんぱく質を含んだ食品のカロリーは代謝を加速させます。そしてこれらに加え、ミルクや穀物全般のような低GI値の炭水化物は満腹状態を持続させるので、次の食事での食べ過ぎを防いでくれます。例えば良い例として、一つかみのアーモンドをとって、スナック袋の18枚のポテトチップスと比べてください。どちらも約160キロカロリーですが、アーモンドはポテトチップスよりも空腹を満足させてくれるそうです。それは、たんぱく質と食物繊維を含むおかげなのです。

 

専門家が言うには

炭水化物、たんぱく質、脂肪、食物繊維をすべての食事と軽食に含むようにしましょう。そして2時の軽食として炭水化物と食物繊維を含むリンゴを食べるとしたときには、たんぱく質と脂質も取るために、スプーン1杯のピーナツバターも加えたりします。食物繊維とたんぱく質を取ると、食べ物が腸を通る時間を延ばしてくれるので、身体はより効果的に栄養分を吸収できるんです。

 

 

自然食品はとても健康にもいい

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ここで言うクリーンな食事としては、自然食品のみを食べて、砂糖や塩の多く入った加工食品を拒絶するというのが典型的なケース。悪いことではありませんし、クリーンな食事の原理からすれば健康に良いとは言えるかもしれません。しかし、多くの疑問符も。五大栄養素を取るというルールに従って、そのほかの要素を排除するなら、食事が粉のプロテインや凍った野菜をはさんだバーガーなんていう風に。こんな制限は逆効果になります。食べないと誓った食べ物がむしろ恋しくなって、むさぼり食べてしまう恐れも・・・。というのも、脳の中枢のせいもあって、毎晩でも一皿のアイスクリームを食べられるようになっているから。アルコールやドラッグの虜になるように砂糖をほしがってしまうのです。もしアイスクリームを食べてはいけないと自分に言い聞かせても、一度脳が最高だと思えば、結局それに熱中してしまう。この制限と熱中のパターンは、体重を増やす王道なのです

 

専門家が言うには

悪い習慣にさよならするために、まず25%を減らすことを毎週心がけてみてはどうでしょう。 4かけらのチョコレートと1杯の牛乳で一日を終えているなら、毎週1かけら減らしてみるのです。ゆっくりしたプロセスなら、食べ過ぎをおさえて、ダイエットの不満もつのりにくくなるのです。好きな食べ物だけはやっぱり食べたいというときも、ゆるやかなペースのダイエットには役に立つはずです。お昼時、どうしても好きなチョコがあるなら2かけらを、まるまる1本のアイスのかわりに食べるという感じですね。

 

 

やせるためにすべての炭水化物を控える

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そもそも低炭水化物ダイエットをやると、体重は減るはずです。炭水化物を制限していると、エネルギーのストックを使っていくのですが、脂肪よりも水分が多く失われるのです。普通の食事に戻すと、すぐに体重は元に戻ってしまういます。要するに筋肉のストックに手を出すんです。燃料の不足を補うときに、たんぱく質をブドウ糖に換えて、たんぱく質がエネルギーに変換されていき、更にたんぱく質の蓄積と維持が優先されなくなります。実際に筋肉の量が減る事になるのです。筋肉を失うと、新陳代謝が落ちてしまって、体重を減らしたり、体重をキープしたりすることがますます困難になるのです。もっともクラッカーやクッキーのような、精製された小麦粉のような原料からできた炭水化物を減らすのは悪くないようです。カロリーの割に栄養がほとんどないからです。

 

専門家が言うには

とにかく野菜をとるのです。栄養豊富な炭水化物といえるからこそです。さらに、穀物を食べるなら、全粒粉にこだわることです。お皿には、まず半分は野菜で埋める。そして残り半分は全粒の穀物とたんぱく質で埋めていく。この割合ならば食事の満足感も続くはずとのこと。

 

 

グルテンフリーはすべての人に良い

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グルテンフリーのライフスタイルは、やせるし、健康にもいいすばらしい方法というのは誤解との事です。グルテンは、小麦、ライ麦、大麦の中のたんぱく質ですが、「セリアック病」「小麦アレルギー」「非セリアック・グルテン不耐性」と診断される2%のアメリカ人にだけ問題となるものだそうです。なので、専門の診断なしでグルテンを除去することは、ビタミンDとビタミンB12に加えて、カルシウムの欠乏を引き起こすこともあり推奨できません。そしてなぜ、グルテンフリーはダイエットの方法としてウケがいいのか? 本当にお勧めなのは、パイやケーキのような精製加工された炭水化物を、キノアや玄米のような野菜や全粒粉の穀物に換えて、食物繊維を増やすことなのです。そうすると食事にも満足できるようになるし、食べる量も減らせるはずです。グルテンフリーのクッキーもクッキーであることには違いなく、誤解したままグルテンフリーの食事を続けていれば、むしろ体重が増えていくこともあるでしょう・・・。

 

専門家が言うには

グルテンを避ける前に普段から食べている炭水化物のタイプを変えることが有効です。サンドイッチを白いパンで食べているなら、1枚しかパンを乗せないオープンサンドイッチか、全粒粉のパンにするのがお勧めです。また、自分がグルテンに過敏なのではと思う場合は、グルテンフリーを試す前に主治医、できれば消化器科に相談してみてはどうでしょうか。

 

 

最後に

これだけ神経質に食生活を考えなければならないダイエットは、ホント大変だと思います。僕も気休め程度に自宅でのトレーニングは行っていますが、サプリメントは、朝食代わりのダイエットプロティーンくらいです。お陰様で太らず、痩せずの現状維持を保っています。お腹周りの脂肪も気になるところではありますが、腹筋の退化で内臓が前に滑り出してくる事の方が僕は嫌なんで腹筋運動やインナーマッスルを鍛えるだけでもすることをお勧めします。

 

参考資料:スタンフォード大学医療センター